新しい南海和歌山市駅のイメージ図が和歌山市駅に展示されていました。駅舎とホテル、図書館などが配置された駅は近い将来のこの地域の活性化を予感させるもので期待しています。それと合わせて南海和歌山市駅やJR和歌山駅の過去からの乗降客数の推移も展示されていました。
それによると南海和歌山市駅は昭和42年の54,353人が最大で、JR和歌山駅は昭和50年の49,790人が最大だったことが分かります。
それと比較して平成24年の南海和歌山市駅の乗降客数は17,262人、JR和歌山駅の乗降客数は38,360人と大きく減少しています。
南海和歌山市駅は三分の一、JR和歌山駅でも約1万人の利用者が減少していることが分かります。これだけ乗降客が減少していると、特に南海和歌山市駅周辺は寂れていったことが歴然した事実だと分かります。鉄道利用客が減少するとこの周辺のお店に立ち寄る人が減りますから、地盤沈下に向かっている様子が表れています。この数字を出しているということは、駅利用者に現状を知ってもらい、このまま更に南海和歌山市駅周辺は寂れていくことの警鐘を鳴らしていると思いました。
寂れていくことを傍観しているのではなくて、南海和歌山市駅周辺の再生の必要性を訴え、計画が進展することの支援を求めているように感じます。
改めて、和歌山市駅が栄えていたのは昭和42年頃までの話であることに驚きます。昭和42年というと今から49年前の時代ですから、約50年近く、地盤沈下が継続していて現在に至っていることを思い知らされます。
つまり、年長者から「昔、南海和歌山市駅は賑わっていたけれど」と聞くことがありますが、本当に昔のことなのです。約50年も昔のことを懐かしみ、いつかあの時代のように賑わいを取り戻したいと思っても、到底、無理なことが分かります。
約50年も放置されていた地域ですから、現状で何とかなるレベルを超越しています。つまり現状のままで再生することは不可能に近く、活性化を図るためには再開発する以外に選択肢はないのです。いきなり南海和歌山市駅が寂れてしまったのではなくて、過去から少しずつ低迷してきたことを看過していたか、その当時、何の対策も講じなかったか、対策を実行したけれど失敗したかなどの原因がある筈です。
ようやくその低迷の歴史に終止符を打つ時を迎えています。新しい駅、ホテル、市民図書館、オフィスビルができることで交流人口が増えることになります。少なくても、今よりも交流人口は増加することになります。
但し、真の目的である鉄道利用者を増やすためには、これだけでは不足しています。鉄道の利便性を高めるために、南海電鉄とJRや和歌山電鐵貴志川線と相互乗り入れができるようにすることが必要だと考えます。ハード面や資金面での諸問題があり相互乗り入れまでには今後も相当の時間を要すると思いますが、10年後の和歌山県の発展のために、これからの10年間で実現させたい政策のひとつです。
南海和歌山市駅に新しい市駅のイメージ図を展示しているということは、この再生計画を進めることを宣言しているものであり、和歌山市民として支援したいと考えています。
木本小学校の体育館のコンクリートが崩れているので緊急的にネットを張っていますが、安全上問題なので教育委員会に早期対応を申し入れました。どう見てもこの体育館入口付近は危険個所で、もしも事故が発生した場合は取り返しがつかないことになります。
学校の安全対策は予算よりも重要なことです。体育館の危険性を認識していながら放置したままで、もし重大事故、子どもの怪我があれば大問題です。
また体育館に雨漏りが発生しています。雨漏りは修繕することが難しく、また床が滑りやすくなるので生徒の危険度が増しています。この問題も放置できない問題ですから、同じく改善措置を申し入れました。
早期対応に関して前向きな姿勢を示してくれたので、結果が伴うことを信じています。教育委員会の大きな役割として生徒の安全確保があります。生徒、保護者、地域の皆さんが不安に感じるような設備なのに看過することはできません。
- 地下水利用技術を知ってもらうための説明を行いました。全国的に地下水利用が進んでいますが、何故か関西では導入が遅れています。地下水利用が環境問題に資することや経済性に優れていることなどの利点が知られていないことも要因です。知ってもらうことから始めています。
- ムスリム国への産品輸出に関して打ち合わせを行いました。和歌山県産品としてお茶、梅、果物などを紹介したいと考えています。愛媛県が積極的にこれらの国に農産物を紹介しようとしています。和歌山県も負けないようにしたいと考えています。