中国の事情について情報交換を行いました。中国経済に関しては様々な推測がされていますが、実態は分かりにくいのが実情です。バブルだとか実体がないだとかいう報道もあり、二桁成長が止まりましたが、依然として経済成長を続けています。政府の経済の舵取りが上手くいっていると思います。
現在、国が資本主義経済に適応しようとする段階で、社会のしくみと法整備が進められつつあります。例えば爆買い行動が終わり、中国経済の成長が止まっていると言われることがありますが、これは法律が変わっているからです。個人が日本の製品を輸入しても大量に販売することができなくなり、輸入に関しての法整備が行われたことから正規に輸入の必要が生じたことが起因しています。一つの側面を捉えてその国を評価することはできません。そして現場を知らないで、報道やインターネットの情報だけを信用して判断することも誤りです。
現場の実態、政策の現状と将来の効果などを勘案して、どんな状況にあるか見極める必要があります。その視点から僕の場合は、時々、情報交換を行って最新の情報をインプットするようにしています。勿論、新聞などで報道されていない実態を知ることと、将来の見通しも含めての情報交換をしています。
キーワードは日本と同じで、医療、介護、健康、美容、再生可能エネルギーなどです。同じキーワードですが人口は13倍ですから、制度づくりも13倍の規模、必要な資金も13倍の規模となります。これだけの市場ですから経済が縮小することはないと考えるのが妥当です。社会は常に課題が浮かび上がり、それに対応しようとします。社会は課題が発生しても看過するようなしくみにはなっていないのです。
日本が社会の課題に対応しようとするように、中国も課題に対応しようとしています。その状況が報道されていないことから、多くの人が中国は社会の課題に対応できないと思っているのです。
中国は数千万円以上の資産を有している国民が1億人もいます。しかもお金が余って投資先を探している状況ですから、資産を有している人達は自己資金を使わないでも金融機関から資金調達ができるので、有望な案件を探して投資を続けています。投資が続く限り経済は成長することになります。
中国国内はまだまだ社会資本の整備も高齢化社会への対応も未整備ですから、この分野を核として投資が進み経済発展していくと予想できます。未整備ということは整備が進むことになり、投資が促進されることになります。
そこに加えて中国国内の開発と投資だけではなく、アジア諸国に対してのインフラ整備や都市開発に投資を進めています。投資先を国外に向けている政府の行動もしたたかさを感じます。
総括すると現在の中国は国外に対して直接投資、国内は市場化が進展していることから有り余っている資金の投資先を探している状況にありそうです。10年先に経済が失速すると考えるよりも、経済成長を続けると見る方が適切だと考えています。
- 和歌山市水軒の浜への松の木の植樹に関して協議を行いました。前年までに植樹した松が枯れている場所があります。今夏は雨が少なかったことから、幼木は枯れたのだと思います。そのため来年の植樹は、枯れている松のところに新たに松を植樹することを基本に考えています、水軒の浜に松を植える会と連携をしながら準備を進めています。
- 8年前からの議会報告書をプリントして、今日会った皆さんに配布しました。これまでの活動を知ってもらうことと過去取り組んだことを見直すために実施したものです。思うことは、過去の活動実績はとても大事だということです。過去の活動を積み重ねていることが現在につながっているものであり、過去の活動がなければ現在もないということです。
過去に取り組んできた実績が積み重なり、現在の期待となります。期待は行動の動機づけになりますから、そこから実績を残すことができます。この循環が活動の基本であることを過去の議会報告書を読んで思い返しました。