活動報告・レポート
2016年10月2日(日)
オータムコンサート
ランチ

作業所で懸命に働いている方々と一緒にホテルランチを楽しみました。障がいを持ちながらも、社会参画することで社会の一員として懸命に頑張っている皆さんと、共に昼食をいただく機会を持ちました。年に一度の機会ですが、作業所の仲間はこの時をとても楽しみにしてくれています。

ホテルでランチをする機会はそれほど多くはないので、みんなで一緒に食べるランチは格別です。職場だけでは学べないものを学ぶ機会を持つことが社会人として必要なことだと思います。社会人としてのつきあいがありますから、ホテルで食事をする際のマナーを学ぶこと、人と接することで会話や付き合いを学ぶことなど、ホテルでの食事の機会はとても大切です。

ランチをしている時の皆さんの笑顔はとても素敵で、作業所の外の人との付き合い方も学んでくれているようです。そしていつも思うことですが、皆さんともに挨拶をしてくれますし、挨拶を返すと笑顔で応えてくれるなど礼儀正しさを備えています。社会人として大切な挨拶することと笑顔で応えることを実践してくれています。

そして食事を終えて懇談した後に自由解散するのですが、その際にも「今日はありがとうございました」、「ご馳走様でした」としっかりと挨拶をしてくれました。

みんな同じ社会で生きている。そう感じました。以前、障碍者自立支援法が成立した時は賛否がありましたが、社会の中でみんなと同じように仕事をして成長している皆さんと接して、実社会の中で自立できることを目指すことは大切なことだと感じました。

ホテルでランチをいただくという素晴らしい機会を設けてくれた作業所の理事者、作業所で働いている皆さん、支援を続けている皆さんに心から感謝しています。共に成長していける社会を築きたいと心を新たにしています。

オータムコンサート
オータムコンサート

春と秋、鷺森別院岡崎支坊で一年に二度、開催しているコンサートがあります。NPO法人Fプロジェクトが主催するスプリングコンサートとオータムコンサートですが、今日は秋の午後のひと時を楽しみました。

コンサートは午後1時30分から3時10分までだったのですが、ホテルランチの都合で、僕が会場に到着したのが、午後2時10分頃でした。コンサート開始から40分が経過していたので、そっと会場に入りました。

主催者の皆さんが僕の姿を見つけてくれて会場内の席に案内してくれました。既にコンサートは後半に向けて盛り上がりを見せる段階に達していました。そこで主催者が舞台に現れて、「ここで次の演奏までに少し時間を取ります」と来場者に説明したのです。

そして「今日はサプライズを用意しています。次の演奏曲を変えるので、皆さんも一緒に歌ってください」と言って「ハッピーバースデー」の演奏と歌を歌い始めてくれました。名前のところで「あきひろさん」と歌ってくれたので、席から立って皆さんに挨拶をさせてもらいました。

オータムコンサート

コンサートの途中で、ハッピーバースデーでお祝いしてくれる機会はあるものではありません。主催者と会場のお客さんに心からお礼の挨拶をさせてもらいました。主催者からは「今日は、ここに来てくれている片桐章浩さんの誕生日です。皆さんと一緒にお祝いできて嬉しく思います」と、舞台のマイクで話してくれました。そして「片桐さんから一言、おしゃべりして下さい」とマイクを渡してくれました。

コンサートを少しの時間だけ止めさせていただき、皆さんにお礼の挨拶と県政の福祉の課題について説明をいたしました。コンサートを少し中断させて、誕生日のお祝いをしてくれたこの数分の時間は一生の宝物になります。見えないモノややがて消えてなくなるモノに価値があると思いますが、このお祝いの演出は、皆さんの大切な時間を切り取って僕にくれたようなひと時でした。既にこの時は消えてなくなっている時間ですが、心に宝物として刻まれています。そしていつでも思い起こそうとした時に取り出せる宝物なのです。

会場に響いたエレクトーンとギターの演奏の音、歌声、会場の皆さんが歌ってくれた歌、そして静けさの中のお祝いの空気。この瞬間の空気の全てを心に刻んでいます。

2016年のオータムコンサートは偶然にも僕の誕生日と重なり、思い出に残る素敵な午後となりました。素晴らしいコンサートに参加できたことに感謝しています。