活動報告・レポート
2016年10月1日(土)
漢方薬
漢方薬

今から約10年前に韓国から一人で来日し、和歌山市で飲食店を始めた方がいます。人脈も土地勘もない状況の中、困難を克服し、現在は飲食店の経営が軌道に乗り始めています。

この方が凄いのは「祈りの力」を信じて実践していることです。約10年間、一日も休むことなく、毎日、約1時間、お祈りをしています。お昼から深夜まで飲食店の仕事を行い、午前5時から礼拝しているのです。風邪をひいても体調が優れなくても、徹夜をした翌朝でも、一日も休むことなくお祈りを捧げています。

この姿勢を天が見ているのだと思います。天上の神様がこの方に太陽を照らしてくれているようです。何度もお会いしているのですが、苦しくても笑顔を絶やさないこと、人に親切にしていること、明るい話題の話をしていることなど、常に明るい状況で仕事をしています。人を惹きつけるのは話がしやすいことや、明るいことなどの理由がありますが、多くの人から好かれていることがどんな状況にあっても前向いて歩いている理由だと感じています。

この方の親切さは天下一品です。自分のことよりも自分の前にいる人のことを思いやる気持ちを持っていること。自分が今お金を持っていなくても自分の前の人が困っていたら支援するなど、物心ともに人のことを大切にする人なのです。勿論、自分の前の人に施しても返ってくるものは少ないのですが、その分、もっと大きな存在が見守ってくれているように思います。

自分のことよりも人のことを大事にする。言うのは簡単ですが、実践している人は少ないと思います。見知らぬ土地で苦労をして飲食店をやり始め、この明るさと人柄が信用され、ようやくお客さんで賑わうようになっています。

時にはお金を支払ってくれないお客さんもあるようですが、「あの人は困っているから食べさせてあげた」と微笑んで答えてくれます。その微笑みは、損をしただとか、得をしたというレベルを超越していて、人としてやるべきことをしているという姿です。そんな人柄を尊敬した常連さんが通っているのです。

「片桐さんの仕事は体が資本ですから、これを飲んでみて下さい。体に良い漢方薬ですから」と勧めてくれました。直ぐに体が温かくなりましたが、この漢方薬が効いたのと優しい気持ちが込められていたことが要因だと感じました。

熊本市に届け

和歌山市内のご夫婦から「熊本市に義援金を届けて欲しいのですが」と依頼を受けました。チャリティイベントの収益金を熊本地震からの復興を願って熊本市に義援金として届けたいという思いからの相談です。

8月の末、熊本市を訪れ熊本市長とも面談しているので、直接、熊本市に届けるよう手配することを話し合いました。和歌山市からの善意の心はきっと熊本市に届けられると思います。

この時、「私が子どもの時に母親から教えられたことがあります。それは『たくさん種を蒔きなさい。蒔いた種は成長しますから。ですから蒔く種は良い種を蒔きなさい』という教えでした」と話してくれました。

蒔いた種は成長を続けやがて生えます。良い種は良い花を咲かせますし、悪い種は悪い花を咲かせることになります。蒔いた種は土の中で成長し、やがて地面から顔を出しますから、良い種を蒔いて花を咲かせたいものです。

今回のチャリティイベントは最初から目的の一つとして「熊本市に義援金を届けたい」という思いがあり、その種を蒔いたものです。チャリティイベントを終えて皆さんから預かった善意の種が形になっています。これを届けることで具体的な花を咲かせることになります。そのために主催者の気持を文章で記して、義援金と一緒に熊本市長に届けたいと思っています。