活動報告・レポート
2016年9月24日(土)
美の種in和歌山
美の種in和歌山

和歌山メディアアートホールで開催された「美の種in和歌山」に行ってきました。会場は満員で、和歌山県で活躍している芸術家たちがそれぞれの分野の美を舞台で表現してくれました。この不思議な空間で、太鼓、朗読、踊りやダンス、ウォーキングなどの美を表現してくれました。

美の種in和歌山

それぞれの表現を単独でする場合もあり、分野の違った芸術家が組んで美を表現するパフォーマンスもあり、いつもと違った空間がありました。

ここで大きな役割を果たしていたのが衣装です。構成と演出は時広真吾さんですが、衣装が美の力を高めてくれていたように感じます。

時広さんは「美は力です」と話していましたが、確かに力を感じました。武術やスポーツとは違う力を表現してくれるものが美であり、美を追求した出演者の皆さんは美の道を突き進んでいる名人のような力を感じました。

このイベントを終えた後、会場にいた友人と会い、出演者の一人がこの舞台に挑むまでの日々の話を聞かせてもらいました。

「本当にたくさんのお稽古をしていました。表現方法が難しかったようなので、毎日、熱心にお稽古していましたよ」という話です。「プロだから多少の舞台は大丈夫だと思っていたけれど、そんなにお稽古していたのですか」という質問に対しては、「今回は相当、求められるレベルが高かったので苦労していましたよ」と答えてくれました。

何となく分かりました。自分の専門分野であれば技術をもってすれば舞台での美の表現は大丈夫ですが、他の芸術家とぶつかり合う演出なので、ペアの芸術をプラスすれば2ではなく3以上の美の表現が求められているからだと思います。

二つの美が重なると、それは2ではなく3にも5にも10にも美が昇華する。そのレベルを求められていたように感じます。一人で表現する美と違う複数の人が美を表現し、それを組み合わせるのですから、組み合わせの美も必要となります。

例えば太鼓とウォーキングを組み合わせて美を表現することは、簡単なことではありません。太鼓を叩く姿と音の美とウォーキングが表現する美は違うものです。太鼓が表現する力強さと勇猛さ、ウォーキングが表現するしなやかさや軽やかさは違うものですから、この組み合わせによって美の乗数に高めることは容易ではないことが分かります。

しかし舞台では見事な美を表現してくれました。力強さとしなやかさ、重厚さと軽やかさという、相反する要素を組み合わせて、どちらも表現したパフォーマンスは見事で、私達の知っている美を超越した美を表現してくれました。

舞台で観た芸術家達の表情や動きは日頃知っている彼や彼女達と違うものでした。美を追求する達人のような表情で、舞台を終えた後に会った時の顔はいつもの表情でした。この違いは気持ちの違いだと思います。

「和歌山県にこんな芸術家達がいたなんて」と思いました。時広さんは「和歌山県の美の表現力の高さは凄いと思います。美は力です。しかし美の表現力を高めてくれたのは、会場の皆さんです。皆さんこそ美の力なのです。そして美しい人生を歩いて下さい」という意味の挨拶がありました。

美しい人生。そんな言葉を照れなく話すことのできる空間がここにありました。和歌山県は美しい県である。そこに暮らす私達も美しい人生を歩いている。そう思いながら会場を後にしました。

お誕生日会

友人達がお誕生お祝いの会を開催してくれました。呼び掛けに応じて42人が集まってくれたお祝いの会は、とても楽しい時間を共有させてもらいました。たくさんの言葉、励ましの言葉、未来への言葉は、新しい年齢を生きる上での道しるべであり宝物になります。

お誕生日会 お誕生日会

これだけ多くの友人達がお祝いしてくれることを嬉しく思いますし、本当に幸せ者だと思います。ただいま54歳。もう直ぐ55歳。人生も相当、高いところまでやってきました。

頂を見ることのできる年齢になってきたと思いますから、この先にある頂上まで着実に歩きたいと思います。

お祝いの会を企画してくれたTさん。会の会長のOさん、応援する会のKさん。そして参加してくれた友人の皆さんに心から感謝しています。ありがとうございます。