活動報告・レポート
2016年9月22日(祝・木)
水彩画展
水彩画展

和歌の浦アートキューブで開催中の玉岡泰治さんの水彩画展にお邪魔しました。水彩画展は9月19日から始まり25日までの会期となっています。一昨日は台風の影響で和歌の浦アートキューブは閉館となっていたため、開会して3日目となります。

水彩画展

今日も会場には大勢の人が鑑賞に来ていました。連日、たくさんの人が来てくれることを自分のことのように嬉しく思っています。来てくれた方と話を交わすと、笑顔で感想を聞かせてくれます。「とても優しい絵なので癒されます」、「作者の心の優しさが溢れています」など、玉岡さんの人柄を感じられる感想を多く聞かせてもらいました。

中には「これまでも何度も案内をもらって展覧会に行っていますが、心に響いた展覧会はありませんでした。しかし玉岡さんの水彩画は心に届きました」、或いは、「新聞記事を見て水彩画展のことを知り来ました。思っていた以上に素晴らしいので魅了されています。玉岡さんに習いたいと思うほどです」と話してくれた人がいました。

見る人の心に届く作品とは、作者の優しい心が込められている作品だと思います。風景画が凄いと思うことがあります。写真と違い、描いている中で不必要なものを取り除くことができるのです。

例えばこの絵画に後方の樹木が不必要だと思えば、描かなくてもよいのです。逆に、背景に緑があると良いと思うなら、存在していなくても樹木を描けば良いのです。そのことで実際とは違う風景になることがありますが、それは作者の実際よりも良いものにしようとする想像する力の賜物なので、作者が生み出したオリジナル性に富んだ作品になっていると思います。

上手になるためには描くことに費やす時間が必要ですし、良い作品にするためには考える力が必要だと話してくれました。風景をそっくりそのまま描くのではなくて、作者がその風景を見た伝えたいものを主役にして描くことがオリジナル性に富んだ作品だと思います。

知っている実際の風景よりも温かく感じることや優しく感じるのは、作品が作者の想いによって良い意味で書き換えられているからだと思います。観る人にやさしさを感じさせることや温かさを感じさせることは作品に宿っている力だと思います。

「この絵は売らないのですか」という声がありましたが、それは「近くに置いておくことで毎日、優しさや温かさを感じたい」という思いがあるからだと思います。

会場には100点の作品が展示されています。それぞれの作品がそれぞれ違った温かさや優しさの雰囲気を発しています。会場全体が温かさと優しさに包まれているのは作品が発する力によるものだと思います。森の中にいるような不思議な感じが味わえるのは、展示作品と玉岡さんを始めとする運営している皆さんの氣が満ちているからです。

そのことは感想を聞かせてもらった一人の方が言っていたことからも分かります。「この会場の雰囲気が良いのは運営している皆さんの気持ちが優しいからだと思います。来てくれた人に対して心で接してくれていることが分かります。そんな気持ちが伝わってきたことも、この水彩画展を素晴らしいものにしていると思います」という感想です。

過去、展覧会会場で、こんな話を聞いたことはありません。作品と人の気持ちがダイレクトに来てくれた人に伝わっているようです。

玉岡さんの水彩画に接して、今日も清々しい気持ちになることができました。会場を訪れた全ての人が同じ気持ちになってくれていると嬉しいと思いながら、会場を後にしました。

その他
  • 「第三回美の種in和歌山」の案内をいただきました。和歌山市を文化で美しいまちにすることを目指した取り組みです。各分野で活躍中の文化人が出演して私達に美の空の空間を提供してくれるイベントだと思います。美という文化に触れてきたいと思います。
  • 貴志川線の未来を"つくる"会の濱口会長と会いました。「片桐さんとは12年前からのおつきあいになりましたね。貴志川線廃線の話が出た時、最初の先の見えない時から一緒に活動してくれたことに感謝しています」と有り難い言葉を伝えてくれました。貴志川線の今があるのは濱口会長の取り組みとリーダーシップに頼るところが多いと思います。
    「早いもので貴志川線の存続から10年が経過しました。この先も託したいのでよろしくお願いいたします」と丁寧な言葉をいただきました。貴志川線の未来のための活動を続けたいと考えています。