活動報告・レポート
2016年9月19日(祝・月)
水彩画展
水彩画展

和歌の浦アートキューブで玉岡泰治さんの水彩画展が始まりました。半年余りの準備期間を経て開催に至ったことを心から嬉しく思います。開会日に配慮してか、台風も速度を落としくれた上、午前は雨も降らなかったので大勢のお客さんが会場を訪れてくれていました。

玉岡泰治さん水彩画展 玉岡泰治さん水彩画展 玉岡泰治さん水彩画展 玉岡泰治さん水彩画展

会場に入った瞬間、「この企画は実行して良かった」と思いました。人の展覧会でも第一印象はとても大切ですが、この会場の空気は澄んで明るさがありました。来場者はこの気持ちの良い空気を感じられると思いますから、玉岡さんの水彩画展は多くの人を和ませてくれるものと思います。

会場で気付いたことは居心地の良い空間であることですが、作品が伝えている優しさ、運営している皆さんの心が、それを形成しているのだと思いました。

そんな中、お客さんの対応で慌ただしい玉岡さんと話をする機会を得ました。そこで、「今朝から来てくれた人から感想を聞かせてもらっています」と話がありました。主なものは 「作品に光が宿っています」、「感動する作品がありました」、「他の展示会では感じられない気持ちになりました」などの感想の数々です。

玉岡泰治さん水彩画展

作品に光が宿る。とても大事なことです。以前、宅地建物取引業者に「良い土地は光が射しています。光の射している土地は何をしても流行ります」と聞いたことがあります。土地に光を見ることは大切なことですが、絵画でも同じことが言えるようです。作品に光があるのは良い作品だと思いますし、人も光を発している人が立派な人だと思います。尤もそれに気付くのは、そこに光があることを見抜ける人であることが条件となりますが。

僕の知人が来てくれていたので感想を伺いました。「何とも優しいですね」、「優しい気持ちにさせてくれます」など、玉岡さんの優しさが作品に宿っていることが分かる感想を聞かせてもらいました。

作品には作者の心が宿ります。玉岡さんの内心が作品に現れているので、心地良い空間を形成し、観る人を和ませるのだと思います。

もう一つ凄いと思ったものがあります。習い始めてからのスケッチブックが閲覧用に用意されていることです。習い始めの初期の頃の、基礎的なデッサンの作品が多くありました。今日の作品を観ると基礎的な構図はないので、最初から上手に描けていたような錯覚に陥りますが、実は基礎力を身に付けるために長い時間をかけていたことが分かります。

誰でも最初は初心者だったのです。このスケッチブックの作品を観ることで玉岡さんの今日にいたるまでの日々が理解できます。玉岡さんは、今では15分もあれば簡単な光景を描くことができますが、人前で、わずか15分で花などを描けるようになるまでには長い年月を要していたのです。

基礎を身に付ける時間は長くて大切なのですが、この時期は上達の速度が遅くて苦しい時間です。この苦しい時期を乗り越えると上達曲線を描けます。玉岡さんが水彩画を習い始めて17年ですが、この上達に至る努力と継続力、身に付けた技術力が凄いと思います。

「努力」、「継続する力」、「人からまねて自分流に改良した技術力」は人にとって大事なモノですが、これを身に付けるまでの時間が長いので、人は途中で諦めてしまうのです。水彩画を鑑賞しながら、この大切な三要素を身に付けた結果が表れていると思いました。玉岡さんの作品にはこれらの要素が組み込まれているので、観る人に感動を与えるのだと思います。

単に人真似の技術で描いているのではない。単に長い時間描いているだけではない。人に誇るように描いているのではない。そんな心が伝わってくることが凄いと思います。

今回の水彩画展に出展している作品は100点あります。展覧会を開催するに際して100点も用意できる人は少ないと思います。参考までにこれまで描いた作品は1,000点。展覧会に出展できるレベルの作品は300点ぐらいあるようです。

この圧倒的な作品の量も凄いと思います。量が技術を高めていると思いますし、心を整えていると思います。個人的感想ですが、最近の作品になるに連れて柔らかく、そして優しくなっているように感じます。

玉岡泰治さんの水彩画は、観る人を優しい気持ちにさせてくれます。

懇親会

フェルマータ10周年ディナーパーティに参加しました。今回は主催の中井るみさんの歌の他、お客さんのカラオケやマジックがあり、また司会は吉本の芸人すみたに兄弟が盛り上げてくれました。

フェルマータ10周年ディナーパーティ

今回は開会と閉会の二度、挨拶をさせていただきました。挨拶の主旨は次の通りです。

こんばんは。フェルマータの10周年を皆さんと共にお祝いできることを嬉しく思います。

このお祝いの会は5周年、8周年、そして10周年と開催しているので御馴染みの方も多いと思います。フェルマータは地域になくてはならない存在で、遠慮のない雰囲気がお客さんを和ませ、そして楽しく盛り上げてくれます。10周年以降の益々の発展を心から期待しています。

もう一つ伝えたいことがあります。和歌山市でロケを行った「ちょき」という映画があります。今年11月末頃に和歌山市内を皮切りに全国で上映される予定ですが、この映画の主人公は美容室を経営しているという設定になっています。その美容室となったのが中井さんのお嬢さんが経営しているじゃんじゃん横丁にある美容室です。この美容室を舞台に「ちょき」は物語が進んでいくことになります。このように、和歌山市の活性化に中井さん母娘が協力してくれていることを嬉しく思います。是非、映画「ちょき」を観ていただきますようお願いいたします。

そして本日の10周年の懇親会も、和歌山市を元気にする取り組みの一つです。たくさんの企画が用意されているので、最後まで一緒に盛り上がっていきたいと思います。フェルマータの10周年を皆さんと共にお祝いできる懇親会であることに感謝しています。最後までよろしくお願い申し上げ挨拶とさせていただきます。ありがとうございます。

約2時間30分のパーティは瞬く間に過ぎていきました。皆さんに感謝しています。