和歌山市で日台交流サミットが開催されました。会場には400人を超える参加者が集まり、日台の友好関係を確かめ合い、更に発展させることを誓い合いました。日台交流サミットin和歌山市実行員会の皆さんの素晴らしい企画が実を結んだ成果だと感動しています。
式典はハリウッド俳優のリー村山さんの居合演武。津軽三味線奏者の木乃下真市さんの演奏があり、これ以上ない歓迎会となりました。
リー村山さんの真剣居合は無言の圧力があり、息を飲むとはこの空気のことを言うのだと思いました。切れ味抜群であり重厚さを感じる居合は、リー村山さんの特長だと思います。映画出演と共に居合を伝えるための活動を行っているようです。この居合を見るだけでも日本の伝統を肌で感じることができますし、今日に限れば日台の友好関係を深めことができるだけの価値があるものだと思います。
また木乃下真市さんの演奏は何度聴いても感動します。三本の絃を自在に操り、雰囲気に合わせた音色を奏でてくれます。この演奏は日台の友好関係をより深くする役割を果たしてくれました。和歌山市が日台の懸け橋になることを嬉しく思っています。
そして何よりも、台北駐日経済文化代表処の謝代表が和歌山市に来てくれたことを心から歓迎します。台湾が日本との友好関係を築くことに関して、強い意思を持っていることがこのことで分かります。謝代表が来てくれることが強い絆を証明することになりますし、日台の関係を強化しようとする政府の意思が表れています。
参加者は和歌山県知事、和歌山市長、和歌山市議会議員の皆さんを始めとするオール和歌山市でお迎えしました。これだけの企画と準備、組織を整えて開催できたことを嬉しく思いますし、和歌山市の底力を感じることが出来ました。
式典で印象に残った話があります。次のような話です。
みんなの前である国の悪口を言っている人がいたそうです。その悪口を聞いた人がその人に対して言いました。「あなたは○○国の悪口を言っているけれど、どれだけその国のことを知っているのか。1人でも顔と名前が一致する友人はいるのか。友人がいればそんな悪口は言えないでしょう」と叱ったそうです。
素晴らしい話だと思います。特定の国のことの悪口を言う人がいますが、その国に行って深く付き合いをしたことがあるのでしょうか。顔と名前が一致する友人がいるのでしょうか。その国を代表するような人物に会ったことはあるのでしょうか。
親しい友人がいる国であれば、その国の悪口を言うことはありません。国と言っても全体像を知っていることはありませんから、その国の誰を知っているかで印象は違ってきます。少なくとも顔と名前が一致しており、連絡を取り合える友人がいれば、悪口を言えるはずはありません。誰も知らないから、報道されている内容が悪いからという理由で、悪口を言うことは残念なことだと思います。
今日の日台交流サミットでは、日台の関係をつなぐ友人を作ることができました。顔と名前が一致する友人を作ることが出来ました。これが友好関係であり、その国の悪口を言わない関係になると思います。親しい友人のいる国のことを悪く言う人はいませんし、もしその国に悪い噂があるならその友人に確かめることができるからです。
それにしても歓迎式典は誇らしいものでした。台湾から和歌山市に来てくれた皆さんは、この歓迎を忘れないと思いますし、和歌山市の参加メンバーもこの式典のことを忘れないと思います。強い友好関係、和の心のおもてなし、顔と名前が一致する友人づくりなど、今回の日台交流サミットで味わえるものがあったからです。
そしてこれからの日台関係を築いていくのは、今回の参加メンバーを始めとする私達の世代です。先人が築いてくれた日台の友好関係を、さらに発展させていく役割があります。和歌山市がその役割の一端を担えることを嬉しく思っています。