活動報告・レポート
2016年8月24日(水)
和歌山市の課題
和歌山市の課題
和歌山市のあり方について議論を交わす良い機会がありました。和歌山市で仕事をしている人や生活をしている人は、みんな和歌山市を良くしたいと思っています。批判や反対ではなくて、良くする方法を話し合うことでアイデアや課題などが出てきます。そこから何を始めると良いのかのヒントが出てきます。提言された主な意見は次の通りです。
- 幹線道路の整備が進んでいることは歓迎すべきことですが、整備された区間とか従来の道路に差し掛かる地点で混雑が発生しています。整備された広い道路から従来の狭い道路に切り替わる道路など、ボトルネックになっている道路が増えてきました。道路整備を終えるに伴って増加傾向にありますから、新旧の道路が交差する地点の混雑を解消して欲しいと思います。
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和歌山市中心部の整備と共に駅を中心として公共交通アクセスが良くなると思います。JR和歌山駅や南海和歌山市駅付近は交通の利便性が高まりますから嬉しいことです。ただ交通二次アクセスの問題が残ります。例えばJR和歌山駅から貴志川線を利用した場合、貴志川線の駅を降りたところから自宅までの移動手段がないこと。JR紀和駅を下車してから自宅までの移動手段をどうするのかなどの課題が残ります。
最寄りの駅まで自家用車で出掛けている場合は問題ないのですが、高齢者で運転ができない人の場合が問題となります。公共交通二次アクセスのネットワーク化が必要です。 - JR紀和駅付近の治安が良くないので下車後となる夜間の安全対策が必要です。防犯灯の設置など対策を講じていますが、今なお夜道を歩く時は不安があります。交番の新設を検討して欲しいと思います。
- 第二阪和国道が開通することを歓迎していますが、開通すれば余程、和歌山市のまちづくりをしっかりと確立しなければ更に空洞化する懸念があります。そのためには中心市街地を魅力のある地域にすることが必要です。
飲食店やショッピングで人を集めるようにしなければ、和歌山市から大阪に人が出ていくことになます。和歌山市中心地の再生計画を実行性のあるものに仕上げないと人の流れは作れないと思います。 - 和歌山市民会館と和歌山市民図書館が移転すると和歌山市立博物館が取り残されることになります。今よりも博物館を訪問する人が減少すると思いますから、集客のための対策が必要です。存在させるためには価値を持たせる必要がありますから、博物館の存在のための検討課題だと思います。
- 和歌山市民会館の収容人数が800人規模だと聞いていますが、それだと少ないように思います。1,000人以上集約できるように客席を増やすことはできないでしょうか。そうでなければプロのステージは難しいと思います。
- 市民図書館を和歌山市駅に隣接させることは良いと思いますが、駐車場の設置が必要です。鉄道を利用して来てもらうことを期待していると思いますが、実際は車を利用する人が多くなると思います。必要な駐車場を確保して欲しいと思います。
また和歌山県民の書籍購入は全国でも最下位に位置していると思います。読書する人が少ない県なので図書館に付加価値をつけて欲しいと思います。他の県の図書館を参考にして、人に来てもらえる図書館にして欲しいと思います。
以上のような課題が提言されました。これらの意見を参考にしてまちづくりを考えたいと思います。
その他
- 玉岡さんの水彩画展のポスター掲示を依頼しています。ポスターのデザインは皆さんから好評です。展示会が始まれば実際の水彩画を見て欲しいと思います。
- ITビジネスに関しての相談をいただきました。ITのサプライチェーンは良質で安価な地域で開発を行い、必要としている地で活用することが基本です。全てを域内で完成させることは技術レベル、コストの問題から現実的ではありません。技術の組み合わせを図ることがIT開発の基本となりますから、和歌山県としても対応したいものです。
- 以前から予定していた懇親会を行ったこと。お店の皆さんも配慮してくれて楽しい懇親会になりました。