和歌山市内の経営者と懇談の機会をいただきました。多くの人と一緒に仕事をした経験から「仕事が始まるまでは何度も訪問してきますし、電話もかけてくるのですが、終わった後はお礼も報告もない人がいます。終わってから挨拶のない人は意外とたくさんいるのです。終わったらそれで終わりで後始末をしないけれど、また次の依頼をしてくる人がいます。付き合いがあるから応じていますが、そんな人は社会から信頼されていないですね」と話を聞かせてくれました。
他人の行動は社会の教科書ですから、そこから学ぶことができます。特に経営者は一流の人と一緒に仕事をした経験が数多くありますから、体験談から仕事のやり方や人間関係の基礎を学ぶことができます。
「仕事はできるけれど、何故か社会から評価されない人がいますが、全てはその人に原因があります」と伝えてくれました。
経験豊かな経営者から学べることがあります。そして人から学ぶためには、聞く姿勢を持っていることと謙虚な姿勢が必要です。相手は「自分が話したことをこの人は吸収してくれる」と思うから伝えてくれるのです。人の話を聞く姿勢を持っていなければ、経験者は貴重な教訓を伝えてくれません。聞いて学べることがありますし、聞く姿勢を持つことで、この次も大切な話をしてくれることにつながります。
そして懇談中に来客があり、経営者は「ご苦労さま。私がお世話になっている県会議員の片桐さんです。皆さんも応援して下さいよ」と一声かけてくれました。紹介してもらえる人、紹介されて恥ずかしくない人になりたいものです。
「和歌山県の活性化をスポーツで図りたいと思います」と話してくれました。リオオリンピックでもそうですが、スポーツは見る人に感動を与えてくれます。「和歌山県もスポーツで盛り上がりたいのですが」と思いを伝えてくれました。
プロスポーツチームのない県は数少なくて「プロスポーツチームがないのは和歌山県とあと一つの県ぐらいです」だそうです。これまで地域にスポーツが定着していないと言われていた県でもプロスポーツが誕生し、その結果、県のスポーツレベルが向上している県があります。プロスポーツが生まれ定着することで、そのプロチームは地域をリードしていく存在になるため、全体のレベルが向上していく効果があります。
和歌山県田辺市で独立リーグ参加チームが誕生しましたが、和歌山市を拠点としたプロチームが欲しいところです。これまで野球の独立リーグのチームやプロバスケットチームが存在していましたが、なかなか地域の熱狂的な支援が得られなかったことから現在は存在していません。
現在、和歌山県にはJリーグを目指しているサッカーチームがありますが、またJリーグに昇格していないとこからプロチームではありません。ただゼロからスタートとして、10年ぐらい前に関西リーグの一部に昇格しています。関西リーグで優勝し、更に各地域リーグで優勝したチームとの戦いを制した2チームは、翌年にはJFLに昇格することができます。しかしJFLもアマチュアリーグなので、ここを勝ち抜いてJリーグのJ3に昇格して初めてプロリーグになるのです。プロサッカーを目指している地元チームの前には、まだまだ長くて厳しい道のりが待ち受けています。是非、和歌山県にプロサッカーチームの誕生を期待しています。
プロスポーツの盛んな地域は元気があり、アマチュアスポーツのレベルも上がりますから、今日の話はスポーツで地域振興を考える契機となりました。
和歌山県からプロチームを目指しているチームを応援しています。