タクシーで一緒に移動した先輩が降車する時、メーターを見ると730円でした。そこで1000円札で運賃を支払いました。運転手さんが270円のお釣りをくれたので先輩が受け取りました。そして「暑いからジュースでも飲んで下さいね」と言って170円を運転手さんに渡しました。
運賃を支払う時のタクシーの中のちょっとした行為ですが、とても素晴らしい光景でした。人に香水をふりかける行為というものがありますが、まさに運転手さんに香水をふりかける行為でした。車内でこの行為を見た僕にも香水はふりかかりましたし、先輩にもふりかかりました。暑い夏の一瞬の涼を楽しめました。
先輩に「170円を渡しましたよね」と尋ねと「そうです。270円お釣りをもらって全部渡すと高い位置にいるように思われるかも知れないので、100円だけお釣りでもらって残りの金額を渡しました」と話してくれました。
1000円札で支払ってお釣りをもらわないことはありますが、お釣りをもらわないでいるよりもお釣りでもらって運転手さんに渡す方が、より感謝の気持ちが相手に伝わると思いました。「暑いからジュースでも飲んで下さいね」という言葉を添えて渡しているのですから、とても気持ちが伝わります。
この行為で、先輩が周囲の皆さんから慕われている理由が分かりました。周囲への気配りと感謝の気持ちを伝えることを言葉と行為で行っているからです。相手に香水をふりかける行為は好感を呼びますし、自分にも香水の一部がふりかかります。
夏の暑い中の一瞬の心の涼を楽しみました。
バイオマス発電について協議を行いました。最近、太陽光発電や風力発電と共にバイオマス発電を推進しようとする動きがあります。森林資源の活用を図ることからも導入は歓迎すべきことですし、国内のバイオチップの足りない部分は外国から輸入して活用を図っていることから港湾の振興にもつながっています。ただバイオマス発電の計画件数が多くなっていることから、品薄の状況に陥っているようです。バイオ燃料はシンガポールやマレーシアから輸入することになりますが、これから計画する分のバイオ燃料を確保することは簡単ではないようです。
理由はバイオ燃料の素になる木は需要に応じて過去に植林し、その実を収穫しているからです。植林した木が成長して果実を収穫できるまでには5年程度必要としますから、需要に応じて必要な量の分だけ植林してきました。突然、今から必要だと思って確保しようとしても、余分な量はどこにもないのが現状です。
しかもシンガポールやマレーシアでは車の燃料として、食用油としてパームオイルを使っていますし、中国やインドでもパームオイルの需要が伸びているのでわが国が新規に必要と思っても、まず必要量は確保できません。
新たにプランテーションを作るにしても産油国と事業者を説得させる必要があり、もし説得できたとして今から植林しても、収穫できるのは5年先のことになります。新しい事業を始めるのに簡単なことはないことが分かります。
理想があっても現実は違いますから、現実に理想を近づけるよりも、理想に現実を近づけなければ新規事業は実行できません。これからの計画分を実行するためには燃料の確保が課題となっています。
和歌山県内でもバイオマス発電の計画がありますし、それらが実現できることを願っています。
- 和歌山県を舞台とした映画の計画について話を聞かせてもらったこと。全国版の映画製作を目指しているようです。実現に向けて応援したいと考えています。
- 国内で計画されている今後の再生可能エネルギー導入計画について話を聞かせてもらいました。国が押し進めている力の凄さを感じています。