宮城県石巻市大川小学校からいただいたひまわりが、和歌山市の夏の日差しを浴びて成長しています。和歌山市宮連絡所に植えられた命のひまわりは、職員さんのお世話によって大きく成長しています。命のひまわりは宮連絡所を訪れる人に幸せを分け与えてくれています。
お世話をしてくれている皆さんから「今年も種が収穫できると思います。昨年も希望者にもらってもらいましたが、大川小学校から預かった大切なひまわりだと意識していない人もいます。ですから来年は、大川小学校のひまわりと和歌山県にやってきて育てている由来を書いて皆さんにもらってもらおうと思っています」と話を聞かせてもらいました。
命の種をしっかりと育ててくれている方だからこそ話すことができる台詞です。大川小学校の命のひまわりは、和歌山市でたくさんの愛情をもらいながら今年も成長しています。
和歌山県は全ての命を大切に育む心を持つ県なので、東北の子ども達のことを忘れないで全国に命の大切さを訴える県でありたいと考えています。
住宅会社の方と懇談する機会がありました。和歌山県の価値を高める取り組みをしていると思っていたのですが、驚くべき現状を話してくれました。
「和歌山市内の住宅の売れ行きは年々落ち込んでいます。当社の場合、対前年度比で30パーセントの売り上げの減少となっています。このペースで落ち込むなら、和歌山県の住宅市場で仕事ができるのは2020年までだと考えています。住宅だけではなくて他の分野に進出しているのは、和歌山市の住宅市場の将来予測が芳しくないからです。中古住宅の流動化、集合住宅、そして賃貸物件なども事業の柱にする計画です。また今よりも県外に進出を図ろうとしています」と話してくれました。
土地価格が下落しているのは土地取引がなされていない。また土地の収益性が落ちていることを示しています。収益性が落ちている土地価格は下落しますから、下落を止めるためには収益性の高い土地だと評価してもらう必要があります。
そのためには人口減少に歯止めをかけること。中心市街地に人の交流機会を増やすこと。そして企業進出を強力に行うことなどが必要となります。いずれも県政の重要課題なので現在の政策を推し進めているところですが、更に強化する必要性を感じています。
和歌山市内の住宅の売り上げの低下を聞いて、議員としてこの下落傾向に歯止めをかけることが使命であり、この課題解決のために更に強力に県政に取り組む必要性を感じています。現状が良くないことを憂うことよりも、この課題を解決することに行動を向けたいと考えています。
そうしなければ県外の不動産事業者から、「和歌山県で不動産の仕事をしていても収益性は改善されないから県外に出るべきだ」という意見が止みません。和歌山県で事業を継続していける環境を作りたいと考えています。住宅販売不振は多くの要因が絡み合っています。そのため、人口減少問題、若い人の県外流出の問題、高齢化に伴う空き家増加の問題、働く場所の確保の問題、危機管理体制を確立し安心できるまちづくりに努めるなどに、これまで以上に立ち向かいたいと考えています。
元議員の方から「リオオリンピックを観て選手の頑張りに感動しています。国を背負って闘っている姿、自己実現を目指している姿に感動しています。私も議員の時は自分で和歌山県を変えていくという気持ちで活動していましたが、オリンピック選手と比べると大したことが出来なかったと思っています」と聞かせてもらいました。
和歌山県議会議員は和歌山県を良くするために、今よりも発展するように日々全力で活動しています。元議員さんが話してくれたように、議員の活動はオリンピックのように派手なものではなくて地道な活動の連続です。大きな仕事をさせてもらえることもありますが、日々の地道な行動が議員活動の中心となっています。
しかし地道な活動の底辺には「和歌山県を背負っている」という気持ちは持っていますし、飛躍につながるような結果を残したいと思っています。議員の活動は一日や二日単位の瞬時に結果が出るものではありませんが、長い視点で見ると今の活動が将来につながっています。将来の和歌山県は今の私達が作り上げているのです。
テレビのコマーシャルで「四年に一度ではなくて、生涯で一度だけなんだ」というセリフがありました。確かに、選手にとっては四年に一度の機会ではなくて生涯でたった一度の機会かも知れません。だから全力を発揮し後悔しないようにしているのです。議員活動も四年続くものだと思わないで、今日は人生で訪れるたった一度の日だと思って行動したいと思いました。