活動報告・レポート
2016年7月31日(日)
研修会二日目

一泊して次の朝を迎えましたが、昨日の懇親会の余韻が残るような朝でした。皆さんから「昨日はありがとうございました」、「とても楽しい懇親会になりました」、「最後までご一緒してくれて嬉しく思います」などの話を聞かせてもらいました。

何件かの研修施設を訪れましたが、午後立ち寄った長浜の黒壁は、コンパクトな商店街ですが、古い町並みを再現し、しかも古さの中に綺麗さを保った上で現代風のアレンジをしていたので好感の持てる商店街でした。

研修二日目

評判の良いことは知っていましたが、これだけたくさんの観光客が訪れているとは思いませんでした。地方都市にある商店街の中の大勢の人通りがある光景を見るのは久しぶりのことです。これまでも商店街を再生した現場を訪れたことがありますが、その中でもトップクラスの賑わいを感じる商店街です。

再生した理由を、現場を訪れた時の感覚で言うと、「自分達が主体となってやろうとしていること」、「投資も自分達で行っているので意識が違うこと」、「自分達が主体となって商店街を運営していることを楽しんでいること」などだと思いました。

これまで富山市、岐阜市、高松市、青森市などの商店街再生の現場を訪れ、それぞれの特筆すべきことを学びましたが、商店街の賑わいはトップレベルです。小物販売、カフェ、地元産品の食材を使ったレストラン、地元の祭をPRする施設など、楽しめる仕掛けをしています。個々のお店が主役となりながらも、商店街としての一体感を感じることができました。競合することを恐れずに、「良いものを提供すればお客さんは何度でも来てくれる」という意識の高さを感じました。

商店街再生の取り組みをしている現場を見て、まちなか再生は難しい課題ですが、やろうと思えばできることを実感しました。本気と投資、センスが活性化に必要な要素だと思います。

帰路、皆さんからたくさんの教訓をいただきました。車中の話も研修会の成果だと思っています。

人が成長するために必要なことは人と会って会話をすることです。話をすること、話を聞くことは脳を鍛える最大の方法です。テレビを見て感動したとしても、人と会話をする方が脳は鍛えられるのです。言葉のキャッチボールをすることが脳を鍛える手段です。ゲームをする、テレビを見る。そんなことも大事だと思いますが、人と会って話をすることを優先させるべきです。

人の話を聞ける人になることです。でも人の話を聞くことはとても難しいことだと思います。特に地位のある人は人の話を聞かないことが多いのです。トップになれば人は忠告してくれませんし、叱ってもくれませんから、次第に人を遠ざけてしまうことになります。

かなり以前、当時の知事に対して「関西空港ができたけれど観光にも効果がありませんし、和歌山市民が直行できるまでの利便性にもつながっていません。和歌山マリーナシティから関西空港に直行の船を運航したらどうですか。和歌山市として関西空港の活用が図れますよ」とアイデアを提言したことがあります。その時の知事の答えは「そんなことは君に言われなくても分かっている」という、怒ったような回答でした。

提言ですから怒る必要はなかったと思います。聞く姿勢を持っていたなら、「君の提言は分かりました。受け止めて検討してみます」と回答したと思います。人の意見を聞く姿勢を持っていない人に対しては、人は意見も言ってくれなくなりますし、提言してくれなくなります。会話が脳を働かせることになりますから、聞く姿勢を持たない人の脳は衰えていきます。気が付くと周囲から誰もいなくなってしまっています。

研修先でも車中でも有意義な研修会となりました。閉めの挨拶の中で会長から、「こうして有意義な研修会になったことを感謝しています。研修日程を詰め込みましたが、その分、成果があったと思いますので、これからの役員の活動に活かして欲しいと思います」と話してくれました。今回、ご一緒させてもらった皆さんに感謝しています。ありがとうございます。