紀の川の河川敷の清掃活動に参加しました。7月は河川愛護月間のため、毎年、その時期に紀の川の清掃の呼び掛けがあります。今年も参加して紀の川の河川敷の清掃で汗を流しました。集まったのは約300人、一人一袋のゴミを回収するだけで紀の川が今よりもきれいになります。
紀の川は和歌山市民の飲料水の水源ですが、実際に河川敷を歩いてみると、川にペットボトルや発泡スチロールなどのゴミが多数浮いています。これだけ汚れている紀の川であることに驚き、悲しくなります。自分達の飲み水の素になっている紀の川を自分達が捨てたゴミで汚す人がいる。紀の川は大切な水源であることを知らない和歌山市民はいませんから、知っていてゴミを投げ捨てることは情けないことです。
ペットボトルや空き缶は回収してリサイクルすれば資源となりますが、捨てるとゴミになってしまいます。資源になるペットボトルなどをゴミにしてしまう行為は、現代人とは言えないと思います。地球環境問題への対応や河川の環境保護の必要性を知らない現代人はいないからです。
ゴミを創り出している人がいれば、暑い夏にゴミを回収している人もいます。人としてどちらの立場を取るべきか明らかです。一度でも紀の川の清掃に参加した人であれば、紀の川にゴミを捨てるような行為をすることはありません。大勢の人が清掃をして紀の川の環境を守っているのか、汗を流しているのかを分かるからです。
心なき人が紀の川を汚し、他の人に迷惑を掛けていることを知って欲しいと思います。1人が河川環境保全を心掛けると、その分だけゴミは少なくなります。母なる川、紀の川を大切に思う気持ちがあれば、ここにゴミを捨てることはできません。みんなの意識を高めて紀の川を守りたいものです。
和歌山市内の「PinoTerrace」で開催されたコンサートに行ってきました。和歌山市を中心に活動している音楽家の演奏を楽しみました。ピアノ、バイオリン、チェロなどの演奏やオペラもあり、家庭的な雰囲気の中でのコンサートを楽しみました。今日のコンサートのゲストとしてトリを務めてくれたのがMiyaさんです。
Miyaさんの歌声を聴くのは久し振りのことでした。それもそのはず「事情があり、今年は2月頃から暫くコンサートを休止していたから」だそうです。
Miyaさんはいきなりトップギアでコンサートに入りましたが、コンサートの最初に気付いたことがあります。実に「貫録が身についている」ということです。以前から明るい歌声や表現力は素晴らしかったのですが、それ以上のステージのトリを務める歌手という雰囲気を感じました。
自動車に例えると、排気量がアップしたので運転に余裕があるという感じです。歌う姿に余裕があり、余力を残しながらもしっかりと聴かせてくれるという感じがありました。余力があることが貫禄になり、自信になっているように感じました。
聴かせてくれるというのは、私達を歌と会話、表現力で楽しませてくれるのは勿論のこと、想像させる力をスイッチオンにしてくれることです。Miyaさんは、歌の歌詞を通して聴く人の頭の中で歌詞の情景をインさせて、聴く人それぞれが主人公になって人生を想像させる力を持ち始めたように思いました。
シャンゼリゼを歩いているような、自分の人生を「おおわが人生」と振り返らせるような、好きな人の周囲を飛び回って守っているような、そんな気持ちにさせてくれるのです。
数年前にMiyaさんと知り合い、何度もコンサートを聴かせてもらっていますが、最初の頃は新人歌手のような感じもありましたが、あれから成長してベテラン歌手のような貫禄がありました。それはステージの立ち姿で分かるもので、ステージ上では安定感と安心感があり、「私は失敗しない」というオーラが出ていたのです。
心細そうに歌っていたデビューしたばかりの歌手が、数年後には安心して聴けるように成長していた姿を見掛けることがありますが、それと同じような感じを受けました。
コンサートの終盤には「Miyaさん、ずっと成長を続けている。安心して聴いていられる」と思い嬉しくなっていました。きっと昨年秋に開催したソロコンサートのステージが自信になり、ステージに余裕を持たせることになっていると思います。
笑顔があり、人生があり、愛があり、思い出を呼び覚まさせ、そして感動の涙があったコンサートでした。一つのコンサートで、これだけたくさんの感情を呼び起こしてくれることはないと思います。人生とは「楽しむもので、味わい深くて、素敵で、そして人と関わることだよ」と伝えてもらったように思います。
午後のひと時、歌手としての排気量が大きくなったMiyaさんのコンサートを楽しみました。次はどんなステージを魅せてくれるのか楽しみです。
「片桐さんですよね。覚えていますか」とMiyaさんのコンサートで前席の方が話しかけてくれました。僕がきょとんとしていると「ほら、国政選挙で候補者の応援のため事務所にいらしたでしょう。その時にいたのですよ。随分前のことなので覚えていないですよね」と笑顔で話してくれました。話の途中、コンサートが始まったため、「どんな話をしたのかな」と思っていました。
コンサート終了後、「さきほどの話の続きを聞かせて下さい」とお願いして、話をしてもらいました。
「今から10年ぐらい前の国政選挙の時、応援していた候補者の応援のため私がマイクを持ち、候補者の出陣式で応援演説をすることになりました。誰かが応援演説をするものだと思っていたので、突然の指名に驚き『どうしようと思っていました』。しかし応援演説の時間がきたため、短い時間でしたが応援演説をしました。テレビ局も来ていたため、たくさんのマイクを握って話をしたため緊張してしまって、どんな話をしたのか覚えていないほどでした。
終わってからも、緊張して何を話したか分からないで放心状態でいました。上手く話せたのか駄目だったのか自分では分からず、周囲からも声を掛けられなかったので不安に思っていたところ、片桐さんが『良かったよ』と話してくれたので安心したことを覚えています」という話をしてくれたのです。
10年以上前の一言を覚えてくれていたことを、とても嬉しく思いました。この人に発した言葉が、今もその人の心に残ってくれていることは本当に嬉しいことです。
素敵な話を聞かせてもらい、幸せが満ちてきました。