和歌山市内の会社経営者と懇談の時間をいただきました。社長は「多くの人から仕事の依頼や頼みごとが来ています」と話を切り出してくれました。「これまで多くの依頼に対応して来ましたが、その後の相手の行動によって最近は依頼に対する対応の仕方を考えるようになりました」と話を続けてくれました。
対応の仕方を変えている理由は次のようなものです。
「依頼に対して答えを出したり、成果を出せるお手伝いをしても、その後は何の挨拶もない人が実に多いのです。依頼されると私は動きますから時間も費用もかかっている訳です。暇で持て余している時間を費やしているのではなくて、仕事の合間の時間を捻出して対応しているのです。対応している間は何度も『まだですか』と電話をしてくるのに、対応して良い結果の報告をした途端、電話も来ないし、挨拶にも来ない人が実に多いのです。
私は恩を受けたら恩を返すべきだと思いますし、利益を与えてもらったら利益でお返しをすべきだと思っています。利益で返すとは謝礼を持って来て欲しいと言っているのではありません。仕事で利益を得た場合、今度は『お世話になったから、この仕事をあの社長の会社に持って行こう』と思って下さいということです。恩も利益も返さない人が多いことから、今はその人物を見て依頼を受けるかどうかの判断するようにしています。片桐さんも頼まれごとが多いと思いますから、人を見て判断した方が良いですよ」と伝えてくれました。
最近、依頼して結果が出た後は「すっかり忘れてしまう人」が多いようです。挨拶に来るどころか、会合で会っても何も言わない人もいるようで、「この人はそんな人」だと思うようにしているようです。
人付き合いや会社の付き合いは、恩を受けたら恩でお返しすることが基本です。「頼むだけ頼んでおいて、後は知らない」という態度はいただけませんから、人の振り見てわが振りを正したいものです。
また、「そんなことから私は会社や政党などではなく個人と付き合いをするように態度を変えています。大きな会社であっても、人付き合いの基本が分かっていない会社とは、ほどほどの付き合いにしていますし政党に関しても同じです。個人の資質が全てだと思いますから、価値観が共通している個人との付き合いを大切に考えています」と話してくれました。
そして、対応しても得るものがない人に関わっている無駄な時間を省くため、人物を見て付き合うことや対応することにしていると話してくれました。限られた時間ですから、無駄な時間を過ごすことはもったいないことです。恩と利益を共有できる人との付き合いを大事に考えたいものです。
和歌山ゴールドライオンズクラブ例会を開催しました。2名の新会員が加入してくれたので歓迎ムードの嬉しい例会となりました。新会員さんが入ってくれると活気が出ますし、新鮮な気持ちになります。良い雰囲気で例会を進めることができました。
そして、例会を盛り上げる役割を担っているテール・ツイスターが楽しい話をしてくれました。冒頭「これからくじ引きを行いますが、皆さん、最近会った嬉しい出来事を思い浮かべておいて下さい」と話しました。その後、配布した抽選箱からキャンディを一人一個引いてもらい、「当たり」のキャンディを引いた三人が「最近あった嬉しい出来事」について話をしてくれました。
三人のメンバーがそれぞれ嬉しい出来事を話してくれましたが、聞いている私達も同じような嬉しくなりました。人の嬉しい話を聞くことは嬉しさのお裾分けのようなものですし、人が経験する嬉しい出来事は人によって違うことを再認識しました。
- 一人目。「夏は釣りに出掛けますが、今年は釣り仲間よりも早く大物を釣れたので安心でき、嬉しく思いました」。
- 二人目。「ライオンズクラブに若手が入ってくれたので活気が出ていることに驚きました。そして国際大会に連れてもらって楽しい雰囲気を味わうことができました」。
- 三人目。「子どもが関東から帰って来て事業を手伝ってくれることになりました」。
三者三様の嬉しさを話してくれました。嬉しいことが例会場に満ちていきました。
- 連絡を受け告別式に参列させていただきました。100歳という年齢を生き抜いたことに敬意を表すと共に、これまでのご恩に感謝しています。安らかにお休み下さい。
- インバウンド観光について話し合いました。外国からの観光客のお買い物を支援するしくみが和歌山市には少ないようなので、対応できないものか話し合いました。他の観光都市にできて和歌山市ができていないことがあるようだと聞かせてもらいました。閉鎖的な和歌山モデルにならないように先進事例に学びたいと考えています。