海の日の今日は休養日としました。夏の暑さが厳しい中なので休みを取りゆっくりしました。そのため告別式に参列させてもらった以外は休養にあてました。
そこで思い出したのがアクティブ・ラーニング形式の授業です。最近の小学校で取り入れている授業方式で教師が一方的に教壇で話をして教えるスタイルではなくて、小学生に考えさせる授業スタイルをアクティブ・ラーニングと言います。
具体的に示すと分かり易いので教えてもらった事例で紹介します。
教師が「子どもに偉人の生涯を教えることは意味があることですか」という質問をします。教師は生徒に挙手させるのではなくて、頭の中で考えてもらいます。そのため「意味があるかないか自分の頭の中でYESかNOのどちらかを選択して下さい」と伝えます。
続いて、「YESと思う人はそう思った理由を考えて下さい。NOと思った人もその理由を考えて下さい」と指導します。「では3分間、その理由を考えて下さい」と続きます。
3分後、「では、YESかNOかの立場をはっきりさせて、隣の人とそう考えた理由を話し合って下さい」と指導します。生徒は隣の生徒と「郷土の偉人教育に賛成か反対か」について議論を交わします。
その後、生徒に挙手をしてもらい全体で議論を行うことになります。
この方式なら、全ての生徒が出題されたテーマに対して、立場を明確にしたうえで、その理由を考えることになります。最初から挙手させる方式であれば、考えない生徒も出てきますし、人前で発表することが苦手な生徒は挙手しませんから、どうしても偏った発表になります。
アクティブ・ラーニング方式の授業は、自分で意思決定し、その理由を考えることを促す方式です。
この方式で模擬授業の体験したところ、教師から言われた通りに頭の中でYESかNOかを考えます。そしてその理由を真剣に考えることになります。何故なら、3分後に隣の人にその理由を説明し、議論をさせられることが分かっているからです。隣の人とこのテーマについて話し合うことを前提としていますから、「それなり理論武装をしなくては」と思うので3分間、しっかりと考えるのです。
つまり与えられたテーマに関して誰かと議論をすることを前提とした出題であれば、人は真剣に考えようとします。理由は上手く説明できないことを避けたいと思う気持ちや隣の人と議論で負けたくないと思うなど、発表で恥をかきたくないと思うからです。
ただ聞いているだけで通り過ぎるような授業ではなくて、考える力を身に付けるための授業が小学校で取り入れられていることを知りました。覚えることから考えることを重視する授業に変化していることが分かります。
現在は覚えることよりも考えること、与えられた情報から正解と思われることを推理する力が求められています。そのうえ、自分の考えたことを相手に伝わるように発表する力も求められています。世界で戦うために必要な力を養成する授業方式に改められつつあることを感じました。
近い将来、ここにデジタル機器を使用した授業に変化していくことになっています。自分で操作することで、更に考える力を身に付けることになりそうです。
海の日の今日、ゆったりと流れる時間を快く感じながら過ごすことができました。あわただしく過ぎていく毎日が続く中、時に心身とも休養することも必要だと感じました。
梅雨が明けていよいよ本格的な夏が到来します。体調管理を行いながら暑い夏を乗り切りたいと思います。