活動報告・レポート
2016年7月10日(日)
書道展
書道展

第三回目となる山西教室書道展が始まりました。本日は作品出展者から、今回出展した作品の説明や思いの発表を行いました。出展作品は約20点あり、作者は作品に込めた思いをお客さんに対して伝えました。

通常の書道展だと作品を展示している会場を巡るスタイルですが、山西先生の書道展は動きを加えています。これまでも歌やバイオリンと組み合わせた書道展を開催してきましたが、今回、書道の静とピアノ演奏の持つ動の世界を組み合わせた作品展に仕上げてくれました。静と動を感じられる空間に自らの作品を出展し発表するなんて、昨年までは思ってもいなかったのですが、山西先生から「片桐さんも出展してみては如何ですか」と案内をいただき、出展作品づくりに取り組んできました。

書道展

それが今回制作した「輝」という作品です。たった一文字ですが数か月の期間と枚数を費やして仕上げた作品なので、額に納められた誇らしいような「輝」いている作品だと思いました。制作した作品は完成して皆さんに観てもらうことで、一つの人格のようなものを持つことになると感じました。モノは名前を付けることで個を持つようになりますが、書道作品もタイトルを付けることで固有の輝きを放つようになるから不思議だと感じています。

作品展は10時から会場で発表の準備を行い、10時30分からお客さんの前で発表会を行いました。書道展で作品発表をする機会は初めてなので、とてもワクワクした楽しい気持ちになりました。そうです。初めての挑戦は、こんなに新鮮でワクワクするものだと感じました。そして作品発表は姓名の五十音順のため4番目となりました。

書道展

おはようございます。山西先生の書道展で発表する機会を得るという幸運をいただき、作品紹介をさせてもらいます。まず山西先生には数多くの生徒さんがいますが、その末席においてもらっています。今回出展する作品は「輝」の一文字です。

これは「輝いている人」をイメージして書いた作品です。僕が思っている「輝いている人」について説明させてもらいます。一般的に、輝いている人とは芸能界のスターや活躍しているスポーツ選手など、脚光を浴びている人をイメージします。これらの人は自ら輝きを放っている人だと思います。そんな彼、彼女達のように自ら輝く人になることは難しいことだと思います。

書道展

しかし輝いている人とは、自ら輝きを放てる人ばかりではありません。天上に輝く星たちは自ら光を放っている訳ではありませんが、夜空を明るく、そして綺麗で夢のあるものにしてくれています。そうです。星のような輝きを放つ人が「輝いている人」だと思うのです。私達は、そんな星の輝きのような人を目指したいと思います。

でも星のように輝く人になるのは自ら輝きを放つのと同じように難しいと思うかも知れません。そうではなくて、輝く人になるためには簡単な法則があります。

それは謙虚であること。誠実であることです。謙虚で誠実な人は、自分の立場を低くしているので周囲の人を輝かせてくれます。もう分かると思います。周囲の人を輝かせられる人こそ真に輝く人なのです。周囲の人を輝かせることができる人は輝きを持っている人ですから、周囲から見ると謙虚で誠実な人は輝いている人なのです。星が輝いて見えていることを星は知らないように、周囲の人を輝かせている人は自分で気付かないだけで、もう輝きを放っている人なのです。

書道展

作品「輝」で伝えたかったことは次の通りです。輝く人とは、謙虚な人であり誠実な人であること。謙虚で誠実な人が周囲の人を輝かせ、自らも輝いている人であることを伝えたかったのです。

今回作品展に出展できたのは、山西先生からお誘いをいただいたからです。今回の書は先生の指導に基づいて、ただ力強く書くことだけを意識しました。「輝」の作品を通じて、作品に込めた思いを伝えることができたことを嬉しく思っています。ありがとうございました。

以上が作品展での発表内容です。

作品発表を終えた後、応援に来てくれた皆さんと懇親する機会を持ちました。「書道が楽しいものだと思いました。久しぶりに書きたくなってきました」、「こんな動きのある書道展は初めてです」、「素敵な作品が集まりましたね。楽しい発表会でした」などの感想を聞かせてもらいました。

日曜日の午前からお昼にかけて、素敵な時間を過ごすことができました。皆さんに感謝しています。