和歌山市中心市街地の再生計画に関して聞かせてもらいました。和歌山市の伏虎中学校の利活用は最大の課題の一つとして位置付けられています。この場所に和歌山市民会館と和歌山県立医科大学薬学部を設置することが計画案として示されています。
市民会館は仮称「市民文化交流センター」で、約6千m2から7千m2で、座席数は800席から1,000席程度の中規模のホールを計画しています。平成28年度は基本計画と基本設計を行い、平成29年度は実施設計、平成30年度から建設工事を着手し、平成33年度から供用開始の予定です。
また薬学部に関しては、まちなかに高度医療施設や教育関連施設を誘致することで「まちなか居住」につながると説明されています。そしてこの場所は歴史と文化の拠点である和歌山市に隣接するシンボルゾーンであり、南海和歌山市駅とJR和歌山駅を結ぶ地域であることから、この場所に薬学部を誘致することでにぎわいと居住効果があると和歌山市では評価しています。
そこで和歌山市から和歌山県に対して伏虎中学校跡地に薬学部の誘致をしているところです。現段階の薬学部の設置概要は、6年制の薬学科、収容定員は600人、入学定員は100人、開学の時期は平成33年4月を予定しています。
そこから逆算すると、平成28年度から調査と設計に着手し、平成30年度に建設に着手、平成33年度が開学となります。
和歌山市では伏虎中学校跡地に市民交流センターと薬学部を設置することで、まちなかの賑わい創出と周辺施設のへの賑わいの波及効果があると見込んでいます。そのため薬学部は伏虎中学校跡地が最適と判断したようです。そこで誘致に際して和歌山市は、大学敷地を予定している約7000m2の無償貸与と既存校舎の解体費用を負担することを検討しています。解体設計費として約1,456千円と解体工事費として約2.9億円がその費用です。
また和歌山県の負担は、校舎建設費として約150憶円、備品等整備費として約20億円、埋蔵文化財調査比などで約6憶円の合計、約176憶円を見込んでいます。
現在、この伏虎中学校跡地への薬学部建設に関して、賛成と反対の双方の意見があることから、和歌山県議会、和歌山市議会で議論を交わしているところです。市民交流センターと薬学部設置は中心市街地再生のシンボル的存在ですが、相当の財政負担が伴うことから、必要性と将来の財源負担などを勘案し、また県立医科大学の意見も聞かせてもらいながら計画を審議しています。
平成28年度から平成33年度にかけて、和歌山市中心市街地の再生計画がたくさん予定されています。まちなかへの人の流れを作り、居住人口を増やすための計画を立てようとしています。その拠点となるのが伏虎中学校の跡地ですから、和歌山市の将来を左右する大きな争点となるものです。
この中心市街地の利活用計画に関する資料に基づいて、これから皆さんの意見を聞かせてもらいたいと考えています。
- 再生可能エネルギーに関する打ち合わせを行いました。和歌山県内におけるバイオマス発電事業の動向とバイオ燃料の将来予測についても確認しています。
- 和歌山文化協会茶道部の秋からの活動について確認しました。これから季節は本格的に夏に向かいますが、茶道部の活動はもう文化の秋に向かっています。
- 今週予定している議会報告会の資料を作成しました。和歌山市中心市街地の再生について中心に据える予定です。