活動報告・レポート
2016年7月2日(土)
大政奉還から150年目2
大政奉還から150年目2

平成29年は大政奉還から150年目を迎える年になることを話し合ったことは金曜日の活動報告で伝えました。和歌山県での動きがないことを懸念していたところ、京都市では「大政奉還150周年記念プロジェクト―歴史に学び,地域でつながり,未来に活かす―」が開催されることの市長記者発表があったことを知らせてくれました。京都市長記者発表の資料から一部紹介いたします。

1.このプロジェクトの主旨

平成29年(2017年)は,武家政権が終わりを告げ,新しい国づくりへの転換期となった慶応3年(1867年)の「大政奉還」から150年の節目を迎えます。

京都市ではこの機を捉え「大政奉還150周年プロジェクト」を実施することとし、幕末維新に京都で活躍した先人たちとゆかりを持つ都市に参画を呼びかけ,相互に交流・連携を図る事業に取り組みます。 既にこのプロジェクトへの参画都市及び平成28年度の事業概要が決定しています。

2.プロジェクトの概要

京都市をはじめ幕末維新に京都で活躍した先人たちと縁を持つ都市(プロジェクト参画都市)が相互に交流・連携を図りながら,以下を目的とした記念事業を実施します。

  • 幕末,京都で活躍した先人たちの歩みを,近年の研究成果を踏まえ改めて再評価。
  • 幕末維新をテーマとした文化・観光等の振興。
  • 上記を通じた「都市間連携による地方創生」のモデルの構築。 本プロジェクトを通して,国の将来を案じて行動した先人たちの歴史に学び,地域でつながりながら,未来に活かす取組を進めてまいります。
3.開催時期

平成29年1月〜12月。平成28年はプレイベントを開催。

4.開催場所

元離宮二条城(世界遺産)をはじめ、京都市及びプロジェクト参画都市における幕末維新ゆかりの史跡、ミュージアムなど。

5.参画都市

欧米諸国の脅威が迫る幕末維新に,我が国の将来に思いを馳せ,京都に集まったあらゆる立場の先人たちをゆかりに持つ都市に幅広く参画を呼びかけ,この度,16都市から本プロジェクトの趣旨に賛同いただきました。幕末維新にスポットを当てた都市間連携事業としては,過去最大規模の広がりを持つ取組です。都市名と幕末維新に京都で活躍した先人たちは以下の通りです。

  1. 会津若松市 松平容保(会津藩主,京都守護職),山本覚馬(会津藩士)
  2. 千代田区 徳川慶喜(将軍),大村益次郎(長州藩士),品川弥二郎(長州藩士)
  3. 品川区 坂本龍馬(土佐藩士),伊藤博文,高杉晋作(長州藩士)
  4. 調布市 近藤勇(新選組局長)
  5. 日野市 土方歳三(新選組副長),井上源三郎(新選組隊士)
  6. 上田市 赤松小三郎(上田藩士)
  7. 福井市 松平春嶽(福井藩主),橋本左内,由利公正(福井藩士)
  8. 桑名市 松平定敬(桑名藩主,京都所司代)
  9. 福山市 坂本龍馬(土佐藩士)
  10. 萩市 木戸孝允,吉田松陰,高杉晋作,久坂玄瑞(長州藩士)
  11. 下関市 坂本龍馬(土佐藩士),高杉晋作(長州藩士)
  12. 宇和島市 伊達宗城(宇和島藩主),大村益次郎(長州藩士)
  13. 高知市 山内容堂(土佐藩主),坂本龍馬,後藤象二郎(土佐藩士)
  14. 熊本市 横井小楠,宮部鼎蔵,河上彦斎(熊本藩士)
  15. 霧島市 坂本龍馬(土佐藩士)
  16. 鹿児島市 島津久光(薩摩藩主後見),西郷隆盛,大久保利通,小松帯刀(薩摩藩士)
  17. 京都市 孝明天皇(天皇),岩倉具視,三条実美(公家)
6.プロジェクトの推進体制

観光関係団体,経済団体,文化・学術系の団体,交通事業者等と京都市運営委員会を組織し、ともに連携を図りながら幕末維新に関連した取組を進めてまいります。

さらに、本市が中心となり参画都市間の情報共有を行う「連絡調整会議」を設け、その成果を活かした都市間連携事業を展開いたします。」

この京都市の取り組みについて知らせてもらうと共に、ご意見をいただきました。

「京都市に連絡すると、全国の一部の都市に連絡して了解をもらったところを公開したようです。ちなみに、和歌山市には連絡していませんでした。要するに、『全国一部の都市』の印象入っていなかったと言えそうです。

近日、改めて和歌山県にお声がけしますと云っていましたが、受け取る側の意識が低ければ話はパーになります。歴史教育、郷土の誇り、広域観光に直結することなので、何とかして下さい」というご意見です。

尤もなご意見ですし、明治維新のイベントに声を掛けてもらえない県であることに情けなさを感じます。紀州は明治維新になくてはならない存在だったにも関わらず、です。

平成29年の明治維新150周年の和歌山県の取り組みについては、提言し実現させること求めていきます。

その他
  • 企業にとって数年先までの事業展開や収益性を見込んだ事業計画書の作成は重要であることを話し合いました。見通しの立つ事業計画があるから、この事業に対して金融機関も融資してくれることになります。事業計画書がなく口頭で「やります」、「大丈夫です」を繰り返しても融資には至りません。事業説明のための資料作成は苦手な人が多いのですが、融資を受けるためには、これらの資料がなければ始まりません。
  • 懇親会と研修会に参加しました。人との交流と知識を得るための活動は、今後の活動で成果をあげるためにどちらも欠かせないものです。