活動報告・レポート
2016年6月29日(水)
まちの活性化
まちの活性化

まちの活性化について話し合いました。全国の商店街で活性化している事例を聞かせてもらいました。千葉県柏市の「かしわインフォメーションセンター」の取り組み、青森市中心商店街女性部の「まち歩きマップサミット」の取り組み、松山市大街道、道後温泉の地域活性化の取り組み、岐阜県飛騨市古川町の「まち歩きMAPプロジェクト」と「飛騨古川ファンを増やそうプロジェクト」の取り組みなどを紹介してくれました。

目的は何度でも訪れ、まちなかを回遊し、心地よく消費してくれるまちを目指すことにあります。まちのファンを生み出すことを目指していますから、一過性のイベント頼みではなく、継続した活動によって何度でも来てもらえる仕掛けをしています。

全国の成功事例を聞かせてもらった結果、一番に地元の強烈な熱意とリーダーの存在が必要なことが分かりました。地域の外からどれだけの応援を実施したとしても、地元が熱くならなければ活性化することはありません。活性化を目指す地元の皆さんが主体となり、そこに地域を愛する人が加わることが後々につながります。

地域活性化に成功しているまちは地元の熱意が凄く、熱くなって周囲を巻き込めるリーダーが存在しています。熱は伝導しますから、中心には熱い人の存在が不可欠です。冷めた地域は冷たい空気が伝導してその地域を冷やしてしまいます。夏の太陽のような熱さを感じる商店街が活性化しているように感じました。

これら全国の事例を参考にしながら、来月中旬に和歌山市の活性化について話し合う機会を持つことにしました。まちなか再生と商店街の活性化は、全国の地方都市に共通している課題です。和歌山市だけの課題ではないので、成功事例を参考にしながら、これらの成功要因から学びたいと考えています。熱は熱を発生させますから、熱意のあるリーダーを探すことから始まりそうです。

ところで話し合いをしている時に近くの作業所で働いているI君が、僕たちが話し合いをしている会議室の前を通りました。I君の姿を見つけたので会議室から外に出たところ、驚きすごく喜んでくれました。一緒に話し合いをしていた方が「I君は片桐さんの大ファンですからね。会えて良かったね」と笑顔で話し掛けてくれました。I君が照れたようなこの光景は素敵で、僕も心から嬉しく思いました。

人は尊敬している人や好きな人に会うことによって、一瞬で幸せになれると思いました。

パッと明るくなる空気、緊張感の漂う空気を味わえることは誇らしいことであり、これからも幸せを蒔ける人になりたいと思いました。一瞬で違う場にしてしまうこと。一瞬で空気を変えてしまうこと。一瞬で笑顔になれること。こんな一瞬を味わえることは、本当に素晴らしいことだと思います。

大川小学校のひまわり

宮城県石巻市立大川小学校からいただいた「命のひまわりの種」は、東日本大震災以降、和歌山県内で育っています。平成27年に開催された紀の国わかやま国体大会会場でも、この「命のひまわり」は全国から来県した選手や応援団をお迎えしました。和歌山県内で大切に育てたひまわりが新しい命の花を咲かせて全国からお客さんをお迎えし、その役割を終えたひまわりは次の世代に命をつないでくれました。

そのひまわりの種を以前から「命のひまわりを育てたいので欲しい」と希望してくれていた皆さんに配布しました。新しい命を宿したこの種が、今年も大輪の花を咲かせ、新しい命を誕生させてくれることになります。

和歌山県が育てている「命のひまわり」は、もっと大きな次のステージに送り出す準備を整えています。この命のリレーについて、和歌山県が主体的立場をとりたいと考えています。

新しい年度もやるべきことがいっぱいです。