和歌山市を舞台にした映画「ちょき」の撮影が終わったそうです。東京からこの映画関係者が訪問してくれて撮影に至るまでの話や撮影の時の話、今後のスケジュールなどを聞かせてもらいました。
この映画「ちょき」は全編和歌山市で撮影されたもので、現在編集作業中になっています。今年8月に和歌山県内の関係者の試写会があり、10月の釜山国際映画祭と東京国際映画祭を目指しています。そして11月中旬に和歌山市で先行上映が決定していて、11月後半から全国公開を計画しています。
和歌山市民にとって嬉しいのは、ロケ地が全て和歌山市だということです。見慣れた日常の光景が、スクリーンの中ではどんな風景になっているのかとても楽しみです。その一部の写真を見せてもらったところ、プロの撮影した風景は日常の風景と異質で魅力的な感じがしました。日常の風景が非日常に映る、プロが作る世界です。
こんなスクリーンで映せるような世界で、日常生活をしていることは贅沢なことだと思います。
映画監督は金井純一さんで、舞台となる美容室は和歌山市内の知人のお店だと聞きました。2週間、このお店を貸し切って撮影したことを知り、嬉しなりました。
この映画を製作するに当たって東京でシナリオを描いたそうですが、その時は和歌山市を映画の舞台に想定していませんでした。その後、和歌山市にご縁があり、映画関係者が和歌山市を訪れたそうです。そこで、シナリオに書いた通りの街が存在していることに驚き、ロケ地を和歌山市にすることを決めたそうです。
「シナリオは理想の街を描いたので、関係者と『こんな町が存在する訳がないよね』と話していました。ところが和歌山市を訪れたところ、シナリオで描いた理想の世界が存在していたので『ここで撮影しよう』と決めました。こんな魅力的な街が存在しているなんて信じられないと思います」と話してくれました。
舞台となる美容室が、アジアの街並みを思わせるような賑やかな風景の中にあること。近くにヨーロッパ風の和歌山マリーナシティがあること。車で走るときれいな海に出られること。中心地と呼べる機能が集約された街が存在していること。つまり都市機能と海、雑踏、リゾート地がコンパクトな距離に集約されていることが信じられない理想の街だと言うことです。
ですから「和歌山市の人にとっては自分達の街がどんな姿で描かれているのか楽しんでもらえると思います。ポイントポイントで見慣れた風景が登場しますから」と話してくれました。
そして釜山国際映画祭にエントリーすることで、現地、そして映画関係者が、和歌山市に興味を持ってくれることになると話してくれました。その効果は観光に訪れる人が増えること、映画関係者が撮影場所として候補地に入れてくれることなどが考えられるようです。
映画が撮影された場所に観光客が訪れることなどの効果の凄さは感じていますから、和歌山市の各地が映画市場に売り出せることを期待しています。
最後に、「和歌山市は映画の舞台にしたいと思えるほどの魅力的な街ですよ」と伝えてくれました。同じく和歌山県串本町を舞台とした「海難1890」は「ヒットした映画」だと話してくれました。「和歌山県内で約5万人が観ていると思います。地方で撮影された映画で撮影地の観客がこれだけの人数になったのは近年、珍しいことだと思います」と業界の話を聞かせてくれました。
全編、和歌山市を舞台にした映画「ちょき」が全国で上映されること、地元でどれだけ盛り上がるか、今からワクワクしています。
- 告別式に参列しました。喪主さんにとって92歳の母との別れの時でした。三日前から突然、体調を崩したと聞きました。心からのご冥福をお祈りしています。
- 議会報告会の事前打ち合わせを行いました。平成29年度の政府要望を中心に、今後の和歌山県の目指すべき姿をテーマとする予定です。