福岡県で開催しているライオンズクラブ国際大会も参加できる最終日を迎えました。国際大会のこのスケール観と世界観を感じる雰囲気は、参加しなければ伝えることができない程です。
昨日のコンサート会場の雰囲気と同じで、参加しなければ、開会式などの会場でライブを体験しなければ分からない感覚があります。これが世界レベルの大会の雰囲気なのです。
世界で戦うには世界大会に出場する経験が必要だと言いますが、世界を感じるためには世界大会に参加することが一番の経験と学習になります。ライオンズクラブ国際大会はまさに世界大会で、この空気を体験することで得られる高揚感と誇りがあります。
体験こそ次の人生につながるものですから、国際大会の経験は行動の中で活きてくると思います。
ずっと以前、元ライオンズ会員の氏家さんから聞かされたことを思い出しました。
「片桐さん。ライオンズに入ったのだから、早いうちに国際大会に参加しなければいけないよ。国際大会に参加して得られるものがあるから、絶対に若いうちに参加して下さい」という話でした。
僕は「何を得られるのですか」と尋ねたのですが、「世界を感じることができますが、それは参加すれば分かるから」という答えでした。
当時、新入会員で会員になって時間が経過していないこともあって内心「時間が取れないから国際大会に参加することはないだろう」と思っていました。あれから12年が経過して初めて国際大会に参加したのが、平成27年のハワイで開催された国際大会でした。今回の99回目の国際大会に参加したのが二度目となります。
そして氏家さんの言葉通り、今は「国際大会に参加して得られたものがあった」と思っています。
世界は、世界の平和や他の国の人々と交流しようと思っている人がその一部を担っていると言うことです。世界と接点を持っている人が世界を動かす入口に立っていられるのであって、自分が行動しようと思い目の前の扉を開けると世界が待っているのです。世界に届く扉の一つが国際大会であり、同志との交流です。世界で活動している人との接点を持つことが世界につながるたった一つの方法です。世界を舞台に行動していると接点がなければ、世界に通用する世界観、空気を感じることはできません。世界とつながる窓口があれば、世界で行動すると言う世界に辿り着くことができるのです。
そして世界で行動することの一つが社会奉仕、つまり自分の住んでいる地域での奉仕活動であり、小さな行動が大きな行動の一部になっていることに気付きます。
自分の住んでいる地域においてさえ行動できなければ、世界で行動することはできません。小さな行動ができる人、小さな行動を馬鹿にしないで本気で取り組める人が世界に通じる扉を開けることができるのです。
その行動とは、自分一人でも実践できること。仲間と一緒に社会奉仕を実施できること。社会が必要としている金銭負担ができること。自分が行動をしてみて、行動にはこれらの三要素が必要だと思います。
このように行動する力には、個人レベルの実践力、仲間と共に行動する集団を持ち維持する力、そして金銭負担が伴うことにも協力できることが求められます。これがライオンズクラブでの活動を通じて得られた経験であり、国際大会に参加している世界レベルの人が持っている力であり共通の価値観だと悟りました。
そして高い地位に立つ人は、個人としての力を持っていることに加え、仲間の数と集団が大きくなっていること、金銭負担が大きくなっていることが求められていることにも気づきました。個人だけの力で行動することを超えていくことが、世界のリーダーの資質だと思うのです。ライオンズクラブは社会奉仕を通じてそのことを学び、本業や地域活動でこの世界観を活かしていくことを求めていると思います。
本当に素晴らしい国際大会であり経験であり、人として大切なことを学べた三日間となりました。得難い経験を与えてくれた福岡国際大会に感謝しています。