活動報告・レポート
2016年6月21日(火)
県議会閉会
県議会閉会

平成28年6月定例会に提案された議案は次のとおりで、本日、全ての議案が可決されました。僕も全ての議案に賛成しました。

議案第173号 平成28年度和歌山県一般会計補正予算
議案第174号 和歌山県税条例の一部を改正する条例
議案第175号 和歌山県地方活力向上地域における県税の特別措置に関する条例の一部を改正する条例
議案第176号 投票管理者、開票管理者、投票立会人及び開票立会人の報酬及び費用弁償の額の基準を定める条例の一部を改正する条例
議案第177号 和歌山県議会議員及び和歌山県知事の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部を改正する条例
議案第178号 旅館業法施行条例の一部を改正する条例
議案第179号 就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律施行条例の一部を改正する条例
議案第180号 和歌山県視聴覚障害者情報提供施設設置及び管理条例
議案第181号 修学資金の返還に係る債務の免除に関する条例の一部を改正する条例
議案第182号 和歌山県農業大学校設置条例の一部を改正する条例
議案第183号 建築物等の外観の維持保全及び景観支障状態の制限に関する条例の一部を改正する条例
議案第184号 平成28年度建設事業施行に伴う市町村負担金について
議案第185号 訴訟の提起について
議案第186号 訴訟の提起についてv 議案第187号 株式会社地域経済活性化支援機構に対する債権の減額譲渡について
議案第188号 公立大学法人和歌山県立医科大学がその業務に関して徴収する料金の上限の変更の認可について

また意見書として総務省統計局と独立行政法人統計センターの本県への移転に関する意見書を採択しました。和歌山県として統計局を県内に移転してもらうように働き掛けを行っていますが、県議会としても統計局の移転が実現するよう意見書で正式に要望することになりました。

県議会としても統計局の和歌山県内への移転が実現するよう、強力に働き掛けていくことにしています。

それにしても議会開会から閉会までの時間は短く感じます。それだけ充実していること、濃い時間を過ごしているからだと思います。物理的な時間は誰でも同じですが、心理的な時間は人によって違います。濃密な時間や楽しい時間を過ごせているなら、心理的時間は短く感じると思います。「もう一日が終わる」だとか「もう一週間が過ぎている」、「一か月も経ったの」と思うのは日々の活動や生活が充実している証拠です。

県議会定例会の時間は充実したものであることは間違いありません。皆さんから与えられているこの時間を大切に思っています。

副議長のお祝い

和歌山市議会に戸田正人副議長が誕生しました。ほぼ同期で和歌山市議会議員に当選した仲間が和歌山市議会を支える年代になっていることを頼もしく、そして嬉しく思っています。初当選した頃は、議長や副議長は雲の上の存在でしたから、戸田議員の副議長就任は感慨深いものがあります。時代は駆け足で時を刻み、もう私達が時代を支える年代になっていることに気付きます。

戸田議員と、和歌山市議会に当選直後だった時の重大な議案への対応について振り返りました。それは和歌山市立の大新幼稚園と西山東幼稚園を廃園する議案でした。当時、和歌山市の財政が厳しいことから、予算削減の観点から二つの幼稚園を廃園にする議案が教育委員会から提案されていたのです。

教育委員会は廃園が前提で話し合いを進め、保護者は唐突な議案に対し廃園反対の立場を取っていました。こんな場合は話し合いをすべきですが、当時の市長部局などは直接の話し合いを避けていたのです。打開策がないまま時間が経過していくのですが、当時の若手市議会議員が集まり、議員主導で両者の話し合いの場を持つことにしたのです。当局や教育委員会に任せるのではなくて、市議会議員が市民と市や行政との間に立ってこの問題解決を図ることにしたのです。

ベテラン議員からは「一期生が何をしても決まったものは決まったものだ」だとか「不必要な動きをするな」、「一期生が動いても廃園を覆すことはできない」など言われたものです。しかし廃園の議案の提案段階ですから、廃園が決定したものではないのです。当局の議案を市民の意見を聞かないで賛成する立ち位置はどうしても納得できなかったのです。

そこで一期生議員が市民の意見を聞き、その立場を理解できたことから教育委員会や市長部局との懇談の機会を設定し、両者と議員が議論を交わしたのです。その話し合いは廃園前提ではなく、白紙の状態で再スタートさせることにしました。

この時の立ち位置、つまり市民が主役のまちづくりが、当時の一期生議員の活動の原点です。その志を持ったまま10年以上も議員活動を務めていることを戸田副議長と二人で確認しました。そんな戦いを共にしてきた同志が副議長に就任になったことは、とても嬉しいことですし、心からお祝いしたいと思います。そして時が流れ時代を支える立場になっていることを認識し、あの頃と同じように志を持ち、市民の立場で行政を監視することを誓い合いました。私達の心の中には変わらないこと、変えられないこともあります。