活動報告・レポート
2016年6月13日(月)
県議会一般質問登壇

県議会定例会の一般質問は二日目に入りました。本日4人目で登壇し、本会議場で知事を始めとする当局と議論を交わしました。

本日の質問項目は次の通りです。議論の内容については、後日、質疑の内容を掲載いたします。

1.中学校の修学旅行について(教育委員会)
(1)JAXAを始めとする先端科学の学習について(教育長)
(2)中学校の修学旅行における陸奥宗光を始めとするふるさと教育について(教育長)
2.陸奥宗光について(文化学術課)
(1)外交が重要視されている現在における陸奥宗光の功績について(知事)
(2)7月16日のシンポジウム開催とシンポジウムの意味と郷土の偉人の思いを大人が伝えることについて。またシンポジウムを契機とする陸奥宗光を題材とした取り組みの継続について(知事)
3.太田城について(教育委員会、観光振興課)
(1)太田城の学術的価値について(教育長)
(2)県外への情報発信力の強化も含め観光資源としての太田城址の活用について(商工観光労働部長)
(3)太田城攻めの歴史などについて学習状況と成果について(教育長)
4.巨大地震への対応について
(危機管理・消防課、防災企画課、災害対策課、建築住宅課、福祉保健総務課)
(1) 熊本地震に対する初動対応から現段階までの県の対応状況と今後の支援について(知事)
(2)新たな防災対策として直下型地震への備えについて(危機管理監)
(3)「感震ブレーカー」の普及拡大について(危機管理監)
(4)住宅の耐震化と空き家除却を促進するための対策について(県土整備部長)
(5)高齢者など避難所生活に不安のある方々への避難所体制の整備について(福祉保健部長)

故郷教育、故郷の歴史を知ること、防災対策など、県政の課題について議論交わすことができました。今回、質疑を交わして思うことがありました。

旧和歌山県議会議事堂で初日を迎えた時の気持ちと今日の一般質問を合わせて、「こうして本会議で真剣に議論を交わすことで県政は発展してきたのだろうなあ」ということです。議論を交わすことで民意を県行政に反映させることができ、遅々とした動きや反応が乏しいことなどにイライラすることもありますが、歴史から見ると、真剣な議論の結果はその後の施策に反映され、県政を前進させていることに気が付きます。明治時代から築かれている議論によって県政は前進することの精神を受け継げていることを嬉しく思います。明治も、大正、昭和から平成へと時代は進んでいますが、県政の精神は脈々と受け継がれていると思います。その精神とは本会議で熱い議論を交わすことが県政を動かすことに直結しているということです。

特に陸奥宗光元外務大臣を一般質問で取り上げる時は、近代国家の夜明けを迎えた時代の空気が吹き込まれるように感じます。近代国家を自分達が築くと言う心意気が、議場で話している僕の心の中に乗り込んでくるように感じるのです。今回で陸奥宗光を取り上げるのは4回目となりますが、時代を創る新しい風が議場と心の中で吹いているように感じています。

近代国家への道を切り開いた、1894年7月16日に調印された日英通商航海条約から約120年が経過しています。120年の歩みから現代、最先端の和歌山県議会を私達が担っています。近代国家を担う歴史の中にいるという誇りと、ここで議論を交わすことができているという自信を持って議会活動を続けたいと考えています。

今日の一般質問で当局と議論を交わしながら、このような清新な喜びを感じました。そしてこうして本会議場で話していること、議論を交わしていることが、そのまま今日の議事となり、いま更新している時間が県議会の歴史として後世に残ると思うと、先人たちの領域の奥深さを感じ、築いてきた県政の質の高さを意識します。やがて歴史の一部になっていく今日の質疑を後の世の人が見て「平成の時代に良い議論を交わしていた」と思ってもらえるようになりたいと考えています。

時代を担う。国家を担う。和歌山県を担う。地域を担う。担えるものがあることは誇りであり嬉しいことです。

また防災施策に関しても、皆さんから伺った意見によって一般質問に仕上げられたものがあります。熊本地震で火災発生が少なかったことの対策から教訓を得て、和歌山県でも地震による火災抑制のために取り組むべきヒントを与えてもらいました。通電火災を抑制するために「感震ブレーカー」を導入することは意味のあることであり、今回の事例にあるように先進県に学ぶべきだと考えます。これから新築する家屋には「感震ブレーカー」を取り入れる人もいると思いますが、行政が指導しない限り既存の家屋での「感震ブレーカー」への取り替えは進展しないと思います。

防災の多重防護の考え方に基づいて、市町村でインセンティブが働くようなしくみづくりにつなげて欲しいと考えています。