昨日に引き続き一般質問の打ち合わせを行いました。質問項目は大きく四つになりました。中学校の修学旅行について。陸奥宗光について。太田城について。巨大地震への対応について、の四項目です。一般質問の通告は明日が締め切りなので、本日中に質問項目を整理したいと考えています。
平成28年9月19日から26日までの期間、和歌の浦アート・キューブで玉岡泰治さんの水彩画展が開催される予定です。今でこそ水彩画の先生をしている玉岡さんですが、水彩画を習い始めたのは65歳の時です。会社を定年退職してカルチャーセミナーで水彩画に出会いました。趣味で習い始めた水彩画ですが、元来一つのことを始めると熱中する性格なので、水彩画に突き進んでいったようです。
水彩画を始めてから15年が経過し、これまで自身の個展や生徒さん達の個展を開催してきましたが、今回は和歌の浦アート・キューブAホールで100点の作品を展示する大規模な展覧会となります。これまでの作品に加え新作も制作中で、今から秋が楽しみです。
玉岡さんは、「定年になってから始めた水彩画ですが、私でも展覧会ができるようになるので、同年代の方や定年を迎えて元気を無くしている方の励みになれば嬉しいです」と話してくれました。始めることに遅すぎることはないと言いますが、実際に実践できる人は少ないと思います。やろうと思っても実行に移せない人が多い中、一つのことに熱中していく姿勢は凄いと思います。
15年間、継続してきた話を伺いましたが、実際に継続することは簡単なことではありません。年齢との戦い、病気との闘いなど何度も諦めかけて、それでも気持ちを折らないで「やろう」という気持ちを持ち続けたことが今回につながっています。
最近では、平成27年12月に病気で倒れ、担当の医師に「水彩画展は無理ですか」と尋ねたところ、医師は「水彩画展はやって下さい。そして水彩画を描くこと続けて下さい。それが病気に打ち勝つことになります」と答えてくれたようです。
それまで新作を描くことに気持ちが向かなかった玉岡さんですが、医師の言葉によって気持ちが前向きになりました。再び筆をとった玉岡さんは「描くことがこんなに楽しいことだったのか」と思ったそうです。6月に入ってから数週間で、もう3つめの作品に取り掛かっています。
6月に描いた新鮮な野菜を描いた作品を見せてもらいましたが、気持ちを強く持った玉岡さんの新しい作品は活き活きと、そして新しい生命力が宿っているように感じました。このように、気持ちの入った作品は見る人にストレートに話しかけてきます。まるで作者の内心が作品を通じて話しかけてくれるようです。
ここで思ったことですが、作者が生命を吹き込んだ作品は、作者の意図以上の言葉を発してくれます。新鮮な野菜を描いているのですが、その野菜から自らの命を人に与えようとする生命力、玉岡さんの持っている優しさと、これからも生きようとする力強さというメッセージを伝えてくれるようでした。
きっと作者は意識していないと思いますが、作品が内心を表現して語りかけてくれるのです。このように作品と対話できることは楽しいことですし、作品との対話の助けになるものが作者の書いた作品の短い所感です。作者の思い、当時の心情などが記されているので、作品に意味を与えてくれています。
もう一つ素晴らしいことがあります。玉岡さんが15年間、描いてきた中で習得した技術を、生徒に惜しみなく伝えているのです。「苦労して身につけた技術は、生徒に伝えることで生徒の苦労は少なくなりますし、描くことが楽しくなります。楽しくなければ作品作りは苦痛なだけです。私は生徒に楽しく描くことを教えています」と話してくれたことです。
身につけたものは自分の財産ですから、人に伝えることを躊躇することがあります。玉岡さんはそんな小さなことを思うのではなくて、人に楽しさを伝えるという大きな心を持っています。
作品の大きさはスケッチブックの大きさですが、その世界は大きく広がっています。
和歌山ゴールドライオンズクラブの本年度の最終理事会が開催されました。新旧の理事が集まり、新年度の行事計画や例会のあり方、会費とクラブ規則などを協議しました。楽しい雰囲気が感じられたので、新しい年度も楽しくなりそうです。