活動報告・レポート
2016年5月29日(日)
子ども神輿
子ども神輿
子ども神輿

太田城が水攻めにあってから431年目を迎えました。太田城水攻め431年目の子ども神輿の行進があり、この行列に参加しました。和歌山市にある太田公園を出発し、JR和歌山駅付近まで行進し、再び太田公園に戻るコースを辿りました。

子ども神輿と太田衆、太田衆のキャラクターの「ませんなちゃん」、そして雑賀衆も参加しての賑やかな行進になりました。

子ども神輿

太田城は豊臣秀吉の水攻めにあい滅び、お城は現存していません。かつてのお城跡はお寺や住宅地になり往時を偲ぶことは出来ませんが、毎年の子ども神輿の行進によって今もこの地の歴史を感じることができます。雑賀衆の「豊臣秀吉が攻めて来たぞ、いざ、エイエイオー」の雄叫びや「太田城431年祭」の掛け声の下、約1時間の子ども神輿でしたが、行進を一緒に楽しむことができました。

そしてこの太田城の跡地とされる場所を、以前、和歌山県議会文教委員会で視察したことがあります。僕が文教委員会に所属していた時ですが、その視察のことを昨日も話し合ったばかりで、太田城跡の歴史的価値の検証と、その結果を受けて観光資源として活用できないかどうかを考える契機となっています。

子ども神輿

太田城のあった時代を背景としたお城の位置づけを検証し、太田城を地域の資源として長く保存、そして観光名所の一つになることを宮地区地域は目指しています。JR和歌山駅東口付近にある太田左近の銅像や幟、そして以前開催した紀州語り部による太田城跡を巡る歴史ウォークなどと共に、今日の太田城431年祭が太田城を核とした地域活性化につながることを応援しています。

愚者の楽園

若泉敬氏の愚者の楽園と言う言葉を聞きました。佐藤総理の時にアメリカの沖縄返還交渉に関与したと言われる若泉氏の言葉です。戦後の沖縄の痛みに無関心なまま平和を享受し続ける日本の姿を、若泉氏は愚者の楽園と呼びました。今日参加した、日本が置かれている国際社会における危機に関する講演会では、中国や北朝鮮からの脅威についての話を聞くことができました。

講演会後、壇上に立った国会議員が話してくれたのが「愚者の楽園」です。生前の若泉氏と交流のあったこの議員は、当時「若い人が国のために立ち上がってくれないと、この国は滅びるかも知れないよ」と言われていたことを伝えてくれました。この国の行く末を他人事と思う人が多くなれば、この国は滅びてしまうことになり兼ねないので、他者の痛みを自分の痛みだと感じて行動できる人の登場が必要であること伝えてくれました。

国を守ることに関して、直接的な行動はできないとしても、一人ひとりが国を思う気持ちを持ち続けることが大切なことです。国が亡びるのは経済でも外交でもなく、国民の気持が緩むことだと話してくれました。もし多くの人が、自分のことは誰かが守ってくれるから自分のことだけを考えて行動すれば良いという考え方を持っているなら、危険な状態にあるということです。

沖縄の痛みを「自分には関係ない」と思うのか、「同じように痛みを感じる」のか。表面的には何も変わりませんが、国を支える私達の心の違いが有事の時の差となって現れると思います。

愚者の楽園という言葉から国の状態をイメージができますが、決して愚者の楽園状態にならないように、平和を愛する心と行動できるだけの力を保っておきたいと思います。

その他
  • 地域見守り隊に関する話を行いました。少子高齢化の時代にあって、高齢者や子ども達の安全確保のための見守りは地域社会を支える取り組みだと思います。新しく拠点づくりをすることは困難ですが、地域に拠点としてコンビニがありますから、連携することで見守り隊の面的な広がりが期待できます。点在しているものを面的につなげることが、この取り組みで大事なことなので話し合っています。
  • 薬物乱用防止教育に関して打ち合わせを行いました。和歌山市内での取り組みを支援したいと考えています。