アラートセミナーを受講しました。アラートとは緊急災害支援のことで、その時に私達ができることを実践する体制を整えておくことが日常の備えだということです。
熊本地震への対応を行っていますが、関西広域連合やライオンズクラブの支援状況を説明してもらいました。
ライオンズクラブからは物資と義捐金の支援を行っていて、即座に現地入りしています。ボランティアの初期対応なのでできることは限られていますが、それでも現地入りしてできることがあったと聞きました。それは被災者の方々と言葉を交わすことです。
被災者の方から「応援に来てくれたのですね」と尋ねられ、それに対して「関西から応援に来ました。できることがあれは言ってくださいね」と答える。こんな言葉を交わすことが、とても大事なことだそうです。言葉を交わすことが嬉しくて幸せに感じる。被災された方々はそう思い、訪ねてくれたことに感謝してくれています。訪問した方々も言葉の力を感じ、継続的な支援を呼び掛けようと思うそうです。
そして大地震により避難所生活をしていると日常の何気ないことが幸せなことだと気付くようです。
ゆっくりと寝られること。食事をとれることなど、当たり前のことが起きるだけの変化のない毎日が、実は幸せな日々だったことを思うそうです。不便さを感じることで、それまでの当たり前の日常が素晴らしい日々の連続であったことに気付きます。
そんな日を取り戻すための支援を続けていることを誇りに思います。
そして関西広域連合の支援です。関西広域連合として支援をしていますが、多くの利点があることを示してくれました。
- 地方自治体が共同で動けること。そして個々のノウハウを共有できることがあります。大災害発生時は広域での対応が大事なことです。関西広域連合では防災計画を立てているので、熊本地震発生から2時間後にはもう、熊本県を支援するために関西を出発し現地に向かっています。初期対応は極めて迅速な行動を取ることができています。
- 広域の調整を行えていること。カウンターパートの考え方で支援していることが効果的だそうです。カウンターパートとは、支援する先と支援する元を決めて、継続的な支援を行うことです。
- 広域で防災事業を展開していること。実戦形式の訓練を行えているので実践力を養えています。
- 関係団体の連携強化が図れていること。
熊本地震への支援は以上のような利点があり、迅速な対応ができています。
続いて「災害時にも活かそう奉仕のチカラ」をテーマにした講義も聞くことができました。災害発生時、復旧期、生活再建期などは地域の福祉力は低下します。ボランティアは外部から、地域の福祉力を回復させる支援を行っているようなものです。
災害ボランティアとは、地震や水害などの災害発生時から復興に至るまで、被災地のために復旧と復興のお手伝いを行うボランティア活動を言います。家屋の片付けや炊き出しなどの直接的な復旧支援だけではなく、被災者の活力を取り戻すための交流機会づくりや被災者への寄り添いなど被災者が望んでいることへの対応を中心とした活動を行うことを言います。
ボランティアで現地入りしている人は、以上のことを知ってから支援を行って欲しいということです。
また減災につなげるためには日常の取り組みが大切です。減災につながる日常の取り組みベスト3というものがあります。
見守りや懇談のために訪問すること。サロン活動をすること、これはおしゃべりやお茶飲みなどのことです。地域のお祭りを盛り上げること。これらの取り組みをすることで顔の見える関係を作ることができます。顔の見える関係は地域の福祉力であり、減災力であると考えるものです。
最も大事なことは、災害発生時は自らの命を守り自分が支援者になることです。まず助かること。それがあって支援者になれることを覚えておきたいものです。
熊本地震への支援を通じて得たものを聞かせてもらい勉強になりました。
夕方からは懇親会に参加しました。このメンバーでの懇親会は毎月開催しているものですが、今日はシンガーの松本陽太さんとガルウイングのンダさんを迎えてのミニライブで盛り上がりました。音楽を聴くと和歌山県を拠点として音楽活動で地域を盛り上げてくれていることが分かりました。地元愛、そして全国に自分の歌を通じて和歌山県の凄いところを発信したいという思いが伝わってきました。
午後6時30分から10時過ぎまで懇親会とミニライブを楽しみました。