活動報告・レポート
2016年5月14日(土)
政策研究フォーラム
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政策研究近畿支部和歌山連絡会主催の研修会に参加しました。講師として加藤秀治東洋大学名誉教授と、川野部裕幸東海大学特任教授の二人が東京から来てくれました。

加藤秀治先生からは「憲法改正について考える」、川野部裕幸先生からは「経済情勢と今後の見通し」について講義をいただきました。

「憲法改正について考える」では、現在議論されている憲法改正の論点を示してくれました。中でも安全保障の考え方については3種類あることを示してくれました。

一つは個別的安全保障で、自国の安全を独力で保障することです。これは江戸時代までの日本の姿で、自衛に関しては個別的自衛権に基づくものです。

二つ目は同盟・共同防衛です。これは他の国と同盟を結び、力の均衡により外部の仮想敵国からの攻撃未然に防ぐことです。自衛は集団的自衛権に基づくことになります。

三つ目は集団的安全保障です。全ての国が集団的安全保障に参加し、相互に武力で攻撃しないことを約束して、違反国に対しては共同で制裁する考え方です。国際連合がこの考え方に基づいて集団的安全保障を築いています。

政策研究フォーラム

アメリカ大統領選挙の事例を出して、日本の安全保障のあり方がアメリカでも本格的に議論の対象となり始めています。日米安全保障条約に基づいた安全保障と経済的負担について新しい局面に差し掛かっているように思います。同盟国の安全保障に係るコスト負担を、どのような負担割合にするのか。これまで議論の対象外となっていた事例も考え、将来に備えておく必要も感じます。

空気と安全はただで享受できると思っていた時代は過ぎ去っています。人間が活動することで発生するものには、全てコストが伴っていることを意識することが必要だと感じています。

続いて「経済情勢と今後の見通し」については、アベノミクスの現状と見通しを中心に講義を進めてくれました。まず量的・質的緩和政策ですが、日銀券の発行高は増加していますが、同時に日銀当座残高も増加しています。つまり金融機関の日銀券保有高は増えていますが、その増加分は日銀当座預金に預けているため、市場に出回っていないということです。特に地方経済が厳しいのは、金融機関が地元企業に貸し付けを行うよりも日銀当座預金に預けて0.1パーセントの利息を受け取る方がリスクが少ないと判断し、市場に資金供給をしていないことが原因の一つです。

日銀の当座預金に預けておくと0.1パーセント利息が付くので、今の時代では得策になります。そこで日銀はマイナス金利政策を取り、日銀の当座預金に資金を預け入れるとマイナス0.1パーセントに変更し、資金を保有していることをリスクにしたのです。これによって市場に資金を吐き出させようとしているのです。しかし現時点では実態は伴っていないようです。

マイナス金利は住宅ローン金利引き下げによる効果がありますが、インフレ率はそれほど動かず、実態経済の拡大には効果が出ていません。期待形成は1年半で終えていると言うのが経済学者の見方だそうです。

平成28年度が始まったばかりですが本年度の展望として、まず消費は持ち直しが弱いようです。また輸出は円安による回復基調ですが、設備投資は一進一退でそれほどの効果が期待できないようです。

憲法改正問題と経済の実態について学ぶことができました。

懇親会

同級生が主催してくれた懇親会に参加しました。この会では参加者の方々の祝いごとが多く皆さんから福をもらえます。誕生日や新築のお祝いなどの祝いごとを肴にすると話題も楽しいものになります。嬉しい話題が続きました。

  • 「片桐さんがその会社の社長さんに声を掛けてくれたお蔭で、現場の仕事が捗りました。僕も社長室に入れてもらいました。親方は『なんで現場作業をしている我々に対して、社長が声を掛けてくれたのだろう』と不思議がっていました」と話してくれました。
  • 「片桐さんはフットワークが軽くてとても良い議員さんです」と会社で社長が話しました。それを聞いた僕は「社長、それはずっと以前から話していたましよ。だから会って下さいと話していたでしょう」と伝えました。「会社内で社長から片桐さんの話が出たことを嬉しく思っています」と喜んでくれました。
  • 「こんなに近くに来て飲んでくれる議員さんはいません。席もそうですが、心理的距離が近いのでファンになります」と話してくれました。
  • 「片桐さんが応援しているのであれば、つと☆ケンのファンクラブに入ります」とファンクラブに入会してくれたこと。嬉しいこの行動に感謝しています。
その他
  • 父の日と母の日の共通の式典があり、両親に感謝する日の言葉を賜りました。何時も喜ぶこと、全てに感謝すること、祈りの力を持つことが、日常生活の中で取り入れるべきことだと思います。今日に感謝することが明日の感謝につながります。
  • 福祉用具展示会に行ってきました。最新の福祉器具の展示があり、福祉行政の参考になるものでした。