活動報告・レポート
2016年5月11日(水)
政府要望
祈り

大地震での被災された方々に対して「遠くからでも出来ること」を質問したところ、「ただ祈ること。それが私達にできることであり、やるべきことです」と話してくれました。

祈りには力があると信じています。ただただこれ以上被害が拡大しないことを願うこと。被災された方々が一刻も早く日常に戻られることなど、心から祈りたいと思います。祈ることしかできないけれど、祈ることができるなら、やはり祈りたいと思います。祈る心が届きますように。

例会

和歌山ゴールドライオンズクラブ例会に出席しました。今回の議題はアースデーの会計報告や会長幹事会での議論の報告、そして熊本県への義捐金拠出などが主なものでした。

熊本県への義捐金に関しては会員から募ることに加え、献血例会でクイックマッサージと協同した取り組みを行うことを提言しました。献血会場に来てくれた人に対して、献血の実施する、実施しないに関わらず、クイックマッサージの施術を行い、熊本県に対する支援の気持ち分だけ義捐金を寄付してもらおうと考えています。

マッサージ店経営者の方から「何かしなければいけないと思っています。現地に行けたら良いのですが仕事があるので、和歌山市にいながら義捐金を集める方法を考えました。私にはマッサージしかありませんが、ボランティアでマッサージサービスを提供するので、その施術を気に入った場合、義捐金をお願いしたいと思います。出来ることはこれぐらいですが、協力したいと思います」という依頼がありました。「是非、ご一緒させていただきたい」と思い、5月の献血例会でタイアップしたいと考えています。

政府要望
政府要望

早いもので、もう平成29年度政府要望の時期になっています。5月25日に政府と省庁に要望することになっていることから、要望案について当局から説明を受けました。平成29年度の要望は61件で、平成28年度と比較して16件増加しています。和歌山県の課題を洗い出した結果ですから、どんどん要望していきたいと考えています。

今回の要望の分類は、「しごとを創る」、「ひとを増やす」、「まちを創る」、そして「和歌山県のさらなる強靭化」の4項目とし、項目毎に現状と課題、具体的な措置を要望することにしています。

僕からは、「エネルギー関連施策の充実」、「海洋エネルギー開発の促進」、「和歌山県沖の表層型メタンハイドレートの開発」の三項目について質疑を交わしました。

「エネルギー関連施策の充実」は、予備電源、調整電源としての火力発電所の重要性を再認識してもらいたいと考えています。火力発電所の稼働率が低いとしても、緊急時の対応や整備と維持のために一定の負担を継続的に負っています。しかし電源立地地域対策交付金の算出に関しては、原子力発電の新設などを重要視していることから、現行の火力発電所の重要性が考慮されていません。

そこで火力発展設備の予備能力などの重要性を加味した算出方法に改めるべきことを要望します。

「海洋エネルギー開発の促進」とは、海流発電の推進を求めるものです。海流発電はエネルギー賦存量が多く、天候に左右されないことから将来の有力なエネルギー資源です。和歌山県では潮岬沖を流れる黒潮が海洋資源となることから実施地域として最適な地域だと考えています。そのため和歌山県では、潮岬沖での海流発電の実現に向けて海域利用者調整や事業者の誘致を行っているところです。

具体的な措置として、法整備と発電と送電にかかる技術開発など、国主導のプロジェクトとして水流発電を推進することを要望します。

実現のための主な課題は地元の理解とメーカーの研究開発の二点です。この内地元理解は求めることは可能ですが、メーカーの研究開発が遅れていることから主体となる事業者が見つからない状況です。この要望の実現のためには、この点を解決していくことが必要になっています。

「和歌山県沖の表層型メタンハイドレートの開発」については、太平洋側での表層型メタンハイドレート詳細調査研究など、資源量の評価と技術開発を早期に進めることを要望します。

これらの要望に関しては、単に継続性を持たせるだけではなくて実現に向けた強い要望にすることを求めています。

政府要望

また、「地方創生に資するコンパクトな地域拠点等の整備」についての要望も行います。コンパクトシティと郊外へのネットワークがまちづくりの基本としています。そのため地域の特徴を活かしたコンパクトなまちづくりを進めるため、社会資本整備総合交付金の手厚い支援が必要であり、必要な予算の確保を求めるものです。

ただコンパクトシティ内に公的施設の整備と予算化を求めていますが、ここに民間が進出できるコンパクトシティにしなければ成功とは言えないことを意見提起しました。現在のコンパクトシティは地方自治帝の施設整備と移転が中心で、民間の資本投下の点が弱いと感じています。

例えばコンパクトシティ内にスターバックスやツタヤが進出してくれるようなまちづくりを進めるべきだと思います。現在の形のコンパクトシティでは、駅周辺であっても市場調査の結果、これらの店舗は進出してくれないのが現実です。単に地価が高いのではなくて人通りが少ないことから立地してくれないと考えるべきです。

コンパクトシティが人を集められるものになれば、これら人気の店舗が進出してくれると思いますが、そこまで至っていない現実を課題として捉え、公的機関に加えて人気のある民間事業者が進出してもらえるまちづくりを目指したいと思います。