第30回シルバーユニオン笑の会総会が開催されました。平成27年度の経過報告を聞いて活動を思い出しました。平成27年7月の会合では鶴保参議院議員、11月の会合では僕が、平成27年2月の会合では「海難1890」について西廣さんが、それぞれ講演したことを思い出しました。
鶴保参議院議員は外国人観光客の誘致と中古住宅の流通についての話をしてくれました。僕は紀の国わかやま国体を目指した和歌山県の取り組みと成果について話をしています。一年間で8回の例会や研修会を行っていますが、満足度が高い活動だったと総括しています。
平成28年度は7回の例会と研修会を計画しています。今回の講演会は、地震対策と防災について計画しています。南海トラフの巨大地震や直下型地震への備えを学ぶことにしています。
また研修会は、世界津波の日である11月に広川町にある津波防災記念館の視察と、串本町のトルコ記念館の視察を考えています。
和歌山県は先人が残してくれた歴史があり、中でも巨大災害への備えや日本とトルコの友好の歴史を学べる優れた学習環境があります。事前学習を終えてからこれらの施設を視察することで、知識に体験を加えた効果的なものになると考えています。今年一年間も充実した活動ができるように取り組みたいと考えています。
新役員体制を含めて全ての議案を承認してもらって総会を終えました。
総会終了後に議会報告の時間を取ってもらい、総会に出席してくれた会員の皆さんに「海難1890」と和歌山県に及ぼした効果について説明しました。以下、報告した主旨を記載します。
シルバーユニオン笑の会では、平成28年2月の例会で「海難1890」の映画化について講演会を行っています。その時、和歌山県内の全ての高校生、小中学生に映画鑑賞をしてもらう施策について説明をしました。ところが同年2月時点で、全ての学生が映画鑑賞の機会が提供されていませんでした。そして小中学生の映画鑑賞もできていない状況でした。
そこで平成28年3月の予算特別委員会で「海難1890」の映画鑑賞について取り上げ、当局と議論を交わしたことを説明しました。高校生については映画鑑賞を終えることができ、小中学生については平成28年度に学校内で映画鑑賞を行うことになっています。
この問題は、シルバーユニオン笑の会で「和歌山県内の全ての学生は映画観賞を終えていないのではないですか、知事の発言と実態は違うように思います」と提言された疑問を議会で取り上げた結果、成果が表れた事例です。
「海難1890」の映画鑑賞に関しては、皆さんからの意見や思いに基づいて議会で質疑を交わした成果がありました。
予算特別委員会でも問題提起したことですが、平成27年度と平成28年度に和歌山県内の学校に在籍した学生は鑑賞し故郷教育につなげることはできますが、来年度以降の学生にも鑑賞機会を持たないことには一過性に終わります。日本とトルコの友好の歴史を知り、和歌山県人としての誇りを持ってもらうためには継続した取り組みが必要です。
そのためには「海難1890」の映画鑑賞を継続することと教科書に取り上げてもらい、全国の小学生に学んでもらうことが必要となります。一過性で終わらせない活動を和歌山県として取り組むことがこの次の課題です。
そのためにはシルバーユニオン笑の会としてトルコ記念館の視察や現地で学ぶことは効果的で意味のあることですから、本年度に実現したい活動です。会としての発信力を持つことが社会で認められることになります。外国人観光客を増加させること、空き家対策を進めること、エルトゥールル号の歴史を継承していくとこ。これまで会として取り上げて、学んだテーマを実現させていく活動をしたいと思います。
以上のような説明を行い議会報告会としました。
和歌山市内のギャラリー「AQUA」で開催されている「わんこ・にゃんこ展」に行ってきました。先に出展している作家の方から案内状をいただいていたもので、鑑賞させてもらいました。26人のアーティストが犬と猫のイラストを描いて会場全体に飾られていました。最近のペットブームを反映するかのように、人とペットが共生している様子をうかがい知ることができるものでした。
ギャラリーのオーナーからは「和歌山市にはアーティストがたくさんいるけれど、作品展をする機会が少ないのです。せっかく良いアーティストがいるのですが」と話してくれました。人や作品は見られることによって成長していきます。人の視点や評価は肥料のようなもので、本番という肥料を得られる機会があることで成長していけるのです。
和歌山市にはもっと若いアーティストを育てる環境が必要だと思いました。
当たり前のことですが、アーティストによって描かれている犬や猫の表情が違っています。違いこそ楽しみであり、違い中に見ることのできる共通している愛情が訴えてくれます。それは「僕達を見て欲しい」というメッセージです。これはアーティストの思いであり、ペットたちからのメッセージだと思います。
ペットとの共生社会の実現。会場からもこのテーマが浮かんでいます。