活動報告・レポート
2016年4月26日(火)
書道
書道

今年7月に山西先生の生徒による書道作品展が計画されています。現在、それぞれの生徒は作品作りに励んでいるところです。僕も作品を創作中ですが、今日の稽古で候補作品を生み出すことができました。一つだけでも候補作品があると、この後の作品作りを安心して進めることができますから、ほっと一安心しています。

今日の稽古では大筆の使い方を指導してもらいました。筆の使い方には附抑が必要だということです。附抑という言葉は聞きなれないものですが、筆を自在に操ることを表現する言葉です。作品では筆を捻じるように使うので、筆の先が寝起きの髪の毛のような状態になってしまいます。これまでは筆先は揃うように、上品に筆を運ぶことが正しいと思っていたのですが、心の入った活き活きとした作品にするために作品に附抑を感じられるように書くことが大切だということです。

分かりやすく示すなら、筆をそのままの状態で使うことは塗っている作業のようなもので、文字に変化や起伏を感じることができません。筆に附抑を持たせると文字が動き出すような躍動を感じるのです。

意識として、筆を丁寧に扱うのではなくて心を身体の動きに同調させて、身体の動きが筆の動きになるような感覚を持って書くことだと思います。書き順で線を下に下す時は筆先を左から手前に捻じるような感覚。右に線を引く際には、右向きに筆を持っていくような感覚です。

ここで感じたことですが、塗る作業の場合は筆の用い方が楽だということです。このように、単純に塗る作業をするような感覚で書くと作品は心が宿りません。

ところが附抑の筆使いをすることは、難しいと言うよりも我慢をしなければならないのでしんどいです。書く作業を粘りながら素早くゆっくりと、文字に合わせて筆を傾けたり上下させたりする必要があります。

書く気持ちが先走ることや、早く書くことを終わらせようとすると文字は乱れます。心が文字に表れるのです。文字で表現すると言うことは、心の状態を表すような感覚があります。身体を介して心と筆を一体化させると良い文字が書けるような気がします。

ところで良い文字という概念も難しいところです。大人の書道は競書会ではありませんからお手本はありません。活字のような文字が良い作品というものではなくて、個性を最大限に表現している作品を創作することが楽しく書ける方法だと思います。形にはまらない、形にとらわれないで、この作品に込めた思いを表現できていることが良い作品になると思います。

ですから賞を設けて競うのではなくて、発表会という形で楽しむことが大人の書道なのです。

そのため書道の稽古では先生は作品を褒めてくれます。褒められて嫌だと感じる人はいませんから、「失敗したらどうしよう」など思うことなく、伸び伸びと書くことができるのです。失敗を意識すると萎縮し、折角のこの瞬間を楽しめなくなります。全てが自分の表現だと思うと失敗はありませんから、上手でも下手でも作品作りを楽しむことができます。

先生からは「自分の心や気持ちが書に表れますから、心が躍動していると躍動感のある書になります。喜んでいると喜びを感じる書になります」という主旨のアドバイスを聞かせてくれました。

議会報告会

第45回目となる片桐章浩を支援する会主催の議会報告会を開催しました。午後7時から2時間、南海トラフの巨大地震や直下型地震の想定と大地震への備えについて説明しました。和歌山県では南海トラフの巨大地震による津波被害と直下型地震の危機に備える必要があり、想定外に備えることの大切さを中心に説明したものです。

想定外に備えるためにはできるだけこれらの地震発生による被害を想定し、それに対応する準備を行うことです。そして想定外のことが発生しても発生した時点で現実に発生したという想定内のことになりますから、想定していたことから類推し対応する能力を身に付けておきたいところです。全く想定できないことが発生することは稀だと思いますから、如何に危機対応力を備えておくかが大事なことです。

和歌山県で発生が予測されている巨大地震の規模、日頃からの備えと対応力、そして自助で備えておくべきこと、和歌山県や関西広域連合としての熊本県への支援などについて説明しました。

合わせて、和歌山県として巨大地震や河川整備、高速道路整備などを計画して災害に備えつつあることも説明しました。

皆さんの危機管理意識向上と、危機への備えの動機づけにつながったものと考えています。

その他
  • 水の浄化と植物を元気にするニードル農法について協議を行いました。松や欅を元気にさせるために、場所を選定してニードル農法を使った実証が行われています。和歌山市内では和歌山城の桜と松の一部にニードル農法の施術をしているところですが、これらの場所の植物の育成状況について、大学と共同して本格的にデータを取っています。和歌山市の緑を更に活き活きと成長させるために役立てられないか話し合いました。
  • 農地転用に関しての相談がありました。和歌山県や和歌山市では農地転用を法律に基づいた対応しようとしていますが、その内容について相談があったものです。農地転用の議論は少し落ち着いていますが、当事者に対しては説明が必要だと感じています。