外国人観光客の誘客に関しては種々情報がありますが、実際は減少している様子はなく和歌山市内のホテルは空きがないほど予約で埋まっています。中国からの観光客は減少傾向にあると報道されていたり、噂で聞くことがありますが、和歌山市内のホテルを訪ねて話を伺うと「予約を受けられない状況です」ということでした。
しかも数カ月先まで予約で埋まっていること、その先についても既に実績のある旅行会社が継続的に送客していることから、優先権を与えているようです。そのため新規にインバウンドのお客さんの宿泊をお願いしても、「有り難いのですが、もう受け入れられない」という状況であることを確認できました。複数のホテルに確認した結果ですから、全体的な状況は同じだと思います。
行程は関西空港から大阪市内、または和歌山市内に入り一泊、そこを拠点に観光しているようです。勿論、大阪市や和歌山市でホテルが確保できない場合は、奈良県や兵庫県などへも宿泊地を求めて移動しているようです。
この傾向は当面続くと予想されていることから、ホテル不足が続く傾向にあると思います。数年前まで和歌山市内のホテルは空きが多く、関係者から「お客さんを呼び込んでくれませんか」と依頼されていましたが、現在は「受けられない状況」になっています。環境変化はホテル経営を大きく左右することが分かります。
しかもインバウンド政策は継続される見込みで、現状は年間1,500万人の外国人観光客を受け入れていますが、まだまだ少ないことから年間3,000万人を受け入れることを目標にしているようです。そのため国際空港近くの都市のホテル不足は続きそうです。
しかも首都圏の国際空港の利用は「ほぼいっぱい」という状況だと聞きますから、関西空港の利用が増えることが予測できます。関西空港を中心とした都市のホテル需要は、「まだある」と言われています。
ホテル関係者の話を聞いて思うことは、観光業界は外国人観光客の受け入れがなければ成り立たない状況にあるということです。平成27年度末、観光行政に携わっている方から「インバウンドはピークを過ぎているので今は減少しており、これからも減少傾向に向かうと思います。これまでのように中国人観光客対策を推し進めることが良いかどうか分かりません」という主旨のコメントを聞いたことがあります。
確かに「爆買い」と言われた買い物の傾向は話題にならなくなっていますし、東京オリンピックをピークにインバウンド観光客は減少に向かうという話も聞いたことがあります。
ただ現状は外国からのお客さんがあり、それを受け入れようとしている都市や事業者があります。流れがあるので、乗ってみることでその先を予測することができると思います。流れに乗らないで傍観者的立場でいると、この流れが本物かどうか分かりません。流れの先に見えるものも違ってきます。当事者という立場、傍観者という立場から見えるものが違うのです。
大阪市内でホテルが不足しているので建設が続いていることを、「先見性がある」と見るのか、「もうピークを過ぎているのに」と見るのか、主体でいようとする者と傍観者でいるものとで差があるように思います。
和歌山市がこの流れに乗れるかどうか。本年度の観光行政に期待しています。
平成28年度有家自治会総会を開催しました。約60名の新年度の役員が集まって、平成27年度の経過報告と平成28年度活動計画案、そして決算と予算案の説明と提案および質疑を行い、執行部からの提案した議案を全て承認してもらいました。この計画に基づいて自治会活動を行うことにしています。
本年度は、防災講演会を開催することを計画しています。災害に備えること、地震発生の際に行動するという意識を持っておくことは初期動作を早めることになりますから、自治会として重点志向で取り組む計画を立てています。
自治会総会を終え、明日から新役員体制で活動を開始することになります。