和歌の浦の高津子山からの眺望を見て、和歌の浦から360度見渡せる景色の素晴らしさを感じることができました。雑賀崎や四国、和歌山マリーナシティなどの眺めは絶景で、先日、松の木を植樹した水軒の浜の全景を見渡すことができました。かつて東洋一と言われた水軒の浜の素晴らしさを想像できるような景色がここにありました。水軒の浜の緑の前の道路辺りがかつての砂浜で、長い海岸線とカーブしているようなきれいな地形を確認できました。

観光に関係している人に聞くと「高津子山からの眺めは絶景で、和歌の浦の最高の観光スポットです」と話してくれました。今日も山頂付近で弁当を食べている人、ウォーキングを楽しんでいる人などがいて、清々しい空気と景色を楽しんでいることが分かる表情を見せてくれました。

またこの辺りは潮騒の小道という名称が付けられていて、観光遊歩道になっています。山頂には桜やツツジが植えられていて、地元団体が清掃や手入れをしてくれているので、美しく保たれています。山頂付近のこの場所は、桜の時期には大勢の観光客で賑わっていることも話してくれました。

今日の目的は、山頂にある展望台が老朽化していることから安全性が保たれていないと報告を受けたので視察したものです。現地に行くと、平成11年6月に完成していることが分かります。ここには高津子山展望台とプレートがあり、当時は南海電気鉄道が事業者であったことも分かりました。

現在は展望台を支える柱のコンクリートが剥がれ、鉄骨がむき出しになっている状態なので、階段には「立ち入り禁止」の看板が掲げられています。ただ、山頂からの景色も最高に良いのですが、展望台に上って見た景色は更に良いのです。観光地として栄えた和歌の浦の景観のベストビューポイントは、ここからの眺めだったように思います。

その展望台が老朽化していることで登れないのは観光地としての和歌の浦の大きな損失です。潮騒の小道を歩いて山頂に登り、展望台があるのに上がれないのでは、観光客にとっては残念なことですし、観光地としては魅力を体験してもらえないのでもったいないことになります。

和歌の浦の観光案内のマップを現場で入手しました。「五感で歩こう〜手作りマップ〜魅せられて和歌の浦」というタイトルのものです。和歌の浦の周遊コースが記されているのですが、実際に歩いてみると雑草が茂み、落石や窪みなどがあり、とても歩きにくいのです。これでは「潮騒の小道を歩きに来て」とは言いにくい状況です。

地元ボランティアの皆さんが桜やツツジ手入れや清掃を行ってくれていますが、大掛かりな改修をするためには観光行政の力が必要です。国の名勝指定を受けた和歌の浦です。高津子山は国の名勝指定区域には入っていませんが、和歌の浦の魅力を感じられる場所ですから、観光客にはこの地を訪れて欲しいと思います。

そのためには展望台の改修や散歩道の手入れは絶対に必要です。観光地の遊歩道でこれほど管理されていない場所は、他にないと思うほどです。観光地としての和歌の浦を観光客をお迎えする視点で捉え、満足を感じてもらえるような潮騒の小道にして欲しいところです。

歩いて感じたことは、潮騒の小道という感じはなく観光ルートとも言えないような感じがありました。山頂に立つと景色の素晴らしさを感じられるので、潮騒の小道の整備と展望台の改修は、観光地であるなら絶対に実施すべきことだと思います。

課題はたくさんありますが、現地でこの景色を見ると観光に携わっている人なら、その必要性を感じると思います。

• 「真実は世で語られることはない」。そんな話を教えてもらいました。真実を知らない方が良いこともあるようです。それを知って対応できる人がいれば話をしてくれますが、対応できなければ語る必要はないということです。
• 平成28年3月末で定年退職をしたKさんのお祝い会に参加しました。定年退職してもまだまだ若いので、地域社会で活躍してくれると思います。