活動報告・レポート
2016年4月14日(木)
仕事の依頼
仕事の依頼

友人が次のような連絡をくれました。

「先日、片桐さんから紹介してもらった人から電話が来ました。片桐さんが『相談を受けてあげて』と言っていた案件と違う案件の依頼の電話でした。そこで私は次のように言いました。依頼を受けたのは片桐さんから依頼されたからであって、あなたの依頼だから受けたわけではないことを理解して下さい。私と片桐さんは信頼関係にありますが、あなたと私との間には信頼関係は構築されていません。先ず、そのことを理解しておいて下さい。

もしあなたが片桐さんと良好な関係であるなら新たな依頼の相談に応じましょう。しかしこれは片桐さんがいるからですよ。片桐さんがあなたのことを信頼していない場合は、今回の依頼は受けませんから大丈夫ですか。前回の依頼は片桐さんから頼まれたから動いているものです。

その依頼に対しては私も私の友人も時間とお金をかけて動いています。出張や調整、外国との連絡など、時間と費用が発生しているのですが、その活動費用をあなたに請求していないのは片桐さんからの依頼だからです。今回の依頼を聞くにしても、経費を負担する意思はありますか。あなたの依頼に応えようと思ったら、現場を見なければなりません。成分などを調査しなければなりません。試作品を作って実証のためのデータを取る必要があります。それに関する打ち合わせも必要となります。これらの費用の面倒を見てくれる意思はありますか。

私が打ち合わせのためにあなたの事務所に行くとしても旅費と宿泊費が必要となりますが、請求してもよろしいですか。前回の依頼に対してもあなたから費用の話は一切なかったでしょう。人が自分のために動くのは当たり前だと思っているからではないですか。動いてくれた人に対して感謝の気持ちを持つのは当たり前のことです。

人が動くということは時間とお金が伴うことを理解してから依頼をしてきて下さい。時間とお金をカットできる要素は信頼関係だけです。私と片桐さんは信頼関係にありますから前回の依頼に対して私たちは費用請求をしないで動いています。今回の依頼はあなたからとなります。本来であれば依頼を受けませんが、あなたが片桐さんと良い関係だというのであれば調査してみますが、人に依頼をして動いてもらうことを『ただ』と思わないで下さい。依頼をしてきたのは仕事としての依頼であれば費用が発生しますし、片桐さんが良いというのであれば動きます。その確認をしておいて下さいと話しました。それでよろしいですね」という内容の連絡でした。

伝えてもらった内容の通りだと思います。人に電話で依頼することは度々あることですが、前回紹介してもらって対応してくれたから、今回も依頼しようと簡単に紹介者を飛び越えて直接電話をする人がいます。その数はとても多いと思います。「前回は『ただ』で動いて成果を上げられたから今回も依頼しよう」と、これらの人は思っています。

しかし依頼されて動いた人は何の利益にもなっていません。所謂、ただ働きですが、ただ働きをしてくれるのは信頼関係にある人から依頼されたからです。人に「ただ」で動いてもらって利益を得られたから、「今回も困ったことを依頼しよう」と「ただ」で利益を得ることを期待して電話をしているのです。

世の中では、実にこのような依頼が多いのです。「前回はあの人に依頼して成果を得られたから、この問題も依頼しよう」と思って、紹介者を飛び越えて依頼するとこのようなことになります。

人に何かを頼む時は紹介者のこと、自分の利益だけを考えていないか、などを勘案して依頼することを心掛けたいものです。

その他
  • 小水力発電が注目を集めていることについて説明してもらいました。「和歌山県は水資源が豊富なので適地があると思いますから、考えてみては如何ですか」と依頼がありました。
  • 水質汚染への対応に関しての協議を行いました。河川やお城の堀などの汚濁や水質が問題になっています。改質の改良と有害物質の除去をする必要性を意識した話し合いをしました。他府県での取り組み事例を紹介してもらいましたので、和歌山県も対応が必要だと考えています。