活動報告・レポート
2016年4月5日(火)
社会見学

小学校や中学校は春休みです。新学年に進級の前のこの機会に、児童養護施設こばと学園の子ども達に社会見学ツアーの企画に参加してもらいました。引率の大人の皆さんと共に、春休みの社会見学ツアーを実施することができました。子ども達の元気で喜ぶ姿に接して、「この企画を実施して良かった」と思いました。

冒頭、主催者としての挨拶をいたしました。

おはようございます。今朝は早い時間から社会見学に参加してもらってありがとうございます。春休みの機会を使って、社会施設の見学に行ってもらおうと考えました。まだ見たことのない施設見学や体験をしてもらいます。きっとみんなの思い出に残る一日になると思いますから、今日一日、楽しんで下さいね。また引率してもらった地域の皆さんにもお礼申し上げます。早朝からバスに乗り込んでいただき、子どもと一緒に社会見学をしていただきますが、どうか一緒に春の一日を楽しんで下さい。

地域の皆さんがあって子ども達が活き活きと生活をして、学校に通うことができていると聞いています。こばと学園に来て子ども達の衣服の洗濯やお世話をしてくれていると聞いているところです。僕も学園に少しだけですが関わりを持たせてもらっている一人として、地域の皆さんが学園に入ってくれていることを嬉しく思っています。

そして先生方も今日はよろしくお願いいたします。先日、学園から今春、高校を卒業し就職した女の子の手紙をいただきました。先日、その手紙を拝読させてもらい感動しました。こばと学園で生活したことが嬉しかったこと。先生や地域の方々との思い出と社会人として希望に燃えていることが伝わってきて、大人が社会に出る子ども達を支えていかなければと改めて思った次第です。

子ども達も地域の皆さんも、そして先生方も今日の社会見学を楽しんでいただき、どうか春休みの楽しい思い出になるようにして下さい。皆さんの春休みの一日が楽しいものになることのお役に立てるようにご一緒させてもらいます。今日一日、よろしくお願いいたします。

社会見学

こうして社会見学ツアーを開始しました。施設見学とお箸作り体験などを行い、子ども達と大人の方々の笑顔に接することができました。この笑顔に出会えたことが嬉しいことなのです。

そしてツアーの最後、バスの中で子ども達を代表して挨拶をしてくれました。

「今日は楽しい見学会を開催してくれてありがとうございました。僕達だけでは一生行けないかも知れない施設の見学に連れてもらったことを嬉しく思っています。そして春休みにみんなが見ることができない施設の社会見学をしたことを自慢できると思います。本当にありがとうございました」という挨拶を聞いた時、「今日の良い一日だった。子ども達にとっても思い出になる一日になってくれて良かった」と思いました。 

そして引率してくれた先生からも挨拶をいただきました。

社会見学

「今日はお忙しい中、このような企画をしてくれたことに感謝しています。ありがとうございます。また地域の皆さんには朝からお付き合いをしていただき感謝しています。皆さんのお蔭で、子ども達は楽しい一日を過ごすことができ、また勉強の機会になったと思っています。常々、子ども達に話していることがあります。子ども達の故郷はこばと学園ではなくて直川地域だということを忘れないようにして下さい、ということです。地域の皆さんに支えられて子ども達が生活できていると思っています。引き続いて、地域の皆さんにはお世話になりますが、よろしくお願いいたします。また素晴らしい社会見学の機会を与えてもらったことに感謝しています。今後とも、このような機会があれば、是非、子ども達のために企画して欲しいと思います。ありがとうございました」という挨拶です。

子どもも先生の挨拶も、心に沁み込むものでした。繰り返しますが、「実施して本当に良かった」と思っています。

社会見学

僕が小学生の時の社会見学として、うどんを製造していた森下食品、パンの製造をしていたイズミヤ、石鹸やシャンプーを製造していた花王石鹸和歌山工場(現在の花王)を見学したことを今でも覚えています。子どもの頃の社会見学体験は大人になっても覚えているものです。大人になって何の役に立っているのか分かりませんが、潜在意識の中に入り込み、郷土愛の醸成、社会で役に立てる大人になろうという意識形成、その会社のことが好きになるなどにつながっているように思います。

そして小学校の思い出として残っていますから、やはり社会見学は大切な勉強だと思います。今日の一日が子ども達が大人になっても忘れない一日であれば、この上ない喜びとなります。