地中熱の利用について協議を行いました。地中熱の利用は以前、県議会の一般質問で取り上げていますが、和歌山県での採用は進んでいませんでした。この技術は未利用エネルギーであり、地球環境保全に役立つものなので環境省が推進している事業です。全国的に見ると寒冷地の方が地上と地中の寒暖の差が大きいことから適地性があります。そのため温暖な和歌山県での普及は進んでいないのですが、「西日本の普及率が低いので普及を進めて欲しい」という要請に対応しているところです。
残念ながら、未利用エネルギーの活用を図るという分野でも、和歌山県は全国の府県と比べて後塵を拝しています。和歌山県はどの分野でも全国で40番台というイメージが定着しているからなのか、実行力が乏しいことから40番台が定位置になっているのか分かりませんが、遅れているから仕方ないと諦めるのではなく、「和歌山県は40番台」のイメージを払拭していきたいと考えています。
導入を働き掛けてきた結果、和歌山県内で平成28年度に新規に地中熱を利用するための機器を導入する企業があるので、4月中に打ち合わせをすることにしました。
和歌山県議会本会議で提言している施策なので、この導入機会をきっかけに普及拡大を目指しています。
大阪府下からライオンメンバーが訪ねてくれました。本年度にご縁をいただき交流させてもらっている方です。同じ年度に地区のゾーンチェアパーソンをしていることから会議などで顔を合わすことが多く、大阪と和歌山であることから今日の訪問に至ったものです。
人の出会いとは不思議なもので、役員就任の時期が一年ずれていれば出会うことはありません。同じ年度に同じ役職に就任したことで出会いがあるのです。出会いは全くの偶然以外の何物でもなく、そこから始まるつきあいもあります。
わざわざ和歌山市まで来てくれることは嬉しいことであり、メンバー同士の会話を楽しみました。
和歌山県庁では人事異動の発令があり、今日の勤務が最後の人、職場を変わる人など人の交流がありました。去る人、新しく転勤してくる人など、春は職場の装いも新たになります。お別れの挨拶、出会いの挨拶をさせてもらいました。別れは寂しさがあり、出会いは期待があります。毎年のことですが、3月31日の年度末は出会いと別れが入り混じる一日となります。
ただ違うことは同じ出会いと別れはないということです。昨年の出会いと別れと今年の出会いと別れは違いますから、つくづく組織は生き物だと感じます。同じように桜は咲いても同じ時は巡ってこないことが春独特の明るさと切なさだと思います。
「散る桜 残る桜も 散る桜」。良寛さんの名句ですが、この句の味わいが分かる年齢になりました。
和歌山県庁では初代議長の銅像が建立されていますが、その前に咲く桜の花が咲き始めています。この桜はこれまで多くの人の出会いと別れを見守ってきました。多くのドラマを見てきた桜は、今年も特別なドラマを見続けていると思います。
たくさんの幸せを与えてくれた平成27年度に別れを告げ、平成28年度に期待して到来を待つことになります。
和歌山ゴールドライオンズクラブの新年度体制や本年度の残りの活動について資料を確認しました。本年度の計画は実行してきましたが、残された課題について最終の取り組みを行いたいと思っています。