活動報告・レポート
2016年3月27日(日)
希望の持てる施策

過日、和歌山県では人事異動がありました。新しい職場や新しい仕事に就く人、定年で職場を去る人がいます。自分の体験から、希望や不安、寂しさを抱える人がいると思いますが、環境が変わると人は不安から先に入るものです。人は慣れ親しんだ環境の中にいると居心地は良いのですが、新しい環境の中に入ると不安の方が大きくなります。それは「自分にこの仕事ができるだろうか」、「新しい職場環境に慣れるだろうか」、「上司や同僚と仲良くできるだろうか」など未知の体験を前にすると、人は見えないものへの不安を感じるからです。

そんな未知の不安を消すためには自分でできることを想像することも方法です。和歌山県の場合はこれからやるべき課題が多くあり、またやれることは沢山あります。やれることが沢山あるということは希望が溢れているということですから、希望の前に不安は姿を消し去るのです。希望や期待という感情に不安は弱いのです。

ですからこれから始まる仕事に希望を持ち、ワクワクしながら新しい環境を待つことが大事な心構えだと思います。桜咲く春に旅立つ皆さんに、新しい環境での活躍をお祈りしています。

さて新しい季節に際して、和歌山県で取り組むことで希望の感じられる施策について話をしました。

  • 南紀白浜の空港の国際線ターミナル開設と国際線就航の取り組みについて。国際線が就航することで観光客の増大と観光業の盛り上がりが期待できます。また外国人向けのビジネス機会が増え経済効果も期待できます。白浜空港が中国などアジアの窓口になることで和歌山県自体を世界に発信することができます。
  • エネルギー産業を和歌山県に。和歌山県では県独自でメタンハイドレードの調査を行っています。わが国で初めての資源産業が和歌山県で誕生することになります。同じく海流発電に関しても新たな再生可能エネルギーの可能性を秘めています。和歌山県がエネルギーを移出する県になることでエネルギー供給県としての存在感が増すことになります。
  • またバイオマス発電を導入する道筋がつきましたが、これは林業の活性化と雇用の確保にもつながるものです。バイオマス発電は木の国和歌山として取り組むべきものです。他にも小水力に適した場所もあり、わが国では珍しい資源とエネルギーを有する県になることができます。
  • ペットとの共生社会の実現。温暖で過ごしやすい和歌山県はペットとの共生を実現させるのに適した県です。ペットと一緒に飛行機に乗りホテルに宿泊することができる。世界遺産をペットと共に歩くことで観光と健康増進につなげられる。そんな夢を実現できる県が和歌山県です。東京から南紀白浜空港までペットと搭乗できる飛行機を飛ばすことで新たな観光の道が開けます。近い将来、ペットの国際大会誘致につなげることで和歌山県を世界に発信することができます。
  • エルトゥールル号の歴史を教科書に掲載すること。日本の子ども達が日本とトルコの友好の歴史を学ぶことにつなげたいと思います。日本、そして和歌山県に誇りを持ちトルコとの友好を築いた和歌山県は素晴らしい県であることを伝え続けたいと思います。
  • 健康と美容に関する研究所の誘致と世界を相手にした研究を行うこと。健康と美容は現代のテーマであり、和歌山県が取り組み、成果を上げ発信することに相応しいと思います。
    不老不死を求めて和歌山県にやってきた徐福伝説、楊貴妃が訪れたという伝説の残る龍神村など、美と健康に関する伝説が残っているのは、和歌山県がこのテーマを扱うべき県だからです。現代の不老不死は美と健康を保つこと。そして健康寿命を延ばすことだと思います。

以上のような取り組みは希望の持てる施策であり、実現可能なものだと考えています。実現するのに必要なものは和歌山県の熱意と本気度です。熱意と本気度がなければ、これらは実現できませんし、特性を活かせないなら相手にされないと思います。

今年は2019年度からの新しい和歌山県長期総合計画に着手する年です。長期総合計画の中に希望の持てるこれらの施策を取り入れたいと考えています。