第5回紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会実行委員会が開催されました。平成27年度に開催された地元大会を終えたことから、最終となる実行委員会が開かれました。地元開催の国体と大会で大きな成果を残した記憶が蘇り、また今日の実行委員会での決議を経て、実行委員会が解散されることは少し寂しい思いがします。本気で参加した祭りの後は常に寂しさを伴いますが、今回も同じような気持ちになります。
振り返ると平成19年度に和歌山県議会として地元国体の開催を決議し、準備委員会を設立しました。そして平成22年度に準備委員会を実行委員会へと委員会名称を変更し、本格的に始動させました。
和歌山県での開催は平成27年度ですから、実に長い期間、国体と大会に向けた準備と取り組みをしてきたことになります。平成19年度の準備委員会設立の時は、国体と大会の開催年は8年後でしたから、「まだまだ先のことだ」と思っていたことを思い出しました。「果たして開催の年は訪れるのだろうか」「その時の和歌山県はどうなっているのだろうか」など思っていました。
平成22年度の実行委員会へと組織名称が変更になった時も、「本番は5年後だから、まだまだ遠い将来の目標」だとか思っていました。ところが5年を切ってからは駆け足で年月は流れていきました。その間、立ち止まらなかったからだと思いますが、実に足早に過ぎ去ったように感じています。
紀の国わかやま国体と紀の国わかやま大会は、平成27年9月から10月にかけて開催されたばかりですが、もう半年が経過しようとしています。
目標を掲げ、その第一歩を踏み出した直後は「まだまだ遠い将来のこと」だと思いますが、近づくに連れて時間は加速していきます。目標が遠くて漠然としている時間帯は時間の経過は遅く感じますが、目標地点が見え始めると時間の経過は早まります。そして目標を達成した後は、その事実として起きた現実から遠ざかる速度も速いのです。平成27年は、もう過去の出来事になっているように感じます。
ただ和歌山県にとって平成27年度は大きな目標になっていたので、やりがいと動きを感じながら仕事をすることができましたから、充実した期間であったと思っています。目標があり、それに向かっている時は元気な足取りで上り坂を歩くようなものです。苦しいけれども「やってやろう」と気持ちは充実していますし、苦しさの中にやりがいと喜びを感じられるのです。苦労しながら頂点に達した時、つまり目標を達成した時は絶頂期を迎えることができます。
しかし頂点に立っていられるのは一瞬で、その後は坂道を下っていく時期へと向かいます。上りと同じ時間ですが、下り始めると時間の経過は短く感じるのです。
長い時間と短い時間を体験しながら、和歌山県は地元開催の国体と大会を目指し、大きな成果を収めました。時間の速度変化を感じられるような、この充実した時間こそ他に代え難い得難い経験と言えるのです。ゆっくりと進む時間、加速しながら過ぎ去る時間。その両方を体験できることこそ緊張感があり、充実した時間だと思います。幸せな時間を経験した私達県民は大きく成長しているので、来たるべき平成28年度も目標に向かって行動することで県も人も成長を遂げ、幸せな時を刻みたいものです。
和歌山県を盛り上げてくれた関係者の皆さん、そして実行委員会の皆さんに心から感謝申し上げます。今日までお疲れ様でした。
- 夕方からは二カ月に一度開催している勉強会を行いました。今回のテーマは経済学、教育、そして和歌山県でのバイオマス発電についてでした。理論は実践の中で反映させることが価値のあるものであり、実践することで新しい理論を生み出すことができます。両者の距離を縮めることが大事なことです。
- 郊外の開発に関して話し合いました。地域に活力を生み出すためには、やはり地域開発と人の交流が必要です。地域開発に関して話し合いをすると、人も土地も動かないところに活力は生まれないと感じています。
- 道路事情の良くないことから修繕の必要がある数か所への対応を行いました。どう見ても通行する際に危険な個所は早期対応が必要です。状況に応じて対応しています。