活動報告・レポート
2016年3月12日(土)
東日本大震災と一日
東日本大震災と一日

東日本大震災から5年が経過しています。昨日は震災当日のため和歌山県議会でも黙とうを捧げました。改めて思うことは、形のないものを大切にしなければならないと言うことです。

私達にできることは震災の日のことを語り継ぐこと。語り継ぐ人が途絶えないようにすること。そしてやがて東日本大震災を経験した人が少なくなっていくことになりますから、その時に備えて形あるものとして残さなければならないということです。思いは形にしなければ後世に語り継ぐことは困難だと思います。歴史は口実よりもやはり書物に基づいて作られていきます。

形のないもの、後世の人が確かな歴史として残すことは難しいと思います。ですから文章や記念碑などの形あるものを残すことが大切だと思います。「東日本大震災を忘れない」。多くの人が言う言葉ですが、年月の経過と共に風化していくことになります。年月の経過と共に風化していくのはどんなことでも同じです。しかし決して忘れてはならない事実や人の心は形に残し、語り継げるようにしなければならないのです。

ライオンズクラブでは誕生100周年を迎える年を目指して、レガシープロジェクトを実施しています。これはそれぞれの地域に形あるものを残そうという活動です。形にならなくても実際に活動することが素晴らしいのであって形に拘らなくて良いと思うこともありましたが、東日本大震災の日を昨日迎えて、やはり形あるものを残すことは大事なことだと感じています。

それはどれだけ熱心な活動をしても、関わった人はやがてこの世を去ることになるからです。今から100年後に、現在、現役のライオンズクラブ会員は一人も残っていないと思います。現在、社会貢献活動として取り組んでいるものは、100年後に何も残らないのです。

ですから地域に形あるものを残すことは、後々の世に語り継ぐために必要なことだと思いました。形あるものはいずれなくなる運命ですが、形のないものは忘れ去られる運命を持っています。

東日本大震災のような後世に伝えるべき出来事や人の心を感じる素晴らしい話、例えばエルトゥールル号事件の時の串本町樫野の人の行動や、後の時代のテヘラン空港でのトルコ航空による日本人救出などは形として残し伝えるべき歴史です。記念碑、記録集、教科書掲載など残すべき形は様々ですが、語り継ぐべきものを最適な形で残したいものだと感じています。

改めて東日本大震災を忘れてはいけないと思う一日となりました。

主要道路

和歌山県では道路行政が大きな課題です。平成28年度に供用開始予定の道路に第二阪和国道と京奈和自動車道がありますが、既にその二つの道路をつなぐ太平洋新国土軸と呼んでいる道路をつくるための要望も行っているところです。この太平洋新国土軸が具体化できると、その先には紀淡海峡大橋の道が開けてくるからです。夢の懸け橋とも言えるこの大橋は和歌山県と四国をつなぐ道路となり、これも国に対して要望中の四国新幹線と合わせて第二国土軸を形成することになります。

第二国土軸は現在の国土軸と並行して東西を走る新たな物流や観光のルートとなりますから、この幹線道路周辺の発展が見込まれることになります。和歌山県としてはこの次の道路行政として何としても実現させたい構想です。この構想の実現に向けた動きについて説明を行いました。

和歌山県政に必要なものは夢のある政策で、将来、目指すべきものが現在の立ち位置であることです。第二国土軸構想は夢のある政策だと考えています。