活動報告・レポート
2016年3月9日(水)
県議会一般質問五日目
お見舞い

視力低下により介護施設に入居しているKさんを訪ねました。目が不自由だと慣れた自宅でも日常生活に支障を感じるからです。親族にとっては介護施設でいる方が安心できることから短期的に入所しているようです。

お見舞いのため部屋を訪れたところ、「片桐君。忙しい中、来てくれたのですか。とても嬉しく思います」と歓迎してくれました。「だんだん視力が低下しているようで、輪郭が見えるだけになりました」など、と握手をしながら会話を交わしました。

それでも僕のことを始め、地域全体のことを気にかけてくれています。Kさんは現役時代と比較して痩せていますが、気持ちはしっかり前向いているので安心しました。また現役を退いてからライオンズクラブに入会し、社会貢献活動に従事していましたが、視力が低下してから退会しています。Kさんはその時のことをいつも話してくれています。

「会社を定年になってライオンズクラブで活動したことは第二の青春でした。あの活動をしていたから定年後も充実した人生だったと思っています。地域社会に貢献できる機会を得られる人はそれほど多くありませんから、活動する機会があることに感謝しなければならないと思います。しっかりとクラブを守ってください」と話してくれました。

全くその通り。現役でいられる時間も社会貢献などで活動する機会はそれほど多くありません。活動する場を与えられる人は少ないので、与えられた活動の舞台があれば、その時に全力を尽くしたいと思います。

議会開会前に訪問した人生の先輩との会話は、素敵な時を刻んでくれました。

県議会一般質問五日目

一般質問の最終日を迎えました。環境立県を目指した質疑においての発言が印象に残りました。それは「私達は日常の出来事に心を悩ませ、苦しむことがありますが、地球環境が守られないことには心を痛めません。大きな出来事に対して日常の関心はないからです。自分の日常と同じように地球環境問題に関心を持つことができれば、地球の地域も良くなると思います」という主旨の内容でした。全くその通りだと思います。日常の出来事に心を痛ませ、悩むことは毎日のようにありますが、地球規模で不安な出来事があってもそれほど関心を持たないことが多いのです。それは直接、自分に関係がなく影響を及ぼさないからだと思います。

日常の出来事と同じように大きな問題にも関心を持ちたいものです。それと同時に、自分ができていないのに人の行動を批判することや、告げ口や悪口は言わないようにしたいものです。身近な出来事から変えていくことで大きな問題にも対応できる視点、行動を行うことにつながると思うからです。

また介護報酬率改定による介護施設への影響についての質疑も交わされました。介護保険報酬率が改定されてから介護施設の経営や職員さんの給与があがらないことが問題だと聞いています。それに付随して、給与が上がらないことで離職率が高いことも問題です。これまでも和歌山県として介護施設の経営状況を注視していますが、更に経営状況や給与水準などを注意していくことの答弁がありました。

また本会議において知事から平成27年8月11日に発表した『守ります!「まち」と「優良農地」』を撤回するという発言がありました。この中に「優良農地の転用は原則として認めない」という表現も含めています。知事からの発言内容は以下の通りです。

計画的なまちづくりと次代の農業のための優良農地の保全については重要なことなので、これを想定しつつ、上記に代わるものとして次のような希望の表明を行う。

  1. それぞれの業務に従事する各地農業委員会および市町村当局はあらためて法の趣旨に照らして、その運用を行ってもらいたいこと。
  2. 特に市街化調整区域内の農地転用については、法の趣旨に照らして細心の注意を持って行ってもらいたいこと。
  3. 市町村当局は旧市街地の改造のために代替地を必要とする場合、津波避難対策としての高台への移転誘導として適地を必要とする場合等、都市計画法の用途指定の利用によって優良農地を含む一団の地域をこれに当てることができることを想起してもらいたいこと。
  4. これから人口減少下でまちづくりを担っていかなければならない市町村当局は、今まで以上に都市計画の手法を利用して計画的にこれを行ってもらいたいこと。

なお、以上の各主体の業務に伴い、県が行うべき業務については、迅速に処理することとしたい。

以上のような撤回発言がありました。従来の通り、法の趣旨に沿った形で農地転用の必要性がある場合は進められることになります。