活動報告・レポート
2016年3月2日(水)
人とペットとの共生に関する国際大会
予算特別委員会議論

来週10日に予定している予算特別委員会の質問に関して当局と議論を交わしました。

質問項目は、「「海難1890」を活かした故郷教育について」と「木質バイオマスの利活用について」、「国際人育成プログラムについて」の三項目を予定しています。教育委員会を始めとする当局の皆さんとこれらの施策について議論を交わしました。議論を深めることでより良い政策につながると思いますから、質問を通告し議論を交わすことは意味のあることだと考えています。

このような議論を繰り返すことによって内容を充実させていきます。

例会

和歌山ゴールドライオンズクラブ指名例会が開催されました。指名例会とは、平成28年7月からの始まる新年度の理事を指名委員会の結果を受けて報告するものです。役員への立候補は自由ですが、まずは指名委員会の結果に基づく推薦候補を発表し、理事候補に対する立候補者がいなければ、4月の選挙例会で今日発表した新しい理事が決まることになります。ライオンズクラブの理事は原則、一年交代としています。これはクラブメンバーであれば、だれでも役員を引き受けて実行できる能力があるという前提の下に成り立っているものです。

現役員体制での活動は平成28年6月までの4か月となりました。活動を行いながら新体制への引き継ぎを意識することになります。

人とペットとの共生に関する国際大会

人とペットが共生する社会の実現に関して情報提供をしてもらいました。ペットに関する国際大会の開催に関しての情報で、何としても和歌山県で開催したいという強い希望を受け取りました。国際大会の誘致は地域の実力が試されるもので、和歌山県が国際大会を実施するだけの実力があるかどうか、見極められようとしています。

この国際大会の主催者はIAHAIOで、この組織は人と動物との相互作用の正しい理解を促進させるために各国で活動している学会や協会の国際的な連合体として、米国のDelta Society(現在はPetPartners)、フランスのafirac、イギリスのSCASが中心となって1990年に設立されています。

会の目的は、全てのIAHAIO加盟国、加盟団体の協力と協調により、世界の「人と動物との相互作用の研究」を「人と動物双方のクオリティー・オブ・ライフと福祉の向上」に活用していくことにあります。

JAHAはHAB思想の普及啓発、中でもCAPP活動が国際的に評価され、1994年にナショナルメンバーとして加盟を承認され、2003年には人と動物の関係学会もナショナルメンバーに承認されました。なお、これまでナショナルメンバーは各国2団体までの加盟という制度でしたが、2013年の年次総会において定款が改正され、現在はフルメンバーとアフィリエイトメンバーの2つの会員区分となり、どちらの区分も国ごとの団体数の制限がなくなっています。

1977年より、欧米の関係団体が協力し合って、HABに関する研究発表と国際的なディスカッションの場として、「人と動物との関係に関する国際会議」を開催しており、1990年にIAHAIOが発足されてからも引き続き3年ごとに開催しています。日本では、日本の加盟5団体の協力により2007年にIAHAIO 2007東京大会を開催いたしました。次回の開催は2016年のパリで開催の予定です。

またこれまでの開催地は次の通り、世界の有名な都市で開催されています。

1977年ロンドン。1980年フィラデルフィア。1983年ウィーン。1986年ボストン。1989年モナコ。1992年モントリオール。1995年ュネーブ。1998年プラハ。2001年リオ・デジャネイロ。2004年グラスゴー。2007年東京。2010年ストックホルム。2013年シカゴ。

なお2007年の東京大会開催に際しては秋篠宮両殿下もご臨席されています。その時の様子を知ってもらうために、以下「第11回人と動物の関係に関する国際会議レポート」を引用いたします。国際大会の様子をうかがい知ることができます。

『第11回人と動物の関係に関する国際会議(11th Conference of IAHAIO at Tokyo)は、去る10月5日から4日間にわたり、東京大学安田講堂ならびに京王プラザホテル(新宿)にて開催され、成功裏のうちに終えることができました。一重に各位のお力添えの賜物と心より感謝申し上げる次第であります。

初日、秋篠宮両殿下のご臨席を賜り、東京大学安田講堂において開会式を挙行いたしました。そのなかで秋篠宮殿下自らの研究にもとづく「野禽の家禽化」についての特別講演を拝聴することができました。

本国際会議では、展示会の登録者も加えると1690名(海外から27ヶ国、154名の参加者を含む)にも及ぶ参加者が集い、9つの基調講演、13テーマのワークショップ、67題の口演、さらに70題のポスターが発表され、曾てない盛況な会議になりました。特筆すべきは、わが国の人と動物の関係学を担う若い参加者が多かったことであります。

基調講演では、林良博東京大学大学院教授をはじめアジアから3名の方々が発表され、アジアで初めて開催された国際会議にふさわしいものとなりました。また、多彩なテーマが討議されたワークショップでは、わが国でも問題になっている「飼い主のいない猫」について、アメリカ、イギリス、オーストラリア、およびニュージーランドの取組みが報告され、熱気溢れる議論が行われました。いずれの会場もこれに負けず劣らずのワークショップが行われたことは言うまでもありません。

口演およびポスターセッションでは、「動物の人の健康への効果」に関する発表が多く、特にポスターセッションでは70題のうち48題を占め、わが国の若い人々が人の健康にとって今や動物は掛け替えのないものであることを強く意識したことは意義深いことと思われます。

秋篠宮両殿下は、開会式後のウエルカムパーティーにも加わられ、各国の参加者ならびにわが国の若い人々と歓談されました。会議2日目には、華やかな懇親パーティーが開催されるなど学術的な部分以外にも、記憶に残る国際会議になりました。さらに、閉会式においてわが国を代表する2名の先駆者が表彰されました。誇りに思うところであります』。

パリ大会に次ぐ開催地を和歌山県にしたいと考え行動しているところです。