活動報告・レポート
2016年2月20日(土)
シルバーユニオン研修会
シルバーユニオン研修会

シルバーユニオン笑の会の研修会に参加しました。同会では年に一度か二度、社会施設を訪問する研修会を実施しています。今回の研修は会員の希望があったことから福井県を訪ねました。これまでも中古不動産の流通のしくみづくりについて、観光立県の実現について、エネルギー問題と電力自由化についてなど研修をしてきました。

本日は施設見学によって理解を深めようと、福井県にあるエネルギー関連施設を視察しました。現地で学び、感じたことを今後の活動に活かすことを話し合いました。

海難1890鑑賞の件

映画「海難1890」がロングラン上映されています。この映画に関しては、平成27年12月県議会定例会で「海難1890」を和歌山県下の高校生が無料で鑑賞することの補正予算案を可決しています。平成27年12月11日に知事は、和歌山県内の小中高校の児童生徒全員に鑑賞の機会を設ける考えを示しています。高校生に関しては上映期間中に、小中学生については上映期間終了後に各学校などで鑑賞会を開く予定になっています。

しかしこの「海難1890」を観た方々から「和歌山県のことを誇りに思える内容なので、早く鑑賞機会を設けて欲しい」という意見をいただいています。小中学生がこの映画を鑑賞することによって郷土の歴史を知り、そこから学び、誇りを持つようになって欲しいと願っていますから、皆さんからの意見にあるように早い機会に鑑賞機会を設けて欲しいと思います。

また和歌山県内の全ての高校生に鑑賞機会を与えるとしながらも、「通信制高校の生徒は和歌山県の制度を利用した鑑賞機会がない」と知らせてくれました。「和歌山県で学ぶ全ての高校生に鑑賞させる、としながら、実際は鑑賞させてくれていない」という質問、意見がありました。

実際のところは調査していませんが、県議会では和歌山県を誇りに思える映画なので全ての高校生に鑑賞機会を提供する補正予算案を全員一致で可決しています。この時、「和歌山市立高校や私立高校も鑑賞券を配布する対象ですか」と尋ねたところ、「和歌山市立高校も私立高校も対象です」と回答をいただきました。この時に念を押して聞いておけば良かったのですが、それで「和歌山県の全ての高校生に観てもらえる」と思い込んでいました。

また「小学校や中学校の生徒に対しての鑑賞機会はどうするのですか」という質問をしたところ、「各市町村で予算を組んでもらいます」という答えでした。これで県内の全ての高校生と小中学校が無料で鑑賞してもらえると思っていました。

ところが先に書いたように通信制の高校生は対象外となっているようであり、小中学校の生徒はまだ鑑賞していないと意見がありました。この実際のほどは調査することにしていますが、通信制の高校生にも鑑賞機会を提供して欲しいと思います。

もしかしたら社会人学生や和歌山県外の生徒に対する予算措置に問題あるというのであれば、残念なことですが、その方を対象外とするのはやむを得ないとしても、16歳から18歳までで和歌山県内の生徒に鑑賞機会を与えて欲しいと思います。同じ高校生ですから別枠に考えることはありません。

この時の和歌山新報の記事の見出しには『小中高全員の鑑賞へ 「海難1890」で仁坂知事』とあります。この時のコメントには、高校生に区別を設けることは書かれていませんから、発言に偽りがあってはならないので調査したいと考えています。

参考までに平成27年12月県議会定例会で可決した映画「海難1890」を高校生に鑑賞してもらうための補正予算は2,546万円となっています。

せっかくの素晴らしい故郷教育の取り組みであり多くの方から歓迎されている県の施策ですから、全ての高校生に鑑賞してもらい、早い機会に小中学生にも鑑賞してもらいたいと願っています。和歌山県内の小中学生は、故郷教育として副読本を活用してエルトゥールル号のことを学んでいますから、映画「海難1890」の鑑賞により故郷への理解が深まると思います。

また平成28年2月3日、和歌山県内の某高校の登校日に同校の三年生が「海難1890」を鑑賞したことを聞きました。卒業する三年生にこの映画を観てもらいたいと思った校長先生の考えで、登校日に映画鑑賞会を実施したそうです。映画が終了する時、鑑賞した三年生の大きな拍手が会場に鳴り響いたそうです。この場にいた先生は「とても感動する光景でした。この映画で伝えたい心を生徒は分かってくれたと思います」と話してくれました。

この話を聞いて、小中学校、高校生にこの映画を観てもらいたいと強く思うようになりました。和歌山県下で「海難1890」の鑑賞を推進したいと考えています。