最近の和歌山県の課題について話し合いました。
【再生可能エネルギーについて】
和歌山県では太陽光発電は数多く導入されていますが、バイオマス発電の導入は図れていません。森林資源が豊富な和歌山県ですが、バイオマス発電の設置はゼロとなっています。森林資源の活用と林業の振興などの観点から和歌山県ではバイオマス発電の導入を急ぎ、平成28年度に補助制度を議案として提案しています。議会で審議を行いますが、林業の振興、地元雇用、地球環境問題への対応などの観点から、導入を図りたいと考えています。
【企業誘致について】
和歌山県にとって県外からの新規企業立地は最大の課題の一つです。雇用の確保と経済振興を図るために最大限の力を注いでいるところです。しかし関西各府県との競争や全国の都市との競争があり、簡単に決まるものではありません。
一時期、再生可能エネルギーは雇用を生まないからと和歌山県は誘致に懐疑的でしたが、再生可能エネルギーの買い取り単価が下がり、これまでのような太陽光発電の普及見込みは少なくなっています。ただ地元で工事を請け負うことから仕事になっていることもあり、和歌山県はその機会を逃がしていたことになると考えています。業種によって選別していると企業進出の機会を逃すことになりますから、経済効果、雇用確保、地域振興など利点があれば、地方自治体として誘致活動に力を注いで欲しいものです。県外企業の方から聞く意見の中に「和歌山県は企業に来てもらいたいという意欲に欠けている」というものがあります。近畿圏では滋賀県や福井県は企業誘致に熱心で成果をあげています。和歌山県が企業誘致に熱心でないと思われることがマイナスですから、この件に関して熱心な和歌山県でありたいものです。
【人口問題について】
明石市では若い世帯の人口が増えていると教えてもらいました。この要因は三宮市から通勤圏内に位置していることもありますが、児童の医療費の補助制度が充実していることが大きな要因だということです。子どもの医療費の負担が少ないことから若い世帯が明石市で新築しているようなのです。世帯が増えることに伴い市の税収が増えていることで注目されています。
若い世帯が増えていることや税収が上がっている地方自治体の取り組みを見習いたいものです。
【農地転用と開発許可について】
和歌山県内で農地転用と開発許可の手続きに要する時間が長引いているという意見をあちらこちらから聞いています。開発に要する時間が長引くと言うことは、店舗の開店時期が遅れることや土地を有効に活用できていないことなどから利益を逸していることもあり、土地所有者や事業者から不満の声が噴出しています。
しかも全く活用していない土地の開発を行い、土地活用と地域振興を図ろうとする場合は尚更です。農地の転用と活用は固定資産税の増収につながりますし、新しい施設が増えることで雇用も生まれます。他の県と比較して必要以上の土地の活用の規制強化を行うことは、人口減少と地域の活力を奪うことになります。
農地転用と開発許可に時間がかかりすぎることを問題だという声が多いことは事実で、この声を県政に反映させることは大事なことだと考えています。
ライオンズクラブ335B地区の第三回ゾーンチェアパーソン会議が開催されました。本年度も7ケ月か経過し、残り5ケ月となっていますから、上半期の活動の総括を発表したものです。項目は「会員増強について」、「ライフジャケット推進事業について」、「ライオンよ、街に出よう」の取り組みについてなどでした。
僕からは和歌山市内の現状と活動の分析結果を報告し、後半の活動につなげることを発表しました。この会議で発表と説明した項目は次の通りです。
- 会員増強の取り組みの途中経過について。目標未達につき目標に近づけることを目指した取り組みを行うことを説明しました。
- ライフジャケット推進事業の成果について。この事業は和歌山県内の新聞に取り上げられていることや、和歌山市内の8クラブは上位21位以内に入っていることから成果をあげていること。ライフジャケット贈呈式には各クラブ3名の参加を求めています。
- 紀の国わかやま国体や紀の国わかやま大会へのボランティアに参加したことで、ライオンズクラブの活動の認知度が高まっていることを報告しました。
ゾーンチェアパーソンの職務として上記2つの事業を重点項目としたことから会員増強の取り組みは目標未達に終わったことを反省しています。
- 和歌山県を舞台にした映画「海難1890」の支援を行ったこと。会員が映画チケットを購入し、この映画のことを呼び掛けることや鑑賞することで、和歌山県の広報活動に貢献できたと考えています。
僕からは以上の報告を行いました。任期まで残り5カ月となりました。目標達成に向けた取り組みを行います。