自宅で転落し右足を骨折してリハビリ中だったUさんが、一カ月ぶりに元気な姿を見せてくれました。入院、リハビリ中にお見舞いに行って以来でしたが、順調回復して車の運転もできるようになっていることを嬉しそうに伝えてくれました。怪我や病気になると、健康で活動できる毎日が素晴らしいことに気付き感謝することができます。平穏な毎日の中でこそ感謝の気持を持ち続けたいと思います。
薬物乱用防止について講座を受講しました。薬物使用やそれに伴う犯罪が発生していますが、それらを防止することと、若い人たちが薬物に接触しないような環境づくりのため、小中学生や高校生に教えられるようにと講座を受講したものです。講座終了後、「薬物乱用防止教育講師認定証」をいただきました。この認定証は公益財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センターが認めてくれるもので、この認定を受けた講師はこれまで多くの学校に入り、講義を行っています。
これまで約53千人が受講し、3,600校に対し約32万9千人の生徒に講義を行っています。民間人が自分の時間を活用して教育現場に入り、子ども達の未来を傷つけないように導いている先人たちの活動に尊敬の念を感じていますし、決して薬物に近づけないような環境作りが大人の責任であると感じています。
講師から「大人が学校に来て薬物は絶対にしてはダメ」と伝えるだけでも子ども達の行動に効果があります。教師以外の人が自分達を見ていると感じるだけで抑止力が生じるからです。見られていると思うだけで悪いことはできなくなります。これは子どもでも大人でも同じですから、大人が子どもを薬物から守るという意思を持ち行動することで、悪魔の誘いから守ることができるのです。
ところで文部科学省は、小学校高学年、中学生、高校生に対して、年間1時間薬物乱用防止の教育を受けることを学習指導要領で通達しています。主に警察官や行政関係者が教育を実施していますが、人員が不足していることから民間人も講師として入っている状況があります。その講師資格を公益財団法人 麻薬・覚せい剤乱用防止センターが認定しているものです。
そして主催者からは「この講座を受講することに価値があることを知ってください。価値ある講座を受けることに誇りを持ち、社会で認められた存在であることを自覚し、社会貢献につなげてくれると嬉しいことです」と挨拶がありました。価値あることを学び、価値ある処で活動できていることに感謝し、今日の講座で得た知識を実践につなげたいと考えています。
危険ドラッグは身体を蝕み依存性が強いことから抜け出せなくなることや、それを入手するために行動やつきあう人が変わること。精神障害や無気力を伴い、その結果、社会生活で不適応に陥ることになります。危険ドラッグを使用すると、言葉づかいが乱暴になることや、借金、暴力を振るうことが多くなり、社会で生きるための大きな弊害となります。
子ども達がこの世界に入ると抜け出せなくなり、将来が失われ、夢も見ることができなくなりますから、大人は子どもを守るような役割を果たしたいと思います。
また実践手法として、実際に小学校で講義を行っている方々の授業風景を再現して紹介してもらいました。クイズや寸劇などを取り入れて子どもが興味を持ってもらえるような工夫をしていたので、自分達が実践する際の参考になるものでした。
既に教育委員会に対しては、新年度に薬物乱用防止の講義をさせてもらえるモデル校の選定について依頼をしているところであり、和歌山県の子ども達を危険ドラッグから守るための教育を推進したいと考えています。