活動報告・レポート
2016年2月12日(金)
人材の必要性
人材の必要性

経営者の皆さんから人材に関する意見を聞かせてもらいました。首都圏から和歌山県に進出してくれた企業の業績が伸び事業規模を拡大するに当たり、和歌山県内ではなくて長野県松本市に新事務所を立地することを決めたそうです。出来るなら和歌山県内で事業所を拡大してくれることを願ったのですが、県外に新たな拠点を設けるには理由がありました。

それは人材の確保が原因だということです。和歌山県で現在の仕事量に必要な人材は確保しているのですが、事業規模を拡大するに際して、新規に人材を募集することになりました。ところが企業が求める人材がいなかったことから、県内事業所の規模を拡大しても人材が揃わないことになったのです。

そのため人材が確保できる地域として長野県松本市を調査、求める人材が確保できることから新事業所を松本市に開設することに決めたそうです。

関係者に聞いたところ「長野県は人材の宝庫です。長野県に立派な企業が多いのは人材が確保できるからです」と答えてくれました。

続けて「和歌山県と比較するとどうですか」と質問したところ、「和歌山県民の一人としては残念ですが、長野県の方に人材が揃っています」という回答でした。

その背景には、和歌山県内に大学が少ないこと、技術系の学校が少ないことが挙げられます。

企業にとって人材確保が如何に大事なのかが分かる出来事です。和歌山県で必要な人材が確保できないことは残念なことですが、このことは事実ですから、今後、企業進出を図るためには企業が求める人材が確保できる状況をつくり出すことが課題です。

全ての分野に当てはまることですが、中でもIT系や営業のできる人材が不足しているようです。その理由は、高校生が卒業した後、就職や進学で地元に留まらないで県外に出ていくこと。また紀南地域では地元を離れて県外や和歌山市に行ってしまうことにあります。一度地元を離れてしまうと中々戻って来ないので、どうしても若い人材が不足することになります。

企業立地に関してはインフラや物流面から工場と高速道路に接続することなどの条件が求められますが、ここに加えて企業が求める人材確保ができることも大きな要因となりそうです。

コミュニティエフエム

過去の事例からも、大災害発生時に機動力を発揮して情報発信をしてくれる存在がコミュニティエフエムです。県外のコミュニティエフエムが災害発生時にどのような体制を取り情報発信をしているのか確認しました。地方自治体と連携が図れている局もあれば、そのしくみがない局もあり、地域によって実情は異なっています。

ただ大災害が発生した時の備えとして、当該自治体と日常から連携を密にしておくことや良好な関係構築を図っておくことが必要です。日常連携が非常時に的確な情報発信をするための前提で、その関係が出来ていなければ万が一の時は折角のコミュニティエフエム局の小回りの利く機能が発揮できないという点は共通した認識です。

有事を想定してしくみを作り連携を図っておくことは大切なことですから、他府県の現状と比較するなどの視点で、和歌山県の状況を確認したいと考えています。

ランチタイムミーティング

月に一度の昼食を取りながらの懇談会を開催しました。この懇親会は直近一か月の出来事や活動していることなどの情報交換の機会としています。本日は宅建業界や自動車を取扱う事業の課題などを教えてもらいました。これらの資金を必要とする業界は、どのように資金を回せるかが課題となっています。商品の仕入れに資金を必要としますから、それに関する資金調達と販売代金の回収率を迅速にしなければならないのです。この資金繰りがうまく循環している時には問題はありませんが、この資金循環の期間が伸びたり、大口債権の未回収があれば行き詰ることもあるようです。

直接働いたことのない業種の状況を聞かせてもらうことは、これから活動していく上での参考になります。

水軒の浜への植栽
水軒の浜への植栽

アースデーの植樹場所の確認などを行いました。ライオンズクラブでは毎年4月に地球環境問題を考えて行動する日をアースデーとしています。和歌山市のライオンズクラブとしてこの数年は水軒の浜に松の木を植栽しているところで、今年も継続して植栽することを決定しています。

本日は、アースデーの活動の前に植樹場所の整地と植栽準備を行うため現地確認を行ったものです。既に、水軒の浜に松の木を植えて以前の景観を取り戻そうと活動を行っている皆さんの幼木が植樹されていました。この横にライオンズクラブとして植栽を行い、継続して水軒の浜の景観を復元するプロジェクトへの協力と地球環境保全を目指していきます。