活動報告・レポート
2016年2月8日(月)
研修見学会二日目
研修見学会二日目

小浜市のホテルアーバンポートに宿泊したのですが、このホテルの料理やサービスが行き届いていたことからフロントにお礼の言葉を伝えました。対応してくれたフロントの方が、「私どものホテルは設備が古いので、できることは料理の質を高めることぐらいです。そう言ってくれると嬉しいです」と答えてくれました。とても気持ちの良い挨拶だったことからライオンズクラブの名刺を出したところ、「私どものオーナーもライオンズクラブ会員で、平成25年度、この地域のゾーンチェアパーソンを行っていました」と話してくれました。お礼の言葉と挨拶をしたことからつながったご縁の不思議を感じました。同じ目的の社会奉仕活動をしていることを知り、一気に親しみを感じ距離が縮まりました。この距離の縮まり方も地域は違っても同じ社会奉仕活動をしている団体の良さだと感じました。

その後も会話が弾み、対応してくれた方がこのホテルの支配人の山岸さんであることを知りました。山岸さんは地元商工会議所青年部の役職の経験があり、和歌山県にもその公務で訪問してくれたことを知りました。和歌山県商工会議所の方のことも良く知っていて、共通の話題で盛り上がりました。人を知っていること。同じ目的意識を持っていることは地域を超えた親しみを感じます。

これからの交流と、将来私達の活動でもご一緒することがあるように感じました。このご縁も大切にしたいと思っています。

さて本日の研修見学会は大飯発電所の見学を行いました。高浜発電所3号機が再稼働となっていることから、説明内容に変化が感じられました。その説明姿勢から「社会から理解をしてもらおう」、「社会的責任を果たそう」という強い気持ちが伝わってきました。エネルギー広報が一般的な商品と違うところがあります。それは「この商品が良いものであるから買って下さい」という内容説明をするのではなくて、製造過程を説明するところにその違いがあります。

つまり電気という商品を不必要だと思っている人は社会で一人もいないと思います。ですから、電気の必要性を説明するのではなくて、発電方法についての説明が必要とされているのです。電気という商品の必要性に関して議論の余地はなく、発電方法に理解を求めることが議論の対象となっているのです。社会から発電方法に関しての納得性と許容性を理解してもらえることを説明することになります。

本日の説明は、電力事業者として社会的責任を果たすことや、社会で必要とされる商品を供給する事業者としての使命感を感じることができました。会社は取り扱う商品が市場で評価され、社会で必要とされることが存在理由です。取り扱う商品が市場から必要ないと評価される会社は社会から退場を余儀なくされます。

ところが電気という商品は、市場で必要されることに疑いの余地はなく、発電方法が議論されているところです。製造過程への理解を求める説明であるところに訴えて理解を得る難しさがあります。

参加者の一人からの言葉が印象に残っています。「報道で疑問だと言われていることに対して、現場の主張を強い言葉で説明してくれたのでこれなら信頼できると思いました。今までのような納得できないような説明ではなく、社会で必要なものだから考えて理解して下さいという思いが伝わってきました。使命感と責任感のある説明だから納得できました」という言葉です。巨大システムですし、福島の発電所で津波による事故が発生した事実があることから、100パーセントその安全性を理解してもらうことは難しいと思いますが、説明責任を果たす覚悟を持ち、社会で必要性があるという主張をすれば、「もう一度託してみよう」と思ってくれることもあり得ます。

人の心を動かすことの難しさを感じますが、誰が信頼されているかということが理解してもらうための鍵になると思っています。

今回の研修見学会は満足度の高い良い見学会になったと感じています。参加してくれた皆さんに感謝しています。

お祝いの会
お祝いの会

フランス料理人の味村正弘さんの「平成27年度和歌山市文化功労章受賞を祝う会」に出席しました。約450人が集まった盛大な祝賀会となり、この席にお招きをいただき一緒にお祝いできたことに感謝しています。この受賞の意味は、和歌山市の料理界から初めての受賞であることから、優れた料理が文化として認められたことにあります。

お祝いの会

料理関係者の方々と話をしたのですが、この受賞が後に続く人の目標となり、一人が受賞したことから、きっと料理界の後輩も受賞していくことになると思います。味村さんの功績は、和歌山市の料理界で活躍することが文化賞に値することを証明したことにあります。道を切り開いた味村さんの受賞を心からお祝い申し上げます。おめでとうございます。