今日と明日の二日間の日程で福井県に研修見学会に行きます。初日の今日は、おおい町にあるエネルギーPR館と舞鶴自衛隊の施設見学を行いました。
関西のエネルギー事情は福井県のお蔭によって恩恵を受けています。現地の方の意見を聞くことや施設を見学することで学べることや気付くことがあります。エネルギーは自然発生するものではありませんから、作り続けることとなります。適地性、地元理解によって福井県は関西のエネルギー供給を支えてくれています。和歌山県も電力移出県で、関西で必要なエネルギー需要を支えていますから共通するところがあります。
自分の県で消費する以上に電力発電していて他府県に移出していることや、地元雇用や地元企業の協力を得て成立している地域で欠かせない産業であることなど、共通点があることから良い研修機会となりました。
社会は誰かが支えていることが分かると、地元事情を理解したうえで物事を考えるようになり、支えてくれている人や地域を支援したいと考えるようになります。電力移出県の事情を知っていることから理解的できることが多々感じました。
続いて舞鶴自衛隊を見学しました。舞鶴港でイージス艦と補給船を見学することができました。奇しくも北朝鮮がミサイルを発射した当日であったことから緊張感のある中での見学となり、わが国が防衛体制を整えていることの力強さと安心を感じる有り難さを思いました。有事の際でも慌てることなくいつも通りの一日を過ごせることに感謝するばかりです。
続いて訪れた海軍記念館は、旧日本海軍の資料が展示されているところです。大講堂に入ると風格と威厳が感じられ、かつてわが国を守ってくれた海軍兵の静かな闘志を少し感じられたように思います。この大講堂の空気に触れると、時代を遡っていくような気持になりました。どの時代で会っても、祖国を思う気持ちは変わらないもので、この国を愛して守ろうとする気持ちも不変であることを、この場の空気は発信してくれています。
その場に立って空気を感じることが如何に大切であるかを思うことができました。
また舞鶴引揚記念館も訪れました。ここはユネスコの世界記憶遺産に認定された施設となっています。引き揚げとは、太平洋戦争終戦の後、旧満州(現中国東北地方)や朝鮮半島をはじめ南太平洋などの国に約660万人もの日本人が残され、これらの方々を日本へ帰国させるためのことを引き揚げと言います。
広島県呉をはじめ18港の引揚港が全国に設置され、舞鶴港は主に旧満州や朝鮮半島、シベリアからの引揚者や復員兵を迎え入れた歴史があります。この港は昭和20年10月7日に最初の引揚船雲仙丸の入港から、昭和33年9月7日の最終引揚船白山丸まで国内で唯一13年間にわたり約66万人もの引揚者や復員兵を迎え入れた港となっています。抑留された方々の苦難の歴史の一端を知ることができました。この歴史も伝え語り継ぐべきものだと思います。
夕方から和歌山ゴールドライオンズクラブの見学例会を開催しました。僕からは和歌山レオクラブ育成協議会の結果報告と、ライフジャケット贈呈式をキャビネット行事として実施することからクラブからの参加要請があることを報告しました。
和歌山レオクラブは結成35周年を迎えていることから記念式典を計画しています。各クラブから一名の参加要請があることを伝えました。
またライフジャケット贈呈式は平成28年3月24日に田辺市内で実施される予定ですから、この贈呈式にも可能な限りの参加を依頼する予定であることを伝えました。
今季の活動も残り5カ月となっています。実施結果を出すべき時期に入っていることから、式典や施策の成果を社会に認知してもらうことを考えています。特にライフジャケット推進事業は和歌山県が主役となる取り組みであり、広報活動にも力を入れて成果を残したいと考えています。