活動報告・レポート
2016年1月29日(金)
インバウンド
インバウンド

インバウンドについて協議を行いました。和歌山市にもインバウンドの外国人観光客がたくさん来てくれています。数年前の10倍に増加しているという統計もあるように、市内のホテルは外国人で一部埋まっている状況もあります。

ところが和歌山市内で買い物をしてくれるお客さんは少ないと聞いています。全国的に中国人観光客一人当たり約20万円の買い物をしていると報告されていますが、和歌山市の場合は一人当たり約2万円だそうです。実に10分の1の買い物金額ですから、これではインバウンド対策が功を遂げているとは言えません。観光客が増加しても経済効果が伴わなければ良い政策だと言えません。

外国人観光客の購買金額が余りにも少ないことがインバウンドの課題なので対応が必要だと考え協議したのですが、購買金額を増やすことを実現させるのは難しいと感じています。外国人が欲しいと思うものが少ないことから、買い物をしてもらえる環境にないこと。外国人が保有しているクレジットカードが使える環境にないこと。他都市と比較して外国人観光客を歓迎する意識が低いことなどが理由として考えられます。

「中国人がいつまで来てくれるか分からない。いつ来なくなるのか分からないから見極めたい」という意見がありました。インバウンドという言葉が使われ出してから相当の月日が経過しています。他都市ではその対策を練って誘客と買い物してもらえる環境を創り出していますから、大幅な観光客の増加と経済効果を生み出しています。銀座や心斎橋の取り組みを見ればその効果は明らかです。もし効果がなければ免税店の増加や中国語での誘客や商品案内、銀聯カードを使えるようにするなどの対策を実行することはありません。

和歌山市ではそれらの対策を積極的に実行している形跡はなく、極論すれば「終わっている」状況にも見えます。

インバウンドに取り組んでいる側からすると「和歌山県に外国人観光客が来てくれないのではなくて、和歌山県が外国人観光客誘致にそれほど興味がないので、熱意が伝わらないことから来ないのです」と話してくれた言葉が印象的です。本気で取り組むこと、熱意を持って行動していることが相手の心を動かします。本気でない、熱意が感じられないようでは、相手の心に届きませんから、相手を動かすことはできません。和歌山県や和歌山市の対応は、そんな状況にあるように感じています。

「中国のバブルは崩壊すると思うから、見極めてから対応すれば良いから対応を慌てなくて良い」、「インバウンドも東京オリンピックの2020年までだと思うので、今やるよりもそれからの動向を見てから対応したい」という意見がありますが、それでは「いつやるの」と聞きたくなります。林修先生ではありませんが、やるのは「今でしょ」と言いたくなります。今やらないで傍観し、やがてピークを過ぎたのを見て「やらなくて良かった」と言う姿勢では何も始まりません。

他県の方が「和歌山県のインバウンドの取り組みは大きく遅れていると思います。これでは何の意見を言っても難しいと思います」と話してくれた言葉が、現状を象徴しているように思います。

今、地方創生で歴史を持つ各府県はその資源を活かして外国人を呼び込み経済効果につなげようとインバウンド対策で予算を獲得しています。和歌山県は地方創生に結びつけていませんし消極的です。

「和歌山県で取り組むことは難しいな」。この言葉を聞いて残念な気持ちになりました。

ライフジャケット
ライフジャケット

ライオンズクラブ335B地区で取り組んでいるライフジャケット推進事業の予算が決まり、ライフジャケット贈呈着数と贈呈先の選定作業を終えました。大阪府と和歌山県を所管している335B地区における、今回の和歌山県で津波被害が想定される地域の子ども達ためにライフジャケットを贈呈する取り組みは、中村地区ガバナーの強い意思と行動があって実現しているものです。

「和歌山県での取り組みがわが国のライオンズクラブの子ども達の命を守る取り組みのモデルになろうとしています。私達の取り組みが、和歌山県の取り組みが全国から注目を集めています」とガバナーが挨拶の中で触れてくれたように、最先端の取り組みを行っている真っ只中にいることを誇りに感じています。

今日の会議では、ライフジャケットの贈呈式を3月24日と25日の両日、行うことを確認しました。335B地区として本年度最大の事業として取り組みを始めたライフジャケット推進事業は佳境に入りました。

「和歌山県にいる全ての子ども達を津波から守りたい。全ての子ども達の命を救いたい。そのためにはライフジャケットを着用することが必要で、その取り組みを実行したい」という思いから始まったのがライフジャケット推進事業です。一年後の今日、その思いが実現しようとしています。

そして次年度もこの思いを受け継いで、第二弾のライフジャケット推進事業が実行されると聞いています。思いを受け継ぐことが社会奉仕を継続するために大切なことです。

レオ育成推進協議会
レオ育成推進協議会

ライフジャケット推進事業の会議に続いて、レオ育成推進協議会が開催されたので参加しました。今回は上半期の活動報告と決算状況の報告、そして本年度は和歌山レオクラブが結成35周年目を迎えていることから記念式典開催案が提案され、それぞれの議題が承認されました。和歌山レオクラブは和歌山大学の学生が主体となって活動している社会奉仕クラブです。メンバーは社会貢献活動とライオンズクラブと連携することによって、社会人になるための勉強をしている段階にいると思います。困難もあると思いますが、一つひとつが勉強なので、粘り強く活動してくれることを期待しています。

僕からの挨拶は次の通りです。

和歌山レオクラブの皆さんの活動を評価してくれる人が増えています。今日、こばと学園を訪問したのですが、子ども達と一緒に体験学習をしたことを高く評価してくれていました。また2月には企業施設の研究会を計画しているなど、社会に視点を当てた活動を計画してくれています。外からの意見を聞けることは嬉しいことで、メンバーの活動を評価しています。

そして35周年記念行事に関しては種々問題が発生しましたが、せっかく35周年を迎える年であり、私達は若いレオメンバーを育てる意味からも寛大な気持ちで提案された議題の内容を審議し、できることなら今日の協議会で承認して欲しいと思います。3月7日に予定しているガバナー諮問委員会でレオクラブの35周年式典と予算案の提案と採決を行いたいと考えていますので、その前提として今日の協議会決議が必要となります。皆さんからの応援する意味での内容の精査と、大きな問題がなければ承認をお願いしたいと思います。

協議会では和歌山レオクラブの活動に関しての議論が交わされ、それぞれの委員からアドバイスもいただきました。そして提案された議題は全て承認され、正式に和歌山レオクラブの活動として実行していくことになりました。