活動報告・レポート
2016年1月27日(水)
委員会視察三日目
委員会視察三日目

行政改革・基本計画等に関する特別委員会視察は最終日を迎えました。三日間の行程は、初日は大雪の影響で視察は出来ませんでしたが、危機管理について学ぶ機会となりました。二日目は、バイオマス発電の和歌山県での導入の可能性について調査することができました。そして最終日は、北九州エコタウン事業の調査を行いました。北九州市はエコタウンとして有名な市で、かつては公害の市として名を馳せていましたが、現在はエコシティとして名を馳せています。

北九州エコタウン事業はリサイクル事業と再生可能エネルギー事業、大学の研究施設による研究がおこなわれています。リサイクル事業は、ペットボトル、OA機器、自動車、家電、医療器具、建設混合廃棄物、パチンコ台など多岐に及んでいます。人が作り出したものを可能な限り有効活用することを目指して、各事業者がこの場所でリサイクル事業に取り組んでいます。

委員会視察三日目

この中で九州工業大学エコタウン実証研究センターを訪問しました。竹の活用や生ごみからプラスチックの原料となる素材を取り出してチップにして、それを加工することでコップや卵のケースにする技術を研究しています。プラスチックは石油から作られていますが、弁当の残りものは廃棄すると生ごみになりますが、活用すればプラスチックの原料になることを確認しています。生ごみは有機物なので人に優しく、コップの破片を食べても悪影響はないと説明してくれました。もし全てのプラスチックをこの素材を活用するようになれば生ごみのリサイクルシステムが確立できますし、地球環境や健康に好影響を与えることになります。既に福岡ドーム内で販売している飲み物にこの素材を活用したコップを利用して、回収実験をしているようです。回収すればこのコップは再び全て素材として活用できるので不要物は出なくなります。福岡ドームの場合、このコップはゴミ箱から全て回収できるので他の混ざり物はなくリサイクルは容易だそうです。

ただ市場で活用された分は他の素材のものと混ざっていること、回収率が低いことからリサイクルのためには回収率を高めることが課題になっています。

研究は地道な作業と研究の繰り返しであることが分かります。多くの技術は社会で実用化される前に終えてしまうことになりますが、この研究を見て有益な技術は世に出て欲しいと思わざるを得ません。

そして実用化に当たっての最大の問題はコストに突き当たります。プラスチックのコップの原料は石油ですが、石油と生ごみから素材を取り出すことを比較すると、石油から製造する方が安価に商品化できるそうです。やはりコストで対抗できるようにならなければ商品化は難しいのです。

コストを下げるために必要なことは、価格面で大変ですがまず市場に提供し、回収率を高めることが必要となります。回収したものはすべて原料となりますから、コストが下がるという循環になります。ここまでのしくみを確立させることがコストの壁を打ち破ることになります。

委員会視察三日目

つまり一つのものを実用化するためには、研究開発と共に営業力が同じように重要になってくるのです。技術者と営業ができる人材を揃えることが、大学などの研究成果を実用化させるために必要なことだと感じています。

今回の行政改革・基本計画等に関する特別委員会は、これから更に必要となる技術やシステムの視察を行いました。和歌山県には備わっていない施設ばかりでしたから、今後、和歌山県内で必要性や導入に関して議論するために必要な現場を見たことは成果だと考えています。委員会として県外視察で得るものはあります。