郊外の開発抑制に関して意見を聞かせてもらいました。和歌山市では郊外の開発規制を検討していますが、事業者や田畑の所有者は混乱しているようです。他市の事例ですが、ある市では市街化地域外の土地の開発許可を認めない条例が制定されたようです。その結果、開発事業者が来なくなり、田畑の所有者も高齢化が進展し、後継者もいないことから大変困っている状況にあることを聞かせてもらいました。その結果、人口減少が続き開発関係の仕事がなくなったので仕事の減少と共に経済的にも厳しくなってきていると、合わせて聞かせてもらいました。
「早急な開発規制は市の活力を奪うから慎重にした方が良いですよ」とアドバイスをいただきました。コンパクトシティの推進は人口減少社会、高齢社会、出来上がっているインフラの活用、そして行政コストの減少を図るために必要な取り組みですが、現状を踏まえて緩やかに移行していくことが望ましいことだと思います。
各分野皆さんの意見を聞きながら対応したいと考えています。
「侍フラメンコ〜吉宗誕生秘話」について打ち合わせを行いました。和のフラメンコは舞踊家である森久美子先生の訴え続けているテーマですが、和歌山市民会館で公演されることが決定しています。平成28年2月21日、日曜日に公演されるものですが、平成28年は徳川吉宗が将軍になって300周年の年となりますから、この舞台はその盛り上がりを図る先鞭を務めてくれることになります。
「侍フラメンコ〜吉宗誕生秘話」は平成26年に公演していますが、当時、好評を得たことから、更に見応えのある作品に仕上げて再び公演することになりました。この作品を通じて和歌山県の魅力と洋の文化を和に融合させた和歌山県らしい文化を皆さんに発信してくれるものと期待しています。
またフラメンコの本場スペインのアーティストがこの作品にゲスト出演してくれるように、和のフラメンコがスペインのアーティストに受け入れられていることを嬉しく思います。このことから分かるように、森先生は日本とスペインのアンダルシアとの文化交流にも努めてくれています。文化交流が観光交流や経済交流につながることも先生が望んでいることですから、和歌山市活性化のことを考えて行動してくれていることに感謝するばかりです。
公演を控えている森先生は、今日もレッスンに励んでいるように、徳川吉宗将軍就任300周年のイベントの先陣を務める覚悟でいます。一つの作品を仕上げることは大変な時間と労力を要することが分かります。毎日の積み重ねの結果が現れますし、完成形に近づけなくても、練習が不十分であっても本番の日は訪れますから、お客さんの前では完全に演じなければなりません。舞台に立つためには、高い技術と共に強い精神力が必要となると思います。
ただ「練習で実力が伸びるのは1で、残りの9の部分は本番を経験して実力につながっていくものである」と聞いたことがありますが、若い生徒が伸びるためには練習と共に舞台経験が必要となります。先生の姿に接すると、その基礎となる1の部分を作り上げ、舞台経験を積むことで実力を伸ばそうと取り組んでいるように思います。自らを磨き、若い人を育成することに挑戦し続けている森先生の姿に接すると、世界は違っても同じような「目標を持ちそれに挑戦をしなくては」と思います。その分野で社会をリードしてくれる人の存在は心強いものがあります。
この公演が平成28年の和歌山市を盛り上げてくれると確信しています。
午後7時30分から午後11時まで懇親会を行いました。35名の方が参加してくれた会は、皆さんの笑顔の花が咲き、喜びに溢れた会となりました。
冒頭の挨拶を要約したものは次の通りです。
改めて新年おめでとうございます。松の内を過ぎましたが、今年初めてお顔を合わす人もいますので新年の挨拶から始めたいと思います。昨年は統一地方選挙があり、皆さんの応援のお蔭で県議会三期目を務めさせてもらっていることに感謝しています。ありがとうございます。早速、当選後の本会議で登壇させてもらって、県政の課題や今後やるべきこと政策提言をしています。このように、皆さんからの意見が県政に反映できる機会を持てていることにお礼申し上げます。
また2月から県議会が始まりますが、今回は新年度予算の審議の場となります。予算特別委員会委員になっていますので、予算審議で意見を述べたいと考えています。
和歌山県の発展のためには和歌山市の活性化を目指すべきですし、地方が良くなることが国にも好影響を与えることになります。これだけの方が集まってくれていますので、私達の周囲から元気になり、国にまで影響を与えるようになりたいと思っています。
最後に、最近聞いた話の中で「喜べば、喜び事が喜んで、喜び連れて、喜びに来る」という言葉がありました。何となくニュアンスが伝わると思いますが、喜びと感謝の気持を持つことで喜びが増えるということです。詠み人知らずですが、「この言葉は良い言葉です」と発信していると、本当に良いことがありました。喜ぶことで新たな喜びを連れて来てくれることは本当です。是非、皆さんも毎日の中で喜びを感じることで、平成28年が喜びと幸せに満ちた一年になると思います。私達から喜びのつながりを広げていきたいと思います。今年も何卒、よろしくお願い申し上げ、挨拶とさせていただきます。
懇親会場を提供してくれたオーナーから、「片桐さんに中村天風さんの本を紹介してもらってから、知人に天風さんの本をいただきました。経営に活かせていますし、その考えは生き方にも役立っています。それにしても同じ時期に天風さんの本を紹介してもらったことはご縁で、大切にしたいと思っています」と話してくれました。
そして「その知人から一日1パーセントだけ向上することを目指すようにと言われているので心掛けています」と話してくれたので、「1.01パーセントの法則を心掛けると良いことがあると思いますよ。後、一日5分だけ、やろうと思っていることの時間を確保することが1パーセントの向上につながることになると思いますよ。あと5分だけ本を読むこと。あと5分だけ運動をすること。あと5分だけ考えること。1パーセントに満たない時間ですが、5分だけ多く取り組むことが昨日の自分よりも向上することになります」と話しました。
皆さんからの意見は次のようなものがありました。
- かつて盲導犬の養成所が和歌山県田辺市にありました。和歌山県は障がい者対策としての盲導犬育成を行っていた先進的な県だったのです。今はその施設はなくなっていますが、盲導犬の育成は全国的な課題だと思います。養成所の復活は難しいとしても、目の不自由な人への対策として盲導犬の育成に関係して欲しいと思います。
- ペットとの共生社会で大切なことは飼う人のマナーの問題だと思います。マナーのない人がペットを飼うと、散歩時のトラブルや飼い切れなくなった時に問題が起きるのです。
また動物愛護センターがありますが、利便性が良いとは言えないので、引き取りたいと思ってもその場所に行けない人がいます。動物の殺処分はいけないことだと思いますから、引き取りたいと思う人が引き取れるような仕組みを作って欲しいと思います。殺処分をしていることは、文化度の低い地域だと思われても仕方ない社会になっていることを自覚すべきだと思います。
以上のような懇親会となりました。
- 福祉の仕事に関しての意見交換を行いました。福祉の仕事を希望する人材不足と賃金問題、労働条件など、専門的見地からの意見を聞かせてもらいました。
- 国体後の施設の活用に関して問題提起がありました。例えば県営秋葉山プールをリニューアルしていますが、その予算は約70億円だったと記憶しています。平成28年度以降は維持コストも必要なことから、施設の有効活用を図ることを県民は求めているという意見です。維持コストに応じた活用を図れるようにして欲しいという問題提起を受けたので、今後の活用について協議したいと考えています。